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海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく

閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた

哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり

もう ....
父ちゃん泣いた 母ちゃん泣いた
じいちゃん泣いた ばあちゃん泣いた
じいちゃん泣いた ばあちゃん泣いた
お前が泣くから みんなで泣いた

みんなの涙は海になる
どんどん溢れて肩まで来たら
 ....
僕が転んだ
白い雲がながれていた
僕が転んだ
麦の穂を風が掃いた
僕が転んだ
膝に石を刺した
しんとした痛みを
ただこらえた

何も居ない 
笑いごえもない
ひざを押さえた道端で ....
分厚い本を閉じて
黴臭いじゅうたんに横たわる

天井に時がうつっている
そうだ
君は正しい

はためくカーテンの向こうに
君のいる世間がある

誰とも会わないので
自分がひとりか ....
いま この傾いた陽の中で起こる
出来事を讃えよ
祈りは虚しく 鳥撃ち落し
霜の降下は 胸患いの効果を現す
空にかかる花は 萎れ 枯れ果て
この寒気にふさわしい   闇が
笑いを噛み殺して  ....
空は啼いているのだろう
風は狂いはじめている

雪の華はその美形を
とどめることも叶わずに
ただ白い塊と成り果てる

清き水の流れさえも
怒涛に変えて


白鳥は真白の吹雪に ....
冷たくなった幼子を
か弱き両手にひしと抱き
二度と帰らぬ温もりに
涙を流す母と子に
一体何が言えるでしょう

甘きは全て子に与え
苦きは我が身に受け止める
其れが母と知っていて
私に ....
問い
「ドーナッツのあなだけ残して
ドーナッツを食べなさい。」



ふとんのなかで
かんがえた
ドーナッツふたりで食べこぼしながら


答え
 
は忘れてしまった


 ....
{引用=  空をイチョウが渡っていった
  最初は一枚
  次には乱舞

  真上を通った瞬間に
  くるくるイチョウの形が見えた

  落ちてきながら
  落ちてはこずに

   ....
便利さと言う名目で
色んな物が切り落とされていく
夢の島に住んでいたい
と思うのは女々しさなのか

金額や思惑で秤にかけられて
計算高く世の中は動いているようで
取り残されるのは ....
青く澄んだ大空から
光の翼を持った天使が
優しく笑いかける

飛び方を知らない僕は
彼女の姿をずっと下から眺めている

夜が来ると体がうずく

獲物を追いつめ いたぶり
遂には屈服 ....
何故 君はいってしまうのか
大人たちよりも ずっと ずっと先に
危ないよ
あんまり先を急ぎすぎると
石ころだか何だかわからないものにつまずいて
転んでしまうよ
危ないよ

とん とん  ....
あなたに逢う前に
私はおまじない

今度は
おぼれませんように

こころに
青いウェットスーツ
ジッパーの

代わりにくちびる
きゅっと
結んで


あ ....
語る言葉を失ったとき
心に入ってくるのは
天使か
悪魔か

脳内から蜜のようにとろけだす
他人はただ見てうなずいている
私の言葉でない
何かに

流れ出した言葉は
時流という川に ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
大きかったり小さかったり
幸せの大きさに嬉しくなったり寂しくなったりする
幸せは口に出さず
寂しさだけ寂しいと言う

