すべてのおすすめ
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
金魚鉢に
南は燃えうつるか
わたしは見ている


溶けない黒出目金の生体
燃えない色彩の存在を
本当は願っている


願いながら
燃える南に金魚鉢を晒す
晒しながら ....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?

私は言いまし ....
雲になる花
見えない鳥
午後は夜より深く
地は空より暗く
屋根だけが鈍く透きとおる



高く遠いひとつの窓が
誰もいない部屋を明るく照らす
ちぎれずにいる雲から先に
逆 ....
なぜ殺してしまったのですか
あいつは生きている

躰中に釘を打たれて生きていられると思うのですか
悪い虫を刺し殺してやったんだ

悪い虫ってなんですか
あいつの躰には悪い虫が巣を作ってい ....
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
薄っすら汗滲む指紋にぽつ、と赤く
劇的に熟してゆく果実を携えたように


あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
何処にも行かないという約束 ....
七面鳥は醜い
青くなったり赤くなったりしながら
肉瘤を伸ばしたり縮めたりする
肉瘤は強さの象徴
弱そうな雄鳥をみつけては
目一杯に伸ばした肉瘤をみせつけてやる

今夜は久しぶりのお食事会 ....
おおきいね
ひまわり

きっと
そだてかたがいいから
すくすくそだつんだよ

男の子と婆ちゃんの
はなしごえが
2メートル越えの向日葵の影から
聞こえてくる夕暮れ

野菜天使は ....
ぼくの恋愛感情は
小学6年生だった

授業のチャイムが聞こえたならば
急いで席に着かなくちゃならない

なのに先生である彼女は休みがちで
せまい教室でぼくは自習ばかりしていた

そこ ....
なんの為に帰るの?
「意味のない場所へまた帰るんだって」
背中にコツコツと小石が当たるようで
私は苦い表情で振り返る

子犬を連れた少年がバスステップの下から見上げている
仕方なさそうに片 ....
みてみたい
星の誕生する瞬間を
流動する熱い肌

なめらかですべやかな肌
それでも
笑えるしあわせ不仕合せ

今晩のおかずは何?
魚の視界
鳥の羽ばたき
貝の呼吸
ひとりのつぶ ....
かち とろう
ゆき ゆこう

ふくみ ささぐ
きはくな ほし

こい こごう
ゆめ とばそ

ぴりぴり とした
ひりひり ときた

なげく なじる 
ぬいでしまえよ

こ ....
わたしはわからない
 口をきけない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 耳がきこえない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 目が見えない
  あなたの悲 ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
練菓子のなかの干あんずを探るように
俺はストゥーパのなかを探ってみた

縞瑪瑙がひとつ布に包まれてぽつんとあった
そんなものだそんなものなのだと
以前誰かに聞かされてはいたのだけれど
俺は ....
明日がある
と貴方が言ったので
私はすこしだけ淋しかった

いつだっけ
明日がどこにあるの
と尋ねたら
東北東
と答えたのよね
貴方は

どこからくるのか知らないけれど
明日は ....
ミルク色の夜が来て
駅からの長い道を
きみが帰ってくる

嘘という嘘を
ありったけ全部
腹の中にぶち込み
今日という一日の残滓を
身体中から滴らせながら
帰還兵のように疲れきって
 ....
奇妙な 絵だ
首を くくった
二人が 見つめっている

頭はなく
手足もなく
腹から ヒマワリが 咲いている

私の中での 上官
二人 私の 上司

裏寂れた 絵画展の 主は
 ....
月の夜
わたしは犬と話す
板張りの部屋で
椅子に座り
大きな犬の頭を撫でながら
大きな窓から差し込む
月の光は優しく
犬とわたしを包む
指先に犬の体温
久しぶりの故郷

