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僕はゆくだろう
鍾乳石の先で抗う
水滴の
夜のために

待つものも
さだかではない
暗闇のもっと底
染みこむ
朝のために

屈折がつくる道
灯台が照らす
霧の先に

ゆく ....
初めてラムネを飲んだのは
確か5歳のときだった

ママとパパに連れて行ってもらった
近所の夏祭り

小さなベンチに腰掛けて

ガラス玉を落としてくれたのは
パパだった

ビンに口 ....
 
酷く懐かしいおとの方向に
ゆっくりと重たい足を運ぶと
静かに瞼をとじた
まだらな少女が蜘蛛を数えていました
 
ここは危ないよ、
逃げないとそのいやらしい銀糸に絡めとられて
ぱくっ ....
 
 
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
 
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ

少年のように返した
 
別に言っても ....
道端に傷ついた
音符落ちてた
すぐに崩れそうなので
そっと拾い上げて
家に持ち帰り
ちり紙ひいた
丸い缶々に
いれてやった
何をしてしてやれば
いいのだろう


ピアノの上に置 ....
夏が、また―――
怖いですか
あのひとの抜け殻だから

まひるの世界はあまりにも眩しく
夜の世界は、私には暗すぎる
いつからか
瞳が捉える色彩は
こんな風にゆるぎはじめて
 ....
 
 
空がオレンジに染まってしまって
お前が生きた一日が終わる
そろそろ
水平線を被りながら
俺の視界の届かぬ場所にて
お前は眠りにでもつくのだろう
 
俺達は未だ
蛍になったか ....
おんがくのつもりでなつの夜に
しろい文たちをまきちらしました

そして、という次を言う前に
すっかりひと昔前の鼓動がもどって
なにもしらない少女のようです

わたしはにこにこと
散らし ....
そして火は燃えさかり
すべてを焼きつくすだろう
それぞれの
人の生を
それらがあつまったこの
人の世でさえも
焼きつくして
火は遠い天上でわらうだろう
限られた空
その見えない境界で ....
ちょっと足らないだけだものね
八時二十分を指している
あなたの眉毛の上に
ボールペンかざしてあげる

いざ出かけようとしたら
小糠雨降り出して
傘を差そうかどうしようか
迷うのにも似て ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
生きるということが腹の底に岩としてずしりといて
もう随分になります
その間にも
あやふやな記憶をたぐりよせ
ようやく原色で彩られた暑い夏へたどりついたころに季節は秋めいて
高い空に母娘の晴れ ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
カメラが置き去りにされていた
ウコン色の砂の中に
捨てられたように
置き去りだ
ずっと地面を見つめて
語りかけている
それを受けて砂がサラサラ応える

秘密の地下室が
永遠と機械を組 ....
暗闇にはだぁくんがいる
たぶん夜行性で
明かりのない部屋とか
夜中の長い廊下とかに
体育座りをして
誰かが来るのを
待っている

照明をつけないで
廊下を歩くと
だぁくんは近づいて ....
直角先生の背中を覚えてる
今にも椅子に座りそうな歩き方をしてた

私が勝手に背伸びしたのだよ
行動の意味もわからず
その後を追った
つもりだった

カクカク キカキカ

物静かな先 ....
となりのひとの
新聞
読むでもなく眺めていたら
恋のひやりはっと
って記事が
目に飛び込んできた

おとこのひとに見つめられ
ひやっとして
揺れるわたしに
はっとするってことかな
 ....
六月の香りの入った
お手紙
あなたから

お久しぶりです
から
始まって

麦わら帽子をかぶった
七月の夜に
なぜか さみしかった
その日の
星がひとつだけの夜に

かわい ....
よく見てごらん
雨がまっすぐに降ってくるだろ
時折り銀色に光るのが
あれが雨の涙さ
空の悲しみが見えるだろ

よく聞いてごらん
雨が小さく跳ねるだろ
時折り痛そうな音がするのが
あれ ....
そう厚くない 空の層から
シャワーは今日もふる
せせらぐのは 大気の雑踏内を
散歩するようなきもちにして