それが当たり前で…

たとえば窓の外に雪が降っていて
手をつないだ ....
花の名前を知らない僕は
きれいな花を見つけても
誰にも教えてあげられない

植物図鑑を一冊買って
花の名前を覚えよう

いつ芽が出て
いつ花が咲くのか覚えよう

小さな庭に種をまい ....
    女


愛しいあなたを抱きたくて
透明から青
青から碧へ
変色する
この静かな淀みの池で
禊(ミソギ) する


今夜の月は丸いから
お前、美しい女になるのでしょう ....
冬になったばかりの時には
どれほど待ち望んでいた寒さでも
春を渇望するぼくがいる

菜の花が咲く頃になれば
沢山の生命の芽が目に見えて嫌になる

冬は停滞してもいい気がしてた
勘違いな ....
ひとり立ち姿

死んでいるように
つぶやく灰の後ろに映る
星の塔が旋回してから
七色のアーチをくぐり
一瞬する視界の腐蝕する太陽へと身を焦がす

失えるものなら失ってみなさいな
零の ....
人の道は
けしてますぐではなく
それでもえんえんと続き
忘れた頃に
ふと千切れたまま
二度とはじまらないだろう
だが
人と人との道は連なり
たまに交じる
そのときに呼吸の音が
深く ....
 濁る水のほとり凍て石を
 つまぐりつつ死人はわらめく
 騒ぎ落つ枯れ葉あかく
 みょうとして沈黙ににたり 
 くらめき惑う
 せらせらと
 せらせらと
 腐肉をこそぎ
 白糸のたばし ....
咲き残る
幾重もの紅き花片は
誰人かに
散ることを留め置かれた

木枯らしに晒されて
「私はもう疲れたの」と

通りすがる男達に
哀しい微笑を投げかける
つながっている

青く透けた日の光が
結晶となってふりそそぐ季節
つめたい雨は 灰となってしまった
存在している私
無くなる。

空から堕ちた秘密が
虚ろな視線で風を呼ぶ
無神経 ....
夜店で買った
金魚が死んだ
汚れた水には住めないと
金魚が住める綺麗な水に
私は二度と戻れない
他者の言葉に傷ついて
赤い涙を流すから
金魚の住めない水になる
他者の心の物差しで貴方の ....
 軒下に掛けられた鉢植えを
 風が巻いた
 アスファルトの上に敷物をして
 わたしたちは寝そべった
 あなたの腕に敷物の痕が残っていた
 日曜日
 時間もまた渦巻型をしている
 飲みかけ ....
宵の衣の澄む空に
水を含んだ
  月浮かぶ
果てを映したせせらぎに
火照る裸体を浸します
夢に染まった
  つめたさが
しずかに狂って微笑した
(すわ)
終りにそなえて 花が咲く
「永遠など何処にもないの・・・」
そう 叫んで
そう 泣いた君が
酷く僕の心を締め付ける
手を伸ばせば届く距離なのに
こんなにも遠い 君の心は

「君が永遠だと感じた瞬間は
      ....
彩るうたを{ルビ口遊=くちずさ}む

こんな命があるかしら
{ルビ水=み}の{ルビ面=も}に蝶が浮いている
ちらともせずに浮いている

こんな命があるかしら
あすを知りえず浮いている
 ....
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だけで構成された海になる
父になることしか出来ない性の宿命
それでもかまわず
私は母のような海に ....
服部 剛さんの自由詩おすすめリスト(2953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空っぽの万華鏡- 佐野権太自由詩6+*05-12-13
涙の海でおぼれよう- 木葉 揺自由詩7*05-12-13
_僕が転んだ- 「ま」の ...自由詩6*05-12-12
行き場- 岡村明子自由詩3*05-12-12
真冬の惨事- 岡部淳太 ...自由詩10*05-12-11
凍れる河- 落合朱美自由詩15*05-12-11
私は何も語れない- ひろよ自由詩6*05-12-10
宿題- ZUZU自由詩6*05-12-10
渡り銀杏- 小池房枝自由詩2105-12-9
*まいくろちっぷ*- かおる自由詩10*05-12-9
ジキルとハイド- 和泉 誠自由詩3*05-12-9
罪のない子供たちの歌- 岡部淳太 ...自由詩9*05-12-6
wing- umineko自由詩3*05-12-6
- 岡村明子自由詩205-12-5
空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
震える手- Yuno自由詩105-12-4
笑顔の種- ベンジャ ...自由詩9*05-12-3
秘密- 千月 話 ...自由詩13*05-12-2
恋をしている- Yuno自由詩305-12-2
空の原- こしごえ自由詩12*05-12-2
人の道- 第2の地 ...自由詩505-12-1
ものわざわゐ- アシタバ自由詩405-12-1
冬薔薇- 落合朱美自由詩13*05-12-1
虚空の刻印- こしごえ自由詩13*05-12-1
心の物差し- ひろよ自由詩6*05-12-1
日曜日- アシタバ自由詩305-11-30
終の季節(ついのきせつ)- こしごえ自由詩16*05-11-30
永遠- eris自由詩2*05-11-27
波紋- こしごえ自由詩16*05-11-26
海になる- 岡部淳太 ...自由詩10*05-11-25

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