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目を開けると、
お腹が空いていた。
だから躯に絡み付く、
べたべたした液体を舐めた。
ぬるい液体は、
生臭くておいしくなかったけれど、
それでも舐めた。
舐め尽く ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
ひとつ
勝負をしませんか

少年少女にやさしいあそび

せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう


  これまでのこと
  これからのこと
  ひみつのま ....
休耕田に群生する
セイタカアワダチソウをかきわけるように
一両の気動車が港の方へと走っていく

スズメガの幼虫にかじられた痕のある
サトイモの大きな葉が
その風に揺れている

排水 ....
お母さんがぶらんこ
きぃ、とならす
視線を気にして
行儀よく、少しうつむいて

お母さんがぶらんこ
きぃきぃ、ならす
光の匂いに目を細めて
頬に風をあつめて

お母さんが立ち上がる ....
沈みゆく刻、
夜を想い。

海は光と戯れ、
波を奏でる。












           了。
大人の思惑も他所に
餓鬼どもは尻を突き出す

子供は大人によって正しく
育てられなければならない

などと説く者は気づいていない
それは縛り上げるのと同じ事

だけど餓鬼は囲いを破る ....
見、聞き、嗅ぎ、触れ、味わえ
それがおまえの始まりだ

周りにあふれ輝くは
あるがゆえにのみ在るがもの

ならばなにゆえに
かくも美しく輝くのか

それはそれら万物を
見、聞き、嗅 ....
テネシー州都ナッシュビル
カントリーミュージックの世界首都
グランド・オール・オープリーに群がる
世界中の子供たち

空気の抜けた自転車達が
子供を乗せて
空を飛んで駆けてゆく
ペ ....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう

めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多すぎる



古びてゆく壁に耳を寄せたら
わからない音だけが
あふれて

古びていたの ....
9号室のミズノさんの指は、
ときどき奇妙に震える。

登山中の滑落事故で全身麻痺、
凍傷に損なわれた右手は人差し指だけを残して。
そのまま数十年を経て皺んだ指、
その指が何かを書いてるよう ....
洋光台から各駅停車の二両目に乗って
寝不足な頭は
昨夜の反省をする朝、七時十六分
このまま終着まで眠りたい

飲みなれない酒を勧めたせいか
君はとっても不機嫌で
なのに君のほんとうを見た ....
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点

朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み

直進の列に いつものように 並び
 ....
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
 ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
  やさしさと、            
  いつも呼んでいた
  傷つきやすいその心を
  やさしさだと、
  呼んでいたあなたの
  傷つきやすい心


  秋の終わりの
  ....
パンの耳をもった女の子と
耳のパンをもった男の子が
出会い頭にぶつかった
バスケットの中身は
ぐちゃぐちゃに
離れたりくっついたりで
パンのパンと
耳の耳になった
知っているありったけ ....
ほつれた糸はよるをゆく

いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう


うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
「螺子を一本抜いておきました。」

きみが夕べ、
夢でそういったので、
あたちの今朝は、
すこち壊れている。

こら笑うな。

「ちんでちまいたい。」
なん ....
閉じこめている。

憶えているのは、
十三階を過ぎてすぐ。
足下の地面の、
もっと下から震えだして、
おおきくおおきく震えだして、
そして、
がこんとおおきい音 ....
怪我をした。

硝子の破片を拾っていて、
怪我をしてしまった。
切れた指先から、
ぷくりと、
体液が盛り上がり、
やがて床に流れ落ちた。
染みになった。

 ....
ラジヲが壊れている。

夕べ壊れた。
村にひとつだけしかないラジヨなので、
あれが壊れると、
ぼくらはすごく困る。

それを聞いた、
村長さんは慌てふた ....
ある日スゥジーのパパが
おませなスゥジーに尋ねた


― スゥジーは大きくなったら何になりたい?


   ― 宇宙人。


― パイロットのことかい?


   ― ちがう ....
流星群は行ってしまった
銀の光の尾は思ったほどの残像を残さず
地に這うものと宙空の距離を
夜という名で引き離す

星が流れる
わたしは物語として知っている、
祈りのかたちで
手を胸 ....
中学のクラスメートに
森君という友達がいて
かっこいいので憧れていた
なにが恰好良いのかというと
森という姓とはにかんだ笑顔

彼の顔を眺めていると
人生はひとことでは表せない
うっそ ....
ママ・マーギィ・マァリーは
その日も揺り椅子で夢を見た

100を越えた年の春頃から
毎日のように見る夢



   扉は三回ノックされ
   あたしはベッドにいて

   肩越 ....
僕の知っている人の
知っていると言っても顔と名前と
BNと以前の住所
もちろんメールアドレスは
ホットメールアドレスは
知っているのですが
その人のお祖母さん
亡くなってから三回 ....
壁を自在に移動する窓
持ち歩き可能な窓

心臓に取り付けるための窓

蜃気楼だけが見える窓

窓硝子に詩を書くための窓
叩き壊しても何度でも再生する窓

脱け出すためだけの窓
忍 ....
― それ、なんて髪型?


と問われたオレは答えた。


― ケントデリ・カット。


イエース
華麗に無反応

なんだちくしょうこの小僧
オレがオッサンとでも言いたげか
 ....
廃墟の街に雨が降る
昨日の繁栄は窓の外
地下室の中で雨宿り
嫌気性のキノコを探せ

廃墟の街は晴れ渡り
輝く青空に白の月骸
人無き路に風が降り
無機質がリンと鳴る

廃墟の ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_肉喰。_」- PULL.自由詩13*06-12-22
青空の向う側- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-12-21
にらめっこ- 千波 一 ...自由詩13*06-12-21
帰宅- たもつ自由詩17*06-12-21
お母さんだっても、あいーん- 佐野権太自由詩20*06-12-21
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遠雷- 千波 一 ...自由詩20*06-12-20
Michaelが来る- 佐々宝砂自由詩9*06-12-19
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Christmas_Song- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-12-19
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夕暮れ組曲- 嘉野千尋自由詩20*06-12-19
お祈り- たもつ自由詩1106-12-19
むらさき刺繍- 千波 一 ...自由詩19*06-12-19
「_こわちたのよっつめ。_」- PULL.自由詩6*06-12-19
「_こわちたのみっつめ。_」- PULL.自由詩3*06-12-19
「_こわちたのふたつめ。_」- PULL.自由詩4*06-12-19
「_こわちたのひとつめ。_」- PULL.自由詩4*06-12-19
*スゥジーとパパの初ゲンカ- 知風自由詩2*06-12-19
祈りのとき- 銀猫自由詩25+*06-12-18
笑顔- あおば自由詩6*06-12-18
*革命家の最期*- 知風自由詩406-12-18
蘇生- あおば自由詩4*06-12-18
窓のカタログ- 塔野夏子自由詩15*06-12-17
リメンバー・ダニエル- 知風自由詩206-12-17
望郷- あおば自由詩9*06-12-17

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