すべてのおすすめ
俺は「ありがとう」と言った。

朝起きてからずっと目の焦点が合わなくて俺は窓を開けて空は高曇りで
ノーテンキに雀が鳴いていて医者に電話をかけたら予約がいっぱいでど
うしてくれるんだ何か起きたら ....
ひとしれず
くさかげのはいいろに
ある男女のすがたあり

わたくしと
しねる?
    ああ
それがさいごの会話だった

涼やかな目
はいいろが 濃くなる
しなやかでとげとげしい ....
魚になった
私の名を
呼んで下さい

{ルビ愛=かな}しみの風に 微笑みながら
道の空を泳ぐ

白い時に影を落しました

雲に溺れた{ルビ暁月夜=あかときづくよ}
{ルビ白露=しら ....
すれ違った自転車の子供を
振り返る


白線が
鮮明に割き続ける
通学路だったアスファルトから
子供たちの声が古いものから順に遠のいてゆく


肌で増殖する蝉の羽の ....
サイレン高らかに
救急車が交差点を横滑りしながら
すっ飛んでいく

コンビニの棚には
毎日のように見たこともないお菓子が
現れては消え
三日前に買い逃した新製品のガムは
たぶんもう二度 ....
四六時中の想いは

必要以上に
君と僕とが不可欠だから

必ず壊れてしまうよ


はぐらかそうって魂胆じゃなくてさ

短命に舌鼓は
哀しいなって思うんだ



ほのか ....
ふと気付けば夜の闇
棒のような足を動かし
やっと山から出た

そこには町があった
町は不気味なほど静まりかえっている
町を歩き回ってる時にこんな声が聞こえてくる

「ようこ ....
あなたにどうして欲しいのか
私はどうしても言えません

こんなふうにして と
言ってしまえたら気持ちがいいのに

そうゆうのは嫌 と
そのまま言えたら楽しいのに

本当はそんな服
 ....
手のひらを包みこむように
五本の指を握り固める
これが拳

ぐっと握りしめ頭上に突き出せば
シュプレヒコール
これは遠い過去の苦い思い出

ぐっと握りしめ目の前に突き出せば
血の雨が ....
初毛の水紋
遠い雨雲
川が生まれ出るところ
谷をめぐる暗がり
稲妻を映す手のひら
狩りのはじまりの音


新月も終わり
諍いも終わる
花盗人の道に沿って
夜は子供の ....
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
 
川の向こうに
痛みが待っている
少女の姿をして
けだものの背にもたれて


得られないもののように笑い
届かないもののように立ち
詩わないもののように腕をからめる
 ....
今夜
おれは冷めたグリーンカレーを
丁寧に温めなおして
ひとり寂しく食べたよ

白い腕輪のことを考えながら
クーラーの効いた部屋で
ビールを飲みながら
グリーンカレーを食べたよ

 ....
雨がしとど降る夕方にさえ
その図書館は
虹のなないろよりも多くの色彩にあふれているのでした

花はバラ色
空は空色
木々は緑

図書館に住む少女たちは
童話の勇気ある少女のように
 ....
良き友よ

お前の肩を
叩かせてくれないか
軽く 一度だけ

そして
良き友よ

おれの肩を
叩いてはくれないか
軽く 一度だけ


渾身の力を注がない分だけ
渾身の ....
望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち

僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及ばないのよと
君は流れ星だって数えたりしない

  夜空に両手を広げて
  星を切り取る
 ....
ふりつもる夜の殻が
ふみしめるたび
かわいた音を立てて
砕ける
名前を思い出せない花の香りが
密度を増した湿度となって呼吸を
奪う
夜の果てにたどりつく
手っ取り早い方法は
眠りなの ....
緑に呑まれた家のかたわら
雨が次々と壁につかまる
二匹のけものの哭き声が出会い
遠くからさらに遠くへと
逃れるように午後を越えてゆく


空を影の卵が流れる
涸れか ....
ふくよかな双丘には
産毛のような若草が萌えていて
双丘を駆け登る風が
君の可愛らしい鼻歌を遠く麓から運んでくる

双丘の頂きから下界を眺めると
みぞおちへ下る急斜面は
真っ逆様に転げ落ち ....
[は]


