冷たい虫が脳の中を泳いでいる

 足を大蛇に巻きつかれる
 締め上げられる
 丸飲みされていく

 柳が風にゆら揺らいで
 人影が立つ

 海へ入ると息 ....
世界の尖端に
詩人のようなものが引掛かっている
重いカーテンをどんなに引いても
夜の窓から三日月がはみ出してくる
夢の過剰摂取の副作用が
紫色に垂れ込めてくる
中空には透明な旗が翻る
誰 ....
音を鳴らしたい。

夜。透き通る。
道が音を立てて歩いてくる。
窓。開かない窓。
道は歩いてくる。
壁を開けて
僕は歓迎の挨拶をする。





道は音を立てずに去ってい ....
  緑地帯
   中央分離帯
  大気圏!
   目線くるくる
     GoogleEarth
太陽が昇り始め
朝がきた

キミとの
最後の夜が
終わった

寝不足の瞼に
氷を押し当てて
苦いタブレットを噛み砕く

明日から
どう生きようか

つまりは
キミのいない ....
「この深い泥の中から拾い上げた錆びたマイクで自己紹介です」


胸と胸を押しつけても重なれなくて 鼓動の数は決められていて


灰の舞うプラットフォームを走りだせばほろびる前の ....
落日の都は燦然と輝く

埋もれた過去は地平線に映えて

私もいつかは塵芥となり

風に消えゆく

その時

私は叫ぶのだろう

生きた、と

私は生きていたのだと
 ....
 雲一つ無い晴天は私の心を曇らせる。
余りにも清清しい青は、私に逃げ道を与えることなく迫り来るからだ。

今朝はそんな空の下、いつものように高い塀に囲まれながら朝礼をした。

 一日のうち ....
でも自分は醜い。

でも好きなの。愛するあなたのことも、花咲く樹も。

愛してるわ。涙が出るほど。
 少し前迄、初老の両親とこの店で食事をしていた。メニューを見る時に、視力の落ちた目を顰(しか)める父と母の前に座り、相変わらずふらふらと生きている自分を申し訳なく思う気持を抑えながら、何気ない会話 .... イメージ通りの三日月に
そっとため息を吹き掛けて
燻る炎をくすぐった

恐れた通りの結末に
パッとため息が被さって
揺れてる視界を遮った

ため息を浴びてなお光る星々を
 ....
自分の身を削ったことが
意図する人のためになって
自分にとってはマイナスだけど
その人にはプラスになって

でも
二人で一つと考えるなら
絶対数は変わってなくて
二人で一つと思えたとき ....
 雨が葉に、チラチラ揺れ動かす

 うすきみわるい湿気は懐かしいような

 植物の膨張気配で。

 
 朝、アナタに会いたいと鳥は鳴いている
 アナタというのはもっ ....
きみが好き。
























白身の方がもっと好き。
少しだけ冷たいシャワーを浴びて
乾燥したタオルで頭を拭く
拭いきれない残り水はしずくになり
首筋を伝い背骨を沿って落下してゆく


つつ、つう、つう


風ひとつないこんな夜には
 ....
月に幾度か
お目見えできるあの人は
恋をするんだろうか
何かに欲情したり泣いたり怒ったりするんだろうか

無表情でとてつもないオーラ

剥き出しの個性

半径5メートルの範囲で
心 ....
例えればあなたは
この砂漠に育った


風の紋様のように
年輪を刻んだ



太陽の灼くように
苦痛と恵みとがあって


月の照らすように
癒しと哀し ....
運命の軌道に乗って

急接近する二つの星

ついに最接近した僕らは

僕らだけの引力に惹かれ

互いに触れ合った


その衝撃は殻を砕き

僕らはひとつになっ ....
正しいことが全てではない

正しいことは狭い

正しいことは胸に痛い
正しいことは時によって正しくない

正しいことは私を傷つける

正しいことは貧乏な私を苦しめる

お金がない ....
職場
北側にある給茶室

窓の外から
もくもく、と音がした

お茶を注ぐ手を止めて
眩しいほうに目をやると

昨日までの雲とは
まさに雲泥の差の
白くて大きな積乱 ....
顔に思わされた喜び
きしめんを食べさせられては
その紙に通す私は
口にしてみる平等宣言

勇者は加え込んで
立つことで失われた
街の中に何らかの
人の中で

平等宣言をこの手に
 ....
ごめん。
正直に言おう。

自分は何かしてほしいとは思うけれど、何かをしてあげたいとは思えない。

それが自分のわがままからなのかわからない。
もらう分には何だって嬉しいと、自分では思って ....
見事な二日酔いです。

僕の二日酔いの民間薬は、近所の「あいおい」といううどん屋さんの、おろし生姜たっぷりあんかけうどんです。これを食べればたいていのむかつきは抑えられ、身体は楽になります。ところ ....
鉄の繊維に水滴る
明け方に激しく呻き
瑣末な棘と澱を具して
しのび足で階段を登る

声はどこからやってくるのだろう
有意義さは何にやどるのだろう
街が簡素な光に満たされて
ベランダから ....
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち

仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた

良くない
一日の訪 ....
幸せ描いて
未来描いて
謡うように
そっと、此処に


一つ此処に願いごと

どうせ叶わないなら私の目の届かぬところに
     空中と空域
     風鈴と風音
     陽射と陽溜
     浮かぶ絵は
     すこしかわる
西の空に描かれた
夕焼けと浅い夜のグラデーション
高い大気圏に置いてかれて
光は冷静に冴えていた

網膜を冷やかして
今日の終わりをそっと告げる

夜が来て 暗闇が幕を上げたら
反対に瞼を閉じよう ....
脳がとろけてる

この前の暑さと汗で
あたしのなかの全部が
流れ出していった

かろうじて残った感覚で
指令が下る

眠い、眠い、眠い・・・

弱い弱い感覚は
義務感でカラダを ....
 
好きなことばかり
やっていたら
 
 
それが好きなのかも
わからなくなる
 
新たに好きなことを
見つけることもない
 
 
比較するものがあるから
好き ってわかる
 ....
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