すべてのおすすめ
坂道の途中にある小さな花屋で
何度か花束を買った

買わない日の方が多いのに
そのことはあまり覚えてない

上り終えるあたりから見えてくるピアノがあって
軟式野球部員のカヂさんがよく曲を ....
また、ここに夏がやってくる
僕の広げた手のひらの内側
少しうつむきがちな背中にも
広げた葉っぱのトンネル
その先の坂道は空へ消えていく
青い青い夏、遠い遠い世界
少しずつこの街からは何かが ....
生きるも勝手
死ぬも勝手

上司と情死
不倫の果てに
手に手を取って
思い出めぐる
片道切符
湯上り浴衣
抱き合って写した写真
を形見に
海波
砕ける断崖から
身を投げる
 ....
昼寝から目覚めるとぐるり真っ青になっていて
真っ青になっていてでんぐりがえった僕の眼球
眼球から涙は流れず一滴の血もこぼれない

かなしみ
僕は何しているんだろう?何もしていない僕のほころび ....
社長なのオマエ? しばらく見ないうちにエロくなったなー
大きい玉手箱か小さい玉手箱か、好きなほうをエロびなさい
乗ってみたい車? んー、ロータス エロン
原子番号69? んー、エロジウム
好き ....
敷き詰められた雨降り電車の中は
屠殺場へ運ばれる家畜を乗せた荷馬車
人間達が呼吸を繰り返すが
浄化する緑はなくて
二酸化炭素が充満し
悪しき空気は思考司る脳髄蝕み
乗車続行の男の短絡的な機 ....
みんみん島のミンミン
みかん好き

頭にみかん乗っけてる
風が吹いてもみかんは無事よ

ミンミンみかん頂戴

やよ

みんみん島のミンミン
ミシン好き

手作りのお洋服とバッ ....
ウェスタンブーツで
アスファルト蹴りあげて
伝票整理も経費精算も明日にして
スカートの裾ひるがえしながら
カウガールみたいにタクシー飛び乗って
とりあえずどっかに逃げちゃえよ
ほら
ビル ....
そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
森のかなたへ
碧をたどる

濡れた黒髪
指でなぞる

空をそのまま
うつしたような
蒼のしずく


ぽとり

ぽとりと


堕ちてゆく
ふかい水路へ

そこから生 ....
バスルームの飾り棚に
置き去りにされていた
JAZZの香

蓋を開けた刹那に
よみがえる記憶

ああそれは
一年も前のことで
そういえば私は
まだ泣いてもいなかった
夏を告げる鐘が鳴ると
少年たちの中で 天国が走り出す
光源のない白い光に満ちた中を
球や三角錐や立方体の闇が
行進する

思考線をよぎる空中魚族

(この椅子に坐るといつも
 感応しようとしすぎてneuroticになるんだ)

その視軸 ....
3歳の{ルビ姪=めい}が
遠視矯正めがねを初めてかけて
鏡に映る見慣れない顔とにらめっこ

「似合うよ」

後ろから見守るママが言うと
にっ と{ルビ微笑=ほほえ}む君の目は
人よりも ....
夏休み
街から人はいなくなった
窓という窓
木陰という木陰
ベンチというベンチ
そのいたるところから
少しの匂いと
体温を残して

静寂、というには
まだわずかばかりの音 ....
いまだキルトを綴るという
針の動き、
広がる愛を不安と呼んだ彼女よ!
違う!僕はそう思わないよ

歓楽通りを歩いていると、
後をつけてくるとかいう例の老人がやって来て、
不眠症の男に地図 ....
梅雨の夜風に混じり込む体臭の湿気
雲にまいた砂混じりの渇いたため息
無気力にぽっかりあいた満月の
光子すらはらんで
みな本当の風を知らない

それらをすっかり失われた
古代の技術で精製し ....
センパイ綺麗ですよねなんで結婚しないんですか
などとほざく後輩の頭をこつんとこづき
それじゃ明日ねとあっさり告げて
農協の裏手の墓地を抜け
コンクリ舗装のきつい坂を登り

唐突にある扉をあ ....
寒冷に順応できず
やがて
命を奪われかけて
それゆえ
灼熱


灰と 火柱と 黒煙と


好き好んで
化身となったわけでは無いのに

ただ
寒さに耐えられず
ただ
冷た ....
言葉になる前の言葉から
鳥は滴にしたたり降りる
空になり木になり土になり
重なる光にひらきひらかれ
目をふせ ひろく
ひとつにたたずむ


