すべてのおすすめ
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
こんなもん
めんどいじゃん
一枚のぺなぺなが
君と僕とを引き裂いちゃう

嘆きの壁をいくらノックしても
居留守を使う君のママ
どうやら僕がお嫌いらしい
相手のことを苦手だって思うと
 ....
巨大な多翼の鳥に守られ
坂はひとつの音をたてる
雨雲のような遠さから
草と水をかき分けながら
祝福も祝祭もない羊が近づいてくる


水を閉じた森で育つ
あらゆる ....
だあれもいない いなかみち
トボトボトボト 歩いてました
やさしいひとが 見まもるような
うれしはずかし 静かな月夜
どこからとなく サンダルウッド
におうようにも 思える月夜

ふとか ....
仕事帰りの溜息と
一緒に開ける玄関に
がさりと音立てるチラシ広告に隠れて
茶封筒がひとつ


独りよがりな祈りを
天使は聞き届けてくれたらしく


それは
ご褒美のように
届い ....
眠る君を描いていた

ひいやりと冷たくなった指先を
ガスストーブで暖めて
背骨をなぞる

腰から辿り
肩から首へ
すべらかな皮膚は
美しき筋肉を
骨を
透かす

薫製肉のよう ....
七色の涎垂らす馬鹿げた糸車。七色の糸が涎のように垂れて車は廻るのだが。
そこには意図は無い。
返せ。涎。七色の。七色に。七色が。七色は。七色と。七色も。七色で。垂れている。
まだやっぱり意図は無 ....
地へ圧し掛かる空と
空へ高揚する無数の緑の視線との間
夏の声帯が震え、静かに感情を燃やしている
若い耳で、耳鳴りが日常になってゆく
若い目が、陽炎に依存してゆく
信じられるものを ....
最後の夜を過ごしました
一人で

蛇口も
机も
ピカピカです

床も磨きました

思い出を一つずつ
丁寧にふき取っていきました

涙が染みこんだソファや
怒りと罵声が舞い上が ....
僕は陽に晒されて良く焼けた肌を
君に見せつけるように
ビキニのスイムパンツに履き替える。

丸出しのおへそから地続きでつながる
僕の思いやり
君は、はにかみながら指先で弾く。

えっ、 ....
雨に目を閉じ
まぶしさを聴く
雲の下にひしめく花
斜面にひろがる野を
冷気が降りてくる


石の城が燃えている
雨の声が焼けている
煙が風に鎖がれていく
丘の ....
                 

不可触賤民、ミンミン
不可職選民、眠々
不過食選民、民々
ネットの隙間の眠々
なまねこ様はなまねこと
非待時式非交換線群を
軽弾みに爪弾いて
ね ....
  あなたが海を歌うとき
  わたしの瞳は波になる
  愛していたと
  告げる言葉が悲しくて
  静かに揺れる波になる


  あなたが空を歌うとき
  わたしの胸は波になる ....
歌詠いの老父。手がない犬を連れ、近眼の男と会う。耳なしホウイチは、ナポレオンと共に、
老父を暗殺しかけたのだ。宗教が正しいと認めるのは、勿論、老父の歌声だ。うごぼけの。
言語などない。老父は、達磨 ....
たとえば
君が僕の背後に忍び寄り
両手で目隠ししても
見えちゃうものは見えちゃうよ
君の指先は細くてやわらかいから
ついでにぺろりとしてあげる

隠すから見たくなる
子供には毒って言い ....
わけもなく
海に行かない


青ざめた
この肌の下の水脈に海の素質があるとしても


夏において
情熱的な、情熱的な
世界中の観察眼と観察眼が合い続けているとし ....
囚われの鳥が
水をほしがる
何羽もほしがり
雨になる



木守りのひとつ実
夜を見る
すそから濡れる
夜を見る



一瞬のつながりのかたちから
道の灯りの ....
帰ってくるよ
夏が帰ってくるよ
この火で埋められた季節に
死者たちが帰ってくるよ



ただ白いだけの変な鳥がいます。暑い夏の日差しを受けて、きらきらとその翼が輝いています。飛んでいる ....
花火の音は別れの合図
カラッポの腹に響いてから
空しさと 情けなさを
さらに カラッポな空へ
打ち上げて ばらまいて

「忘れることは簡単だ」

空が皮肉に笑って
散らばって落ちる色 ....
夏雲がゆっくりと渡ってゆきます
手をかざしても よくは見えないけれど
僕らの記憶は 眩いあのあたりで
いまも青空にまみれて 遊んでいるんです
野蛮でありたい

粗野ではなく
無骨でもなく

無銘の日本刀のように
ただ
光り輝く
野蛮でありたい
空気のように横切る帰宅の人へ
男は一心に叫んでいる
お眠り前の
交差点ビルの酒場の前で

来訪の度に変化する店の看板
割れたガラスボードの中
雨で劣化したポスター
煌びやかな羽衣の女の ....
今時マニュアルシフトなんて流行らない
二人の行為はオートマチックで
燃えあがる

ハンドルは君の肩
僕がアクセルを踏み込んで
君の肩を軽く揺らせば
甘くさえずる君はカナリアになって

 ....
おれは
けものに
なりたいんだ

夜明け前の
海の匂いのする湿った空気に満ちた
まだ真っ暗な湾岸線を
イタリア生まれのスポーツカーよりも
もの凄いスピードで駆け抜ける

そんな
 ....
ニュートラルへ辿り着けず
吹聴される思想は両耳を左右する
ニュートラルは遠ざかる
簡易な影響力は汎存種から発生
ニュートラルを隔離された
少年は他者に先導されて生きる
生まれたての感情は野 ....
望まれない者にも
見放された者にも
めぐりはめぐり来て
伝えることも
受け取ることもない季節に
雲の刃はやわらかく起き上がり
道の記憶を射るように照らす


空は ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
 *


ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか


 * *

 ....
サービスで付いてきた
しおりの柄が気にいらない
本の中身は上等なのに
どうにもこうにも
これではいけない

気にいったしおりを
自分で作ろうか
それでは本に失礼ではないかな
それでも ....

それはアルファベット最後の文字
26番目の崖っぷち
これから先に見える文字はない

Zと聞いて思い浮かぶもの
車好きなら
迷わず240Z
湾岸を疾駆する刹那の記憶
ツェットと読め ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
ぺなぺな- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-8-12
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つくよみ_みそぎ_ぎんいろ_ろまん- クリ自由詩3*05-8-12
思い出未満- 銀猫自由詩10*05-8-12
薫製肉スケッチ- スプート ...自由詩405-8-11
七色の糸車- 大覚アキ ...自由詩105-8-11
無言依存- A道化自由詩705-8-11
アパートメント- スプート ...自由詩2*05-8-11
粋なニボシになろうぜ- 恋月 ぴ ...自由詩7*05-8-11
音_Ⅱ- 木立 悟自由詩205-8-11
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帰ってくる夏- 岡部淳太 ...自由詩16*05-8-9
花火の日- スプート ...自由詩5*05-8-9
夏の天辺- 塔野夏子自由詩12*05-8-9
野蛮の血- 大覚アキ ...自由詩105-8-9
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スピード- 大覚アキ ...自由詩405-8-9
中間地点- kw自由詩205-8-8
ゆらぎ(よるむらさき)- 木立 悟自由詩305-8-8
端っこ- チアーヌ自由詩1005-8-8
re*birth- 大覚アキ ...自由詩1705-8-8
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