久遠の紙片
成澤 和樹

歯車になってグルグル回る 休みなく回る
僕だけ止まるわけにはいかないよ 壊れてしまう
カラダは動いてるんだし そこに立ち尽くす意味はあるのか

錆びついて駄目なとき お腹が減ったとき
遠い昔君がくれた手紙 読まずにファイルしておいたよ
天上の低い魔法の国 青空に潰されないように
真空パックじゃないけど チンして食べてみよう

まだまだ回る グルングルン回る
エネルギーは無限だ 手紙の中身は変わらないけど 僕には無限だ
低くて遠いこの国のソラのように

さあ光を掴もう 雲を掴もう 限りなく遠い
遣り甲斐があるだろう 進め機械仕掛け ひとひらの紙片を糧に



自由詩 久遠の紙片 Copyright 成澤 和樹 2005-01-23 09:06:00
notebook Home 戻る