思い出つまった我が家

あの時あの人と語った場所

故郷はゎたしの思い出箱のふたを
いっぱいいっぱいにするものだ

そんな中
小さいゎたしの身近であった

ブ ....
不幸は甘い蜜の味がする。
だから一度でも
不幸を味わうと、その甘美さを忘れられず
毎夜毎夜、
幻覚に捕らわれてしまう。

自分の不幸は蜜の味。

不幸の一滴を口に含んでみる。
初めは ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
跡形もない道の上にやってくる、まっつぐな照明シグナル。
一体、幾つの尾根を越えてきたのか?数えもせずに―、
しんしんと、それは鏡のような無銘の星々から飛躍する。
彼方からの鋼鉄の遠吠えに、
お ....
仕事中の脳味噌はとてもヒマだ。
だからビスを締めながらあたしは考える。

一日に24時間あるわけで、A勤かB勤の場合は8時間拘束、
AB勤は16時間拘束、C勤かD勤のときは12時間拘束。
通 ....
{引用=これは一種の実験的な作品です。筒井康隆の小説『残像に口紅を』をヒントに、章を追うごとに次第に言葉が消えてゆくような書き方をしました。まずルールとして、?消えた言葉(音)は以降の章では使用しない .... ある日、仕事を終えて
更衣室のロッカーを開くと
取り付けの小さい鏡の下に
お守りのようにぶらさげていた
5センチのくまのプーさんが姿を消していた

プーさんは
うまくいった日も
へまを ....
真昼の公園で
全身、汗にまみれながら
ジョギングをしている人がいる。
両の手に
ペットボトルを握り締め
汗に濡れ、体に張り付いたランニングシャツから
鍛えぬかれた筋肉の動きが感じられて
 ....
みどりに腐った冷酷非情の都市よ
海底に眠り死を死んでいるルルイエよ
今こそ浮上せよ

われら人類の歴史は今日
終わりの序曲を奏ではじめる
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが
ネクロ ....
立ちならぶ火の柱の前に
立ちならぶ木々
古い木々
影を浴びる水の子の
こめかみからうなじにかけてけだものは居て
道を流れる雨を見つめ
永い永い輪の上を
輪の外へ輪の外へとはば ....
8×8=64

64本も キメたら どこまで飛べるだろう

8×8=64

発破みたいに ブッ飛ばして

8×8=64

64歳まで 生きてるかな おれ

8×8=64

 ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
せみが嫌い- 八月のさ ...自由詩1105-8-4
冷たい背理法- A道化自由詩705-8-4
ダイダラボッチのいるところ- クリ自由詩8*05-8-4
ひとりのとり_Ⅳ- 木立 悟自由詩505-8-4
- スプート ...自由詩1*05-8-4
果実症- A道化自由詩1005-8-4
Wild_Turkey_Blues- 恋月 ぴ ...自由詩9*05-8-4
野菜天使- 草野大悟自由詩5*05-8-3
落書き- プテラノ ...自由詩9*05-8-3
帰る- スプート ...自由詩4*05-8-3
空白- こしごえ自由詩6*05-8-3
鳴く- 砂木自由詩10*05-8-3
悲しい空- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-8-3
しゃくねつのなつのうらがわで- 八月のさ ...自由詩1005-8-3
プルシャプラの石工- 佐々宝砂自由詩4+05-8-2
明日について- 佐々宝砂自由詩9*05-8-2
ミルク色- 大覚アキ ...自由詩205-8-2
ヒマワリ- 奥津強自由詩705-8-2
月の夜- チアーヌ自由詩805-8-2
ジェットコースター- 淀君自由詩2*05-8-2
不幸の味- 恋月 ぴ ...自由詩5*05-8-2
清流- 千波 一 ...自由詩43*05-8-2
夜にとぶもの- プテラノ ...自由詩3*05-8-2
ビスを締める。- 佐々宝砂自由詩11*05-8-2
消失- 岡部淳太 ...自由詩4*05-8-2
プー子さんの退職- 服部 剛自由詩17*05-8-1
取り憑かれた人- 恋月 ぴ ...自由詩7*05-8-1
クトゥルフ・フタグン- 佐々宝砂自由詩805-8-1
線のうた- 木立 悟自由詩405-8-1
8×8=64- 大覚アキ ...自由詩305-8-1

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