すべてのおすすめ
道路に似た人がいたので
間違えて歩いてしまった
慌てて謝ると
よくあることですから
道路のように笑ってくれた
よくあることですから
そう言って
許したことや諦めたことが
かつて自分 ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
妻が子を産んだ。
女の子である。
わたしの子ではない。
山神さまの子だと妻は言う。
山神さまの子は妻に似て、
肌が白い。
むずかると、
白い肌を紅くして泣 ....
少女は聖別された湖面をゆく
首長きアヒルにまたがって

少女は男の地下迷宮をゆく
英雄的な畸形美をたずさえ

その胸の実りなき大地に
籾だねを撒くことはかなわぬ

その手足その指を求 ....
くちびるの
置き場所を間違えた、夜明け
あなたへと無音で震える春が
無音で体温する春が
祈りを湿らせるので
耐え切れずに申し上げた春が
ぬくく、痛く、ここに
滲み始めるの ....
どんな夜にも月は鎮座して

 炎と水とがこぼれ合うから
 欠けても
 ゆるし
 て、

けものは静かに
帰属する



荒涼の異国を踏むようにして
夢見の鮮度に奪われて
 ....
幼子が堅く握った手を
僅かにゆるませるように
朝の光を浴びた梅の木が
真白い花を孵化させている

豪華さはないが
身の丈に咲く、その慎ましき花に
頬を寄せれば
まだ淡い春が香る

 ....
キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする

幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった

疲 ....
カップ酒飲みながら描かれる似顔絵を横目に
不忍池にむかって階段を下りる

もう大阪焼きの屋台はなくて
飛べなくなったオオワシが
うずくまって水面を見つめている
上野には
飛ぶ空がないのだ ....
家に帰ると門が壊れていた
妻と娘が代わりに立っていた
家の中では妻の短大時代の
同級生だった山本さんがいて
食事の準備をしていた
十年ぶりですね、と言って笑った
煮物の味見をしてあげた
 ....
わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
ぐらりと揺れたのは
景色じゃなくて私だった
見知らぬ若者に少し体重を預けバランスをとる
助けてはくれないが積極的に拒みもしない
そんな時代だ

電車を降りて足早に地下道を歩く
私の前には ....
青い月の下で
唇が切れると
錆びた味は生温く
舌先に現実とゆめとの
境目をおしえて
わたしが誰であったか
あなたが誰であったかを
思い出させる


青い月の下で
繰り返されるくち ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。



「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
             1999年11月6日
空っ風の中で
紋次郎は立ち止まる
家に寄ろうか
いや、止めとこう
妹も生きては居るまい
帰ったって何もありゃしない
家の跡が4隅 ....
             2000/4/16
回天の命を貰った
覚悟しろ!
ジロ朝は叫ぶ
カクゴシヤガレ
反回転して逃げる
野鼠の巣に隠れた

山桜が楚々と咲く
次郎さんあなた好 ....
血、が、
腹の上にこぼれてとどまる
暗い おまえの血 月がこぼした おまえの血

おまえは笑っている
自分からこぼれ出た色の美しさに
おまえは目を見張る

血、は、
 ....
                2007/02/03

午前中にテニスをしたら
恰好良いんだよね
そんなことをいって笑う君
テニスは下手なんだね

高校生にもなって
テニスが下手なんて ....
鼻毛出てるよと言われた。
まあいずれにしろ出ていたので善しとした。

体調の悪そうな亀みたいと言われた。
まあいずれにしろ亀は好きなので善しとした。

あなたっていつも煙草吸ってるねと言わ ....
?.

ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ

桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
 ....
  笑い
                  2001/05/20
                 (現代詩フォーラム既出)

一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
 ....
元気だけど眠い!

風が吹く、8月の風
おまえの脳味噌を食べて
黄色に光っていたが
あっという間に
ビルの隙間に潜り込み
しらん顔している
美味そうな子、こないかな
そんなことは ....
躯を浸す。
浅瀬の音に触れる。
それは波を立てて弾けた。
波はどこまでも広がってゆく。
やがて向こうまで広がり揺れて、
はじめる。
奏でる。

波間では ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
二人で作りあげた数式の右辺を
ある日失ってしまった

左辺とイコールだけで
成り立っている数式を見て
きみは笑う

だから
真夜中に起きた僕は
左辺を消しゴムで
消しておい ....
恋人じゃない。
そんなのじゃない。
電話が掛かってくれば、
真夜中でも飛び出してゆく。
そんな関係。

友達でもない。
名前も住所も年齢も、
なにも知ら ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
   光を

真昼の太陽を 目に映す
視界は暗くなり
ただ一点太陽だけが白く浮かびあがる
そこから
視線を外すと
しばし辺りは暗転して
浮遊する幻覚となってしまった
私は
みずから ....
透明と漆黒の間
無限階調の青い温度を
滑らかにはばたく
マンタ
重力は知らない
裏返り、途絶えてゆく
浮力の哀しみだけを
白い腹に秘めて

辿りついた系譜は
争い合う知識ではなく
 ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
区別- たもつ自由詩1207-2-6
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
「_つめたい家。_」- PULL.自由詩12*07-2-6
眠れる姫- 知風自由詩107-2-6
種子の祈り- A道化自由詩1807-2-5
動脈- 千波 一 ...自由詩15*07-2-5
春の歩み- 佐野権太自由詩27*07-2-5
- 水在らあ ...自由詩34*07-2-5
駅・上野__(79/07)- たりぽん ...自由詩12*07-2-5
- たもつ自由詩1307-2-4
「_つめたくて。_」- PULL.自由詩10*07-2-4
低体温- さくらほ自由詩15*07-2-4
青い貝殻- 銀猫自由詩26*07-2-4
「_はてなくん。_」- PULL.自由詩14*07-2-4
赤城山- あおば自由詩8*07-2-4
母は閨秀- あおば自由詩3*07-2-4
- 水在らあ ...自由詩19*07-2-4
立春- あおば自由詩5*07-2-3
まあいずれにしろ。- もののあ ...自由詩43*07-2-3
十字架- 水在らあ ...自由詩31*07-2-3
- あおば自由詩12*07-2-3
8月の風- あおば自由詩3*07-2-3
「_月騒。_」- PULL.自由詩9*07-2-3
座標- LEO自由詩42*07-2-2
「_放歌。_」- PULL.自由詩10*07-2-2
数式- たもつ自由詩1907-2-2
「_関係ない関係。_」- PULL.自由詩8*07-2-2
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
光を- こしごえ自由詩16*07-2-2
ホバリング- 佐野権太自由詩19*07-2-2

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