孤独であることに耐えられない火は死後に静寂を灯した
夜があけて光あふれる里山の草木に{ルビ微風=そよかぜ}はあたためられている
碧い空がうららかな輝きにみちた礼装で黙祷をささげる
海は静粛な空気 ....
何が愛なのか
比べられなくても
輝かなくても
感じとれなくても
どこかにある

あなたの愛を
見たいと思っても
闇に溶けてしまう
不確かなもの
美しくしなやかな
あなたがいるだけ ....
角度に実直に
ながれる水
起伏に忠実に
うねる水
感情に従順に
あふれる水
代謝に一途に
したたる水

速さを競って
にごる水
優しさに慣れて
とどこおる水
正しさを嫌っ ....
忙殺される程に忙しい、

とは実は暇である。

同様に、暇なときは、やたら忙しい。



身体で出来ることには限界がある。

しかし、考えることには限界がない。



 ....
「さっきのラジオニュースどう思う?」
「備蓄米放出のことだよな
 俺たちが食べているエサが
 五年の保管期間を過ぎた米だったとは
 知らなかった
 人はどこまで鬼畜なんだ!」
「おい鬼畜っ ....
どうしてそんなに速く走れるの

私には出せないその加速度に 

憧れて うらやんで 熱狂し 嫉妬して

歩き出す 涙を流していても


どうしてそんなに深く{ルビ理解=わか}るの
 ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。

ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
蛾蛾蛾、
長い長い年月の、
土とホコリの溜まった、
そのアルミニウムの窓枠に無数に繁殖するに至った、
その、ちいさなちいさな三角形の飛翔体、
蛾、
蛾蛾、
蛾蛾蛾、
蛾蛾蛾蛾蛾蛾、蛾蛾 ....
 告白します

 ためらいの中で生まれる心の描写

 ペンを握りしめてから

 どれ程の時間が経過したんだ

 心の描写を文字にできない

 電気を消して窓を開いてみる

 ....
ーペテルギウス1ー

彼はポピュリストである

市民の代表を歌い上げ、市民の為に大統領に当選した

当選した後、彼の市民とは、彼自身以外には存在しないことが明らかになる

一部の市民は ....
あなたの温もりが
唯一の救いのように
思われる
孤独な夜には
ただ静かに
あなたを胸に抱いて眠りたい

その微かな寝息を聴きながら
洗い髪の香りに包まれて
何も考えずに
じっと横に ....
家守る{ルビ祠=ほこら}と{ルビ三十年=みそとせ}百合の花

開け放つ二階の座敷{ルビ梅雨入=つい}り前

夏空の水面に映る{ルビ水鏡=みずかがみ}

{ルビ老鶯=ろうおう}の鳴き音のあり ....
挨拶しても
返事はない
吹き出しに
見えている
心の声だけ
饒舌なんだ

好き嫌いで
仕事が滞る
そんな感情
無駄な時間
仕事効率化
できないよ

怒る気にも
なれないよ ....
唐突に自分語りさせていただきますね。

むかしむかし、なぜだか知らないけれど文学極道っていうところで新人賞もらったんですよ。

それに初投稿から文学極道が終わるまでのあいだ、詩作から離れた期 ....
牢獄の幻が脳の片隅で鎖の音を鳴らし続ける長い退屈の午後、僅かな転寝の後で世界は入れ替わっているのかもしれなかった、でもだからって別に俺自身は同じものだし、特別することは変わらなかった、俺はいつだっ ....  宮沢賢治の『春と修羅』について、多少語りたい。もっとも、宮沢賢治についても『春と修羅』についても語り尽くされた感があるので、いまさら僕ごときが何か新たなことを語れるかは非常に心許ないのだが。
 『 ....
身の回りに誰も居ないのは
何故だろう
みんな引き篭もっているのかな
いやちがう
居なくなったのだ

仏壇のある部屋に入ったら
母と夫の遺影があった
此処に居たの


家の前の道を ....
 

只サイトコントロールも人まかせ 川柳
 
 

*
システムコントロール or シスター(聖女)コンプレックス
二者択一のなかでも、どちらにも組せず生きている私たち
ai( ....
柔らかな微かな香りが鼻を掠めたら
少しずつ少しずつ
君を過去の記憶から消していこう
共に過ごし
苦さも優しさも初めて知った想い出を

君はもう僕とは違う道を歩んでいく
新しい道を

 ....
僕らはまだ寝惚け眼
人間の作った時限爆弾の恐ろしさを知らない

自然の力が発火装置さ
地下に眠る大蛇が縦横無尽に大暴れすれば
たちまち大爆発を起こして
死の灰を撒き散らす

それでも人 ....
投げ入れろ小石
深くて暗い水面に広がる波紋
だんだんと大きく
まるですべて覆い尽くすみたいに

黒い叢は謳う
靄の掛かった疑問を隠す膜
薄く深く僕は纏い
夢うつつの海の中を航海する笹舟
小さな体で 
寄り添うあなたは
光を集めて 深呼吸する


まだ見えていないものたち
内から溢れるまなざしで 弾けながら
湿った広大なスクリーンは
なんとか 機微(オーロラ)を生みだそ ....
今日を頑張って生きたら
明日も頑張らなくちゃいけない
生き方をまちがえた
自由に生きればよかった
明日も自由でいられる
ハンノキハムシ、
小豆大ほどの、ちいさな黒い甲が秘めた、
爽やかな初夏の訪れを告げる、
まるで宝石質のように美しい、その青びかり、
葉を噛んでゆく、作業を放って、
框ドアのアルミのサッシを、 ....
何もない部屋で羽ばたいた
黒い蝶が頭に刺さった
白い壁の中で探した
君の声が聞こえた

実在のない声が
ぼくの頭の中で聞こえた
壁の中に閉じ込められた
君の体はきっと溶けていった

 ....
月のない夜に
小さな罪を 沢山着飾って
玉虫色の日傘を くるくる回して
ビルの屋上から 君は
ふわりふわり と降りてくるのだ

お嬢さん、御機いかが?
と、声をかければ 嬉しそうな顔で
 ....
○「テレビ映像」
テレビに映ると
ふだん何気ない風景が
特別なものに見えてくる
不思議なもんだねえー!
どちらが本物なんだろう?

○「人手不足」
田舎も猫の手をかりたいほどの人手不足 ....
白い虫が騒がしい音符となって飛び廻る
縦横無尽に休む事なく攻撃的に急降下してはぶつかるように

まるで羽音は騒音
そうただ虚しく響く中味のない夢
私は一人立ち止まり耳を塞ぐ
意味すら持たぬ ....
最後の贈り物 扇子の意味をかみしめる 炬燵出す心のどこか片隅に

あたらしいバイクの走る冬の街

猫座る手編みのかごのお正月

クロネコのトラック明日はクリスマス

偶然を必然としてポインセチア

冬鳥の鳴く樹 ....
洗貝新さんのおすすめリスト(1494)
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