薫製肉スケッチ
スプートニク

眠る君を描いていた

ひいやりと冷たくなった指先を
ガスストーブで暖めて
背骨をなぞる

腰から辿り
肩から首へ
すべらかな皮膚は
美しき筋肉を
骨を
透かす

薫製肉のように
引き締まり
良い香りのする君を
薄く切って食べたら

きっと私好みの味がする
何枚でも食べられる
全部食べきるのにどのくらいかかるだろう

君を描いた十数枚のスケッチと
立ちのぼる欲望を置いて
帰ります


自由詩 薫製肉スケッチ Copyright スプートニク 2005-08-11 22:09:34
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