蜂の翅より
はるかに儚い翅です

はらはらとはなやかに
花火ははぜるので
はたはたとはげしく
旗ははためくので

儚い翅は

はずみはねる春に
はにかみ
はら ....
猫の手も借りたいくらい
忙しかったりしてる時も
日溜りで遊んでいる
となりの猫を掴まえて
手をとってバンザイさせてみたり
ぷにぷにの肉球を瞼に押し当てて
和んでみたり

そんな時間はあ ....
宝の地図を頼りに
ひた歩く森の緑の匂い
素足に刺さる茨の棘も癒されて
掌にこもれ陽を受けながら
小さな影を追いかける

悲しみなら深く
悦びなら永久に

真昼の森は爽やかな喧騒
小 ....
私は夏雲のあるこの空に
人差し指を差し込んで
この青空の
その底にある
人肌の群青に触れようとする
そのぬくもりは昔日の
小さなおまえのぬくもりに似て
あわあわと崩れそうにゆれる
いつ ....
ねまきのまま街をあるいて
みずしらずのひとにじっとみられた
さみしくてふるえだしたからだは
じぶんで抱きしめた

よそゆきじゃなきゃだめなのに
うまく笑えなくて
お化粧もしなきゃだめ ....

清い、白の

まだ濡れている
瑞々しい、ナイフ


フォークの曲線
その後の先端


グラス
の中の水
に落とした氷
純潔、純潔、純潔、衝突
高音 ....
降り立った駅のホームには
潮の匂いの風が吹いていた
タクシー乗り場では
タオルを首に巻いた運転手が
ワイシャツには不釣り合いなほど
日焼けした顔で機嫌よくドアを開けた

エア ....
夏の暑さがまっすぐに降り注いでくる。この
暑苦しさの中ですべてを腐敗させて、振り返
ることのない心を育ててゆく。流れる汗の臭
いとともに、空気が汚れてゆく。この世の混
沌を測るものがないのなら ....
夏にゆうれいがいなくなってから
夜はとても蒸し暑くなって
何だか過ごし辛くなった

ゆうれいを捜しに
ときどきぼくらは心霊スポットに出掛けるけれども
工事中にたくさん人の死んだトンネルにも ....
私の
家の裏には
杉林があって
その向こうには
すこしばかりの空があって
夏になれば
蝉時雨が満面に鳴り響いているのです
しばらくそれを
みつめていると蝉の声が深く
静かに命を説いて ....
わたしは
命ではないものの声を聴く
わたしをここに
わたしをここに置いてゆけ と


横倒しになったわたしの心
たったひとつの言葉に浮かび
たったひとつの言葉に沈む
横倒しの ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
踏みのめらかし踏みすべり- 佐々宝砂自由詩7*05-8-1
とうろう- こしごえ自由詩8*05-8-1
- こしごえ自由詩3*05-8-1
真夏淘汰- A道化自由詩1705-8-1
サイレン- 大覚アキ ...自由詩205-8-1
微香性- 千波 一 ...自由詩11*05-8-1
皆月町- HARD自由詩8*05-8-1
本当は- スプート ...自由詩3*05-7-31
拳の使い方- 恋月 ぴ ...自由詩5*05-7-31
波のまわりに- 木立 悟自由詩805-7-31
かなしい夏- 塔野夏子自由詩20*05-7-31
そよぐ光- 木立 悟自由詩505-7-31
ピーナッツバター- 大覚アキ ...自由詩605-7-31
だいだい色の童話集- 佐々宝砂自由詩12*05-7-31
それぞれの明日へ- 千波 一 ...自由詩11*05-7-31
銀河相克- たりぽん ...自由詩405-7-30
星のうまれるところ- 汐見ハル自由詩1505-7-30
夜の譜- 木立 悟自由詩405-7-30
Pole_To_Win- 恋月 ぴ ...自由詩4*05-7-30
五十音頭韻ポエムは〜ほ- 佐々宝砂自由詩3*05-7-30
となりの猫- 落合朱美自由詩19+*05-7-30
夢の足跡- 落合朱美自由詩7*05-7-30
今日生まれし者へ- 黒田康之自由詩1405-7-30
よそゆきじゃなきゃだめなのに- 八月のさ ...自由詩805-7-30
サラダの輪郭- A道化自由詩905-7-30
帰省- 落合朱美自由詩13*05-7-29
棒読みの歌- 岡部淳太 ...自由詩10*05-7-29
ゆうれいがいない- tonpekep自由詩12*05-7-29
蝉時雨- こしごえ自由詩17*05-7-29
わたしを憶える- 木立 悟自由詩805-7-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118