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陽が落ちる
葉が落ちる
その中に埋もれて
誰かの手が落ちている
手首から先を見事に切り離されて
隠れるように静かに余生を送っている
枯れた手の来歴は誰も知らない
気ままな散歩の途中で見つ ....
神様、私貴方がいてくれて本当にうれしい
私の可能性は自分だけでは見いだす事が出来ず
私の限界は手に触れる程近くにある
私の思考には制限があり、明日の事すら予期できず
通り過ぎて来た過去にすら捕 ....
ことん こと   ことこと
ぱち かたんたん たん
泪  で濡れなさいといったから
雨 に打たれてみた ざあざあ
  染み が 広がってく


刻んで刻んで食べる作業を繰 ....
地面を打つ雨の音

ぽつぽつと ぽつぽつと

惜しむように奏でられる水上の音楽

とつとつと とつとつと

長雨の予感 ほわんと浮かび去る吐息
硝子の向こう まどかに映える懐かしい ....
呼び鈴が鳴る
お届けものです、と言っている

(僕はおりません)
(僕はここにおりません)

あきらめて走り去ったあと
郵便受けの不在通知をつかんで
電話する

何時頃いらっしゃい ....
げんかいがしりたくて。
とんでみた。
ありったけみんなで。
ぶっとんでみた。

あのむこうにはとどかなかったけれど、
あのむこうへはとべなかったけれど、
ぼくはとんだ。
と ....
おおきくいきをすいこんで
少しずつ、大きくなっていく
何かをひとつ手にするたびに
少しずつ削られていくとして
今ポケットの中で
残されているもの


ひかりが、まぶしい
冬の午後
 ....
嗚呼 もう夜明けだ
囀りが聴こえはじめる頃なら淡色でいいよ
鳥達が遊びに行ってしまった頃はもう耐えられない 瞳が痛い
希望は痛みだ

嗚呼 また日が傾き始めた
囀りが聴こえはじめ ....
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君はシャボン玉のことをこう呼ぶ
膨らんで飛んでゆくさまが
ぷうわり で
弾けて消えるさまが
ぷん なのだろう

ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん
 ....
歯車になってグルグル回る 休みなく回る
僕だけ止まるわけにはいかないよ 壊れてしまう
カラダは動いてるんだし そこに立ち尽くす意味はあるのか

錆びついて駄目なとき お腹が減ったとき
遠い昔 ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
道は渋滞で
バスの中は混み合っていて
みんな一日の疲労でうつらうつらしていて
外はもう真っ暗で
バスはなかなか進まなかった

ドアの側に坐って
ぼんやりと前を見ていた
ふと目に留まった ....
  夕暮れの図書館で
  あなたは時間を忘れて頬杖をついていましたね
  わたしは夕焼けに見惚れるふりをして
  ずっとあなたを待っていたのですよ
  あなたがわたしを思い出すまで
   ....
夕焼けのピンクと朝焼けの黄色を
サンドイッチする
日常は素早く私をすり抜けてく
また置いてかれる
また残されてしまう

隙間みたいになって
いつも誰からも見えない場所で
きっと私は斜め ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
幼さをかたちにしたら
転がりだした文字のうえで
楽しそうな僕がいました

わんわん泣きたい
微熱を放ちながらまるくなる

軽くにぎった手の、小指はひとりぼっち
溜息と指きりして

 ....
神が不在の夜
その間隙をぬって
あくまでも地上的な硬い何かが
天上の淡い光を覆い隠す
その時
人びとの喉はゆっくりと絞められ
背徳の快楽に意味のない言葉が虚空にばらまかれる
昔日の絵の中 ....
みんなと合唱しようとして
必死で声を裏返した

みんなから遅れすぎて
輪唱になってしまう
近所には小さな墓地があって
近所には野良猫がたくさんいて
墓地の奥は鬱蒼と暗く
木々が生い茂り
墓地を取り巻く壁は
どこまでも白い

その白さに毎朝
昇ってくる日の光が反射し
仕事に ....
俺の血液型はO型です
大型じゃありません
O型なんです
俺は血が薄い男で
時々頭がくらっとして倒れそうになります
美しい女性を目撃したときも
頭がくらっとして倒れそうになりますが
それは ....
あの一歩が
貴女の全てを変えたなら
この一歩は
また誰かの全てを変えるのだろうか

