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少女は夕暮れにオルガンを弾き
聞き覚えたメロディを拾う
不安定なコードで単調な伴奏を繰り返し
遠い歌声に耳を傾ける

暗い森の奥 澱んだ沼の畔
彫刻のように動かぬ蟾蜍 ....
夕焼けの頃)

机の上、広口ビンの透明な壁面には
「真空」と書かれている

私はただ、じっとそのビンを見つめているだけだった
あなたはそんな私を若かったのだと笑うだろうか
あるいは、 ....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
イメージするということ

たとえば

ゴキブリいっぱいのプールに放り投げられるということ

眠っている間に鼻の穴から寄生虫を入れられるということ


イメージするとい ....
十九世紀の石造りの建物が
蝟集する街
周囲に広がる田園や川や木々の緑の
歪んだ円形が
豊かにどこまでものびてゆく

牛糞が舞い
排気ガスや人の群れの
めくるめく騒音の海から隔てられて
 ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
あたらしい
いのちが
うまれてくる
えいえんをゆめみても
おわりはくるけど


かみさまが
きみたちに
くださったのは
けして
くじけない
こころ


さみしくて
しず ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
 猫、
 も、
 またいで行く吐瀉物にアーメン。
 ティッシュ配りの余りでデスマスクする
 僕は敬虔にひざまづく、足音。
 渋谷Chikaに嘔吐で乾杯。
 Chika、君の瞳に乾杯するカク ....
忘れていたわけではなかった
意識の表層に無い、喪失
痛みとその必然
その不可視、恐るべき不可視

ペダルを踏みつづける、失ったものを追いかけて
太腿を襲う痛みを脇腹へ捻じ込みながら
走る ....
ハピネス。
幸せについて語ろうとすれば
それは光のように輪郭をなぞって透けていく
影はすべて
光を雄弁に語るハピネス。
流れ、を捉えることが難しいのと同じくらいに
私たちが生き残るのは ....
ここはまるで火星みたい
しずかでひろくていい天気ですよ


あなたがわたしに仕事をくださったのでわたしはあなたになまえをさしあげて、そうしてふたりして手をつないで、ソトへ 行きました。ほとんど ....
服部 剛さんの自由詩おすすめリスト(2953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠いひと- 佐々宝砂自由詩403-11-25
夜明け前に- たもつ自由詩1803-11-25
エミリー・エミリー- いとう自由詩63+03-11-24
Imagine._And_imagine.- いとう自由詩3203-11-23
カルカッタの動物園にて- 狸亭自由詩303-11-23
寿司屋にて- 嘉村奈緒自由詩6003-11-18
あいはにほへと- こん自由詩8*03-11-7
告白- 山内緋呂 ...自由詩35*03-10-24
帰る(五月雨降られ)- AB(な ...自由詩1003-10-20
『渋谷Chika』- 川村 透自由詩5*03-10-16
ここにいる- 朝倉 一自由詩303-7-6
ハピネス- いとう自由詩5703-5-12
徒歩旅行- なを自由詩803-5-8

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