夜の雨音の冷たさが
肩から腕へと流 ....
久しぶりに家に帰ったら
家が他人行儀な素振りを見せた。

玄関の扉は
「いらっしゃい」
と、言い掛けて
「おかえりなさい」
と言い、
ベッドは
「ごゆっくり」
と ....
彼のお兄さんと会った
彼のお兄さんは産まれなかった
彼のお兄さんは彼よりもカッコいい
そして彼よりも優しい
彼のお兄さんに抱いて欲しくなった
どうかわたしを愛してね

どうしてあなたは産 ....
雨・・

と、今日の世界を書き記す。
ここからどこへ
行くというのか。
どこへ?
決まっているじゃないか
そこへ。
そこ?
そうそこ。
ここ?
そうここ。
どこなんだここ。
 ....
梅雨時に降らなかった雨
どこに消えてしまったんだろう
照り付ける太陽から逃げ出した雨
心までからからな気がしてた

仕事なんてできなかった貴方
どこにいってしまったんだろう?
眩しすぎる ....
銀の柄を握って
車輪を回していました

沢山の貝が車輪の下から生まれてきたので
焼いて食べたり
髪に飾ったりしたのです

髪は細かく編んで
魚を獲るのにつかいました
魚のヒレはいつま ....
  イーサ・ダラワの七月の浜辺には
  遠い国の浜辺から
  いつのまにやら波が攫った
  いくつもの言葉が流れ着く
  

  嵐の後にそれを集めて歩くのが
  灯台守のワロの ....
もともと
あてになる眼ではないけれど
それでも
夕陽の色彩くらいは
心得ている

川辺は 減速を始めている
木立は 瞑想を始めている
鳥達は 安息を始めている
あきらかに夕陽の時 ....
養豚場から柵を跳び越え豚が逃げ出した。
ラジオを首からぶら下げて。
 田んぼの稲は真っ青。そこを豚は一直線に突っ切って
町の市場へと向かう。ラジオは大音量で、
「豚肉が高騰中!」と報じている。 ....
毛むくじゃらの家猫が出かけて行ったきり
帰って来ないものだから
庭の木で啼くスズメの声が
遠慮なく鳴る目覚まし時計で
最近は、誰よりも早く窓を開けて
新しい風を味わう

あめ色の古机の上 ....
かおるさんの自由詩おすすめリスト(3518)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月日- たもつ自由詩5*05-7-1
ただいま、に向けて- 霜天自由詩1105-7-1
勝手憐- 恋月 ぴ ...自由詩4*05-6-30
- 石川和広自由詩8*05-6-30
エロ人面魚_その名はマスイ- マスイジ ...自由詩10*05-6-30
垢塗れの絵本を開く- kw自由詩105-6-30
みんみん島のミンミン- ふるる自由詩7*05-6-30
カウガール・ブギ- 大覚アキ ...自由詩205-6-30
落日哀歌- こしごえ自由詩8*05-6-30
微々たるアオ- A道化自由詩1305-6-30
し・た・た・る- 落合朱美自由詩9*05-6-30
- 落合朱美自由詩17*05-6-30
条件反射- 塔野夏子自由詩9*05-6-29
misanthropy- 塔野夏子自由詩8*05-6-29
旅先の夜の灯火- 服部 剛自由詩6*05-6-29
夏休み- たもつ自由詩1805-6-29
キルトに綴る、その鍵と- プテラノ ...自由詩2*05-6-29
風に揺れる枝が言葉ならば- たりぽん ...自由詩705-6-29
扉をあければ- 佐々宝砂自由詩6*05-6-29
サラマンドラ- 千波 一 ...自由詩11*05-6-28
夜の音- 木立 悟自由詩405-6-28
『いえ』- 魚呼 tot ...自由詩17*05-6-28
彼のお兄さん- チアーヌ自由詩805-6-28
いまという未来- こしごえ自由詩5*05-6-28
真夜中の汗- 魚骨堂自由詩305-6-27
車輪- ふるる自由詩15*05-6-27
イーサ・ダラワの七月の浜辺- 嘉野千尋自由詩14*05-6-27
夕陽が堕ちる- 千波 一 ...自由詩15*05-6-26
ブタラジオ- プテラノ ...自由詩5*05-6-26
_臭う家- 千月 話 ...自由詩18*05-6-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118