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真夜中の浜辺に独り立つ
君の{ルビ傍=かたわ}らに透明な姿で{ルビ佇=たたず}む 詩 は
耳を澄ましている

繰り返される波の上から歩いて来る
夜明けの足音

君の胸から{ルビ拭=ぬぐ} ....
何かを待つ
ということは
何もしていないことに酷似している
と、感じて
せめて俯いた
アスファルトが好きです、って目つきで


いま
手のひら
差し入れたポケットが
 ....
少しづつ 咲く花も
少しづつ 枯れる花も

同じ時の中で 生を流れる

めざめて
めばえて
よりそい

続かなくなる息なのに
止める事に こだわり

いつまで夢をみるの
 ....
あなたの黒髪を
巻き付けて
どんな電流を流せば
私は磁石になるのか


あなたのコイルで
包まれて
熱が生まれると
それは法則だ


磁場の中で
迷子になり
熱が冷めても
 ....
草原を駆け抜けるのは
怠惰な 者
名は 丸く
彼は 賢い

自由へと 紫煙が
上がっていく中

5月の 幽霊が 発した
大麻の 香りが
彼の 名を 汚していく
あなたの胸に
魚群探知機
押しあてて
耳を澄ませて

あと
どれくらいありますか
時間という
さかなたち


あなたの胸に
泳いでいるのは誰ですか

それは
夕焼け雲で ....
年が明けてから まだ太陽を見ていない
外には{ルビ只=ただ} 冷たい雨音

静かで薄暗い正月


神棚に手を合わせたら
{ルビ揃=そろ}えた足元の床がへこんでいた

町では偽 ....
喪中はがきのイラストに
スズランの写真をのせてみる
あの人は 花が好きだった
だから もう
それでいいよと親がいう

何十年払い続けた
「年金」を
あともう少しで受け取れるというときに ....
プロント入ったアキバのサテンで
何故か君に出会ったよ
孤独な魂の叫びを聴きたいと
君は誓いのリングを探す旅に出た
確かにこのサテンはネットで繋がっている
居ながらにして魂たちの叫びを聴く事は ....
1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
言葉を紡いでいる人がいるという
言葉の繊維を解きほぐし
紙にしたり
糸にして布にしたりしてから
その上に文字というものを書くのだという

最近は、
言葉が不足しているから
誤解 ....
あなたが恋しい 
わすれら
れない
忘れ
やし

い 
あなたを食べずに 
どうして
生きて
行け




細胞は主人に逆らえ
ないって
いうの
は嘘
 ....
母さんは夜なべをしていたけれど
手袋の類は編んでくれなかった
やがていつものようにフジヤマがやって来ると
腕相撲やカードの相手をし
それでも決してゲイシャ・ガールみたいに
振舞うこと ....
  真夜中に、
  嵐の音が怖くて目を閉じたジーナ
  だけど嵐の音じゃなかったみたい
  目を閉じている間に、
  季節が変わってしまって
  途方に暮れてる小さなジーナ
  ふれる ....
紅い氷に
蒼い光はそそがれて
溶けては凍り
溶けては凍り
土へと向かう重なりの
まばゆい柱になってゆく


雪が召ばれ
風が召ばれる
木々は皆いっせいに
かしいではも ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
三日月を笑う
瞳の奥には
最果ての傷がひそむ

傷つくことをおそれて
前へ進めるのか
団地の裏の
十字路を
青やかな銀河の右旋系
空き地の{ルビ草原=くさはら}に影が伸びる夕景

 ....
不安定はいつも怖いけど
安定にはいつか飽きる

やさしいだけじゃ物足りなくて
つよいだけでも生きてけない

いつも満たされてたいわけじゃないけど
見たこともないような渇望を知るにはま ....
まっしろな空をみつめていたら
わたしを見知らぬ世界へすいこむ
入り口がみつかる気がした


