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幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った

足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
街を歩いていると
「幸せのために祈らせてください」
とか言うヤツが近づいてきたりする

オレは
「僕の方こそ祈らせてくださいますか?」
と言った

祈り合い合戦勃発

辛くも勝利
上りの通過列車が
雨上がりのプラットホームを過り
色褪せたベンチの水滴を
さらってゆく


少し欠けた白線と
凸凹黄色のタイルは
きっと黙って
それを見ている


プラットホー ....
人の灯りが
山間に星空のようにまたたいている
地上の星という流行り歌があった
高台を走る田舎の高速道路から盆地を見下ろすと
それは星の吹き溜まりのように見えるのだった

星座には見えないが ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく

笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる

そして

青白い光が
窓辺で
謳っ ....
僕のお母さんからは ロケットが出るんだ

小さい頃 そう歌ってた記憶がよみがえって来たんだ

作詞も 作曲も 全部僕で
ずっとずっと、歌ってた気がする

僕のお母さんからは ロケットが出 ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目


君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
{引用=音も無く 少し時雨れた 夕間暮れ


秋桜 ゆらり

 かしいで ゆらり

   涙の雫を 集めます



波間の 初音に 合わせ逢い

天女の羽衣 筋雲と

見 ....
{引用=
自分が自分であることに
儚い戸惑いを隠せないのなら
あなたは泣いていい
存分に泣け
其処には
散々に舞う桜の花弁のように泣く理由が在る

自分が自分であることに
未来を確立 ....
空いている電車に乗り 席に座る
駅に停まり 駅を通過し
また駅を通過し 駅に停まり
車内は次第に混んでくるが
他の席はどんどん埋まってゆくが
私の隣はいつまでも空いたまま
誰も座ろうとはし ....
あなたの燃える手で
わたしをだきしめて

それはとんでもない
誤訳だったらしい

でもわたしはこころをうたれた
たとえひとごろしのうたでも
たとえぬすびとのうたでも
たとえうらぎりも ....
あの日も汗を見ていたのは

水色のユニフォームと白い靴
時の詰まったタイムカードに
行儀よく刻まれた青紫色の印字


晴れた夏にタオルを投げ捨て
雪の日も半袖は変わらず
(腰に装備し ....
その昔、選ばれし月の巫女は
清らかな瞳で 戦の勝利を祈った

勇敢なる自国の兵士の勝利を―
その身を捧げし皇帝の御世の永続を―
そして。

そっと伏せた瞳が、再び蒼天の月を映す ....
むねのなかに
がらすだま
があるんだっておもうと
うまくいった
らむねのびんみたいに
がらすだまを
くぼみにひっかければ
ことばだって
ちゃんとでてくるんだって

すきなこと
や ....
あなたの方で風が吹いている
わたしはわたしで知らないことばかり捜している
秋がそこらじゅうで溶けはじめるとき
空き瓶には夕くれが満たされるとき

幾つもの詩を繋げるようにして
わたしはあな ....
 去りゆく季節は せつない
 迎える季節は 夢みがち

 それぞれに抱えている 命の灯火
 たとえ それが消えてゆくうつらなものでも
 たとえ それが意味のない土に帰るものでも
 それは  ....
秋桜揺れる 
秋揺れて
風の彼岸を見渡せば
時の遥かに思い出揺れて



塩辛い川面に光注げば
懐かしく
哀しく
かの人は手を振る



道を分かちて
生きた君
人のか ....
一昔前には
ありえないことが
当たり前になったと
思いながら仕事している

腹が空いたのを
気がつかないふりして
お昼の御飯を取りにいくと
真っ白でつるつるな
紙の箱に詰めら ....
空を泳ぐ鳥たちでさえ
死はいつも地上のある

明るすぎる地下に雨は降らない
きのうの洗濯物を今日の朝日に干す
明日は雨らしい

シャツには見覚えのない涙の跡がついている
毎日クスリを飲 ....
砂礫の中から北極星をめざす
ひとつぶの光る種子から
一万年の大木の夕日の
たおれかかる夕暮れ

音もなく 静かに 闇

空を見上げる

希望をうつす鏡はいつも
目線より少し高いとこ ....
果てしない空のように 
果てしない海のように
平和は続くのだろうか

いや続かない
続くわけがない

皆 環境が変なのは知っている
皆 どうすればいいか知っている
皆 見たふりばかり ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
部活の帰り道
ふっと 夜空を眺めた
すると 自然と足がとまった
いつもより 月がきれいで 暖かくて・・・
わたしは月にさわりたいと思った
だけど月と私の距離は果てしない
月には私の夢がある ....
みたいに捨てられた

みたいに捨てないで
みたいに呼ばないで
みたいに火をつけて
みたいに灰にして

のように意味はなく
のように生きている
のように分けられて

ごめんなさい
 ....
僕らが小さかったあの頃には
未来は光に満ちていた

そらとぶクルマ
むげんのエネルギー
あらそいのないセカイ

いつから歯車が狂ったのか

今日も人間は濁った空の下
残り少ない資源 ....
きょうも、あたしは消えました




開きかけノートをほっておいて

飲みかけのコーヒーをかたずけ忘れて

お風呂も洗うのを忘れて




「さよなら」



 ....
目を閉じてもつづく光のかたち
夜を甘く噛むかたち
傷が傷を呼ぶかたち
ふたつの音がすれちがい
ひとつの声になるかたち


蒼にそよぐ蒼のしじま
ざらざらとつづく明るい道 ....
服部 剛さんの自由詩おすすめリスト(2956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
*うた*- かおる自由詩11*05-10-7
祈り- マスイジ ...自由詩7+*05-10-6
路線区- 銀猫自由詩11*05-10-6
盆地- 岡村明子自由詩905-10-6
改札口にて- 千波 一 ...自由詩41*05-10-6
眠りのシステム- 塔野夏子自由詩35*05-10-5
*よるは*- かおる自由詩10*05-10-5
ボクのお母さんからはロケットが出るんだ- 仲本いす ...自由詩11+*05-10-4
恋の捨て方- 恋月 ぴ ...自由詩32*05-10-4
御伽噺- しらいし ...自由詩12*05-10-3
自分が自分であることに- 士狼(銀)自由詩14*05-10-3
私の隣に幽霊が座っていた- 岡部淳太 ...自由詩17*05-10-3
誤訳- ZUZU自由詩1305-10-1
そうして明日を選んだ- 銀猫自由詩12*05-9-30
月の神殿- 緑水自由詩305-9-28
らむね- アンテ自由詩10*05-9-28
約束- tonpekep自由詩27*05-9-27
明日に瞳をむけて- 炭本 樹 ...自由詩11*05-9-26
川のほとりで- 銀猫自由詩11*05-9-24
にべもない話- あおば自由詩4*05-9-22
明日からやって来ました- 服部聖一自由詩605-9-22
空を見上げる- 服部聖一自由詩605-9-21
平和との時間- トモ自由詩7*05-9-21
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
月と私- トモ自由詩205-9-19
ゴミ・・・- afterglow自由詩9*05-9-19
未来- みっくん自由詩1*05-9-19
消えるなら- 菊月 燦自由詩6*05-9-17
夜とまぶしさ- 木立 悟自由詩805-9-17

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