この一歩が
そんなにも重大な事だとは思わなかった
あの頃

誰かの道を壊してしまうこの言葉
手  ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
白い雪をあなたに投げることもできないので
白い便箋白い封筒白紙の手紙を送る事にした

青い影が落ちる白雪は今日も惜しげなく降り
茶が見えていた土を枯れ色の木々を白に塗り
まだこれから長い ....
何度でもやり直せるとそう思ってた
やり直せないならそれまでの関係
そんな風に簡単に割り切れるほど
私は強い男なんかじゃなく

一方通行のメールも
君のことを思う気持ちさえ
愛には換算出来 ....
男が一人
過去を闇に弔うように燃やしてる
空からは舞い落ちる人々
幸せは降ってはこないけれど

昨日、私は死にました
たった20余年の短い人生
明日からは新しい名前で生きていこうと思いま ....
頭の上の方の
難しいこと考えちゃう部分
ぜんぶ取り出して
お風呂に置いておいで
大したことじゃないってこと
よくわかるでしょう
頭の後ろから
ゾクゾクしてきたら
取れてきた証拠
目を ....
 月を追いかけて走る列車の窓に、遠く盆地の灯りが瞬く。小さな灯りのひとつひとつに、ことなる色があり、匂いがあり、温度がある。それを列車の中から感じるとることはできない。
 車窓を通りすぎる灯りの ....
今日もこぐ自転車ペダル
冷え切った空気 ふりきって
わたしはたどりつかなければいけない
使い慣れた34番
ひびわれたくつぞこ
あのろうかのつめたさも 
もうすぐで角ざとうになる
固まって ....
あの電線が
鎖に見えはしないか患者達
君達が決して出ようとしなかった
恐るべき街に病棟ごと出ている
ハイキングの歌を歌おう
バイキング気分でさ
バイキンみたいだなんて
もう自分を責めなく ....
おまえは準備しているか、
俺たちは戦わなければならないのだ、
クローンの少年少女が大群となって押し寄せてくる、
選挙権もないくせに武器だけは手にしている、
だから俺は来るべき戦いについ ....
服部 剛さんの自由詩おすすめリスト(2956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落手落葉- 岡部淳太 ...自由詩4*05-1-29
神様、私貴方がいてくれて本当にうれしい- 月山一天自由詩7*05-1-29
空の果て- 自由詩305-1-26
夢幻の風景- 成澤 和 ...自由詩8*05-1-25
不在通知- ベンジャ ...自由詩5*05-1-25
「_つめたいしちめんちょう。_」- PULL.自由詩4*05-1-25
信じられる、大きさに- 霜天自由詩705-1-24
安らかな時間- 成澤 和 ...自由詩705-1-24
ぷうわり、ぷん- 岡部淳太 ...自由詩5*05-1-23
久遠の紙片- 成澤 和 ...自由詩405-1-23
ありふれた日常- チアーヌ自由詩13*05-1-17
求めています- 岡部淳太 ...自由詩10*05-1-16
夕暮れの頃- 嘉野千尋自由詩12*05-1-15
光の虫- 自由詩4*05-1-15
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13
僕は小指- ベンジャ ...自由詩3*05-1-12
月蝕- 岡部淳太 ...自由詩8*05-1-10
ハーモニイ- 岡部淳太 ...自由詩2*05-1-10
墓地の壁- 岡部淳太 ...自由詩7*05-1-9
血が薄い男のバラッド- 岡部淳太 ...自由詩4*05-1-9
一歩- 桐野ゆき自由詩5*05-1-8
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
白紙を- ふく自由詩8*05-1-5
真空管の夜- 快晴自由詩2*05-1-4
モナリザ- 快晴自由詩5*04-12-31
楽しい秘密- チアーヌ自由詩404-12-29
初雪- カワグチ ...自由詩5*04-12-29
うわばき- 自由詩304-12-27
都電病棟- 紀ノ川つ ...自由詩904-12-26
来るべき戦いについて- 佐々宝砂自由詩304-12-26

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