髪飾り 首飾り 耳飾り
指輪にマニキュア ブレスレット
アンクレットにトウリング
長い茶髪を ....
眠っている、舟の
漕ぎだすその先の朝が、
眠っている


イメージが形になっていく、その
次の瞬間に
雲は切れ、空の裏側にはおそらく
比類なき明日が
ただ 立っている
としても、底 ....
山田くんから、年賀状が届く

終業式の日
みんなから 住所と、名前と、郵便番号を聞いて
国語のノートの 使っていないところに
せっせとメモをしていたんだけれど

多分 山田くんから、年賀 ....
初春のみずうみに映る景色を
刻々と塗り替えて
青かったり
赤かったりする

目一杯に膨らませた
君の頬を指先で弾けば
凍えた朝の軒先に
透き通った氷柱を見つけ

曖昧な気配の裾を払 ....
冬枯れの老木に
花を咲かせてやりたかった

とびきりの六花をこしらえて
枝という枝に舞い降りたのに

老木は身をふるわせて
あぁ、寒い
ゾクゾクするよ と呟いた

初恋に破 ....
昨日の高い 高い空から
ハッカの香りを感じた のです。
それは 甘くなく
気道から凍るような
冷たさだけ残して
昼には そっと
消えてしまったけれど



これから何度と無くやって ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの ....
蔓薔薇が石塔に深く絡まっていて
霧に浮かびあがり声をもらしている
清らかな

石塔には
老人の深遠な目でこう刻まれていた
?在る{ルビ可=べ}し?

霊園の霧は
空中に充足した空虚な ....
もう何年も前
遠い北国に{ルビ嫁=とつ}いだ姉が
新しい暮らしに疲れ{ルビ果=は}て
実家に帰っていた頃

日の射す窓辺に置かれた
白い植木鉢から緑の芽を出し
やがて赤い花を咲かせたシク ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた

歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
黒い林
黒い道
雨のくちびる
雨のうなじ
ひかり 流れ
ひかり 流れて


黒い衣
黒い鳥
探し疲れたむらさきの花
足首に咲くむらさきの花


水の上を
雪を ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明け方の碧- 服部 剛自由詩13*06-1-7
自然淘汰、ポケットの- A道化自由詩1306-1-7
閉じて- 砂木自由詩9*06-1-6
フレミングという方法- たりぽん ...自由詩14*06-1-6
草原- 奥津 強自由詩5*06-1-6
魚群探知機- umineko自由詩9*06-1-6
初夢の青年- 服部 剛自由詩13*06-1-6
スズラン- 阿麻自由詩20*06-1-6
Coffee_Beat- 恋月 ぴ ...自由詩11*06-1-6
かみさまについて学んだいくつかのこと- 望月 ゆ ...自由詩80+*06-1-6
暗号表- あおば自由詩11*06-1-6
「ランゲルハンス島」- 阿麻自由詩5*06-1-5
ジパング- たもつ自由詩606-1-5
ジーナの一月- 嘉野千尋自由詩13*06-1-5
報われぬもの- 木立 悟自由詩606-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
一九一七番地- こしごえ自由詩10*06-1-4
ないものねだり- 八月のさ ...自由詩506-1-4
明け方- 八月のさ ...自由詩306-1-4
漕ぎだす波の、浅い- 望月 ゆ ...自由詩24*06-1-4
山田くんからの年賀状- 仲本いす ...自由詩8*06-1-3
頌春歌- 恋月 ぴ ...自由詩12*06-1-3
雪花- 落合朱美自由詩20*06-1-3
冬の物語(パール・ピンク)- 千月 話 ...自由詩17*06-1-2
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2
雲の尾- 砂木自由詩8*06-1-2
碑(いしぶみ)- こしごえ自由詩13*06-1-2
花を育てる_〜一年の計〜- 服部 剛自由詩13*06-1-2
初詣- たもつ自由詩5206-1-2
鳥と水- 木立 悟自由詩206-1-1

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