{引用=がくぶちに青から赤
藍から藤へと染めこんで
雨が恋する}


さ ....
雨をつなぐ
今日の空と明日の地を結ぶ
季節が駆け足で巡ろうとしているから
雨をつないで季節をとどめる
一粒一粒

雨をつなぐ
想いとは裏腹に
光の粒を散りばめた朝が訪れ
梅雨は明ける ....
洋介のなかに
空洞が巣喰いはじめた


仕事をしてさえいれば
誰とも話をしないで済んだ
忘れたいものばかりがあって
日々をやり過ごすうち
世界そのものをやり過ごしてしまった

 ....
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて

 ....
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
 ....
隣の家の畑から
一輪の花が
「おはようございます」
挨拶をした

それは隣の家の
おばあちゃんの声に
そっくりで

腰は少し曲がっている
お辞儀草みたい
ちょん、と触ると
にこ ....
北の方角では
青年が祈っている
切実なその願いは
祈り、というより叫びのように
わたしのたましいに遠くから響いてくる

薄いカーテンの向こうでは
洗濯物が揺れている
梅雨の晴れ間と聞い ....
結局ここまで21人の女の子と付き合い同じだけ別れた
俺は気にいった赤ワインを何本か手にしていた
皆、個性的でチャーミングだった
どの子も自分の人生を目一杯に楽しんでいるように見えた
残念 ....
お前
なめとるんか
こんなデータやったら
取らん方がマシやで

同期が上手くかからなくて
流れている光が良く解らなくて
細かくして見ても
雑音に邪魔されて

立場解ってるんかい
 ....
輪ゴムのように生きろ
小さい頃から父に
ずっと言われ続けてきた
その父も祖父から
ずっと言われ続けてきたらしい

輪ゴムのような生き方って
どんな生き方なんだろう
伸びたり縮んだり
 ....
泣くな 10円玉
1円に笑って1円に泣かされる奴もいると言うのに
おまえが泣いてどうすんだ?
まだまだ諦めちゃダメだ 自分を諦めちゃダメだ
おまえは硬貨なんだからきっと効果があるんだ
なあ、 ....
服部 剛さんの自由詩おすすめリスト(2954)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
疾中(微熱)- たりぽん ...自由詩1007-7-17
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くも- ゆるこ自由詩6*07-7-16
"あなさびし"- ゆるこ自由詩20*07-7-15
羽の折れた音符- hiro自由詩8*07-7-14
空蝉の夏が、また- Rin.自由詩2007-7-13
夕焼けの終着駅- 黒子 恭自由詩7*07-7-13
おんがくのつもりで- 秋山加奈自由詩507-7-12
夏のアニミズム- 岡部淳太 ...自由詩13*07-7-12
明日になれば- 恋月 ぴ ...自由詩35*07-7-10
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
生きる。- ワタナベ自由詩607-7-9
包まれて- soft_machine自由詩24*07-7-7
キンコム- たけ い ...自由詩5*07-7-7
だぁくん- 小原あき自由詩15*07-7-5
right_angles- 木葉 揺自由詩607-7-4
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-7-3
返信- 乱太郎自由詩35*07-7-3
雨の涙- ぽえむ君自由詩22*07-7-3
つゆむらさき- 唐草フウ自由詩13*07-7-3
雨をつなぐ- さくらほ自由詩12*07-6-30
創書日和「窓」_窓紅- 大村 浩 ...自由詩307-6-29
猫缶- 水町綜助自由詩1807-6-29
透視メガネ- ぽえむ君自由詩10*07-6-27
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輪唱- 銀猫自由詩15*07-6-27
妄想世界朗読旅行・ニース〜フランス編(南フランス鉄道)- 馬野ミキ自由詩907-6-27
にんしょう- ねなぎ自由詩207-6-26
輪ゴムのような生き方- ぽえむ君自由詩10*07-6-25
ザ・10円玉- 新守山ダ ...自由詩807-6-23

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