愛の言葉が尽きない
恐らくは永遠に
死んでも尽きないでしょう
私は死を恐れません
その向こうに何かがある
私とあなたと
死んだ後も一緒に
ほら空から聞こえてくるでしょう
オルゴール── ....
今日の飯、うーーーーーーーまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トンカツ、サイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやーーーーーーーー
たまらんわーーーーーーーーー
また ....
さりげない正午にそっくりな
仲間意識と飽和水溶液
半ば強引に立ち並ぶ一輪車
褪せた水色
左腕のギプスで響かせる
小さな夜の曲と それから
引かれた机に挟まれる
ギンガムチェックのランチョ ....
○「関税」
トランプじいさんのひとつ覚えは
もう聞き飽きた!
これからトランプ遊びはジジ抜きにしようよ
○「ショッキングな事実」
「引き取り手のない遺体
23年度全国推計
4万2千人 ....
運命の歯車のように廻る車輪
ギシギシと音を立てて銀色の自転車を走らせた
僕の頭の中はただ金の事ばかり
〝ムダ使イナンカ、シナキャ良カッタ〟
そればかりがまるで僕を責めるかのように鋭く突き刺 ....
○「若さとは」
夢を追いかける気持ちがあるということ
○「無自覚な悪」
無関心
放任
無知
無理解
○「心の問題」
金だけでは解決しない
○「強さとは」
強さとは
力 ....
僕は君の事買い被り過ぎてたんだね
君は誰よりも内面(ナカミ)を大切にするヒトなんだと思ってた
だからいつも行動で己れの信念とやらを証明してきたのだと
僕は僕なりに君については納得していたんだ
....
もし貴方とまた再会出来るチャンスが与えられたとしても
私は他の女みたいに奇声を挙げて
それに飛び付いたりなんかしないわ
余裕の笑みでどんなことでもやり過ごして見せる
だってそんなのもう
....
吾寄する{ルビ車座=くるまざ}対話や春の会
群れ咲ける黄のフリージア切らず置く
{ルビ韮=にら}を摘む{ルビ衣=ころも}の裾を濡らしつつ
帰り支度がすんだなら
明日にでも行くがいい
旅する天使はおしゃべりで
その上酒癖もわるいときてる
翼ある者は去るがいい
おまえたちの羽根のほとんどは空気
膨らんだ胸の中身さえ
絡みついた ....
○「水平線」
水平線を見ると
空と海がつながっているように見える
水平線の向こうには
何があるのだろう?
といつも思う
○「鳥たちよ」
鳥たちは翼をパタパタふりながら
いつも元気に ....
すべての駅は
改札を捨てて
だれかのおとしたメロディを
つぎはいでゆく
終点が
ただよう終着駅へ
雪が降るね
でも雪には落ちてる感覚なんかなくて
ただ地面が迫ってきてるんだ
重力加速度ってやつ
よくわかんないけど気づいたら降ったことになってる
既成事実ってやつ
それもわかんないけど降る ....
寝るのがデフォルト
春はやたらと眠たいですね。私たちぐーたらの諸君に吉報の仮説です。
化石だって石だって砂だって無機物はみんな寝ているのかな
知ったら驚く…「生物は寝ている状態が普通(デフォ ....
咲いて
散る
それしか
人は見ていない
散って
生きる
そのことを
人は見ていない
愛でて
酔って
呆けて
憐れんだら
人は春を忘れて
葉桜の下を ....
恥ずかしくらい若かった
初秋の街角から立ち込める金木犀の香り
今でもその匂いを求めてさまようことがある
その、樹木のある家を見たこともなく
たぶん老人が住んでいたのであろうか
おそらく猫もい ....
静かな朝
君はチューリップを活ける
春の心臓を器として
脈打つ器の中で
朝の光を溜めてゆくチューリップ
を見ている君
を見ている僕
気のつよいのは、はは
泣きべそなのは、ちち
そんなふたりに、わたしはよく似てる
いつになってもこのかなしさは
変わることがない
いつになってもこのさみしさは
何にも代わることはない ....
○「終活とは」
「死ぬまでにやりたいことはないか」
「死ぬまでにやり残したことはないか」
今度は 死から生を眺める期間である
深夜、ふと思い出し
夢の中でカレーライスの
分解を始める
専門の工具を使って
肉は脂身と赤身を分け
さらに赤身は一本一本
繊維のネジをはずしていく
ご飯の一粒は小さいけれど
....
いつもより遠く走らせた自転車
未知の風景に気もそぞろ
地に足が着かないって比喩じゃなくて
夕方、川に落っこちた
小さな魚がキラキラキラ
僕がいた、一瞬だけ
水は本当に綺麗だった
ゲラゲラ ....
真っ白な大地に紅い亡者がチロチロと
不吉な舌先で黒いヤモリを舐めながら行進している
灰色の雨が濁った街を濡らして
怒りと哀しみの入り混じる極彩色の絵の具を溶かす
人々の瞳に宿る炎が
どん ....
焦茶色の土に塗れ
横たわる聖護院蕪と金時人参
自宅裏手にある井戸で
背筋凍るような水を浴びて
凹凸の肌を露わにする
長い間固い土に埋もれていた彼ら
掘り出されてやっと日の目を見る
さ ....
舞い落ちる
舞い落ちる
花びらに埋もれて眠りに就きたい
潔良い花のように
波乱万丈の路を歩んで来た
想い出が有りすぎて
ぽろり ぽろりと喜びの涙が零れ落ちる
数えてきれない壁を突き破って ....
べいじょん
これはなんだ
アメリカ人だよ
べいじょん?
なに金持ちなの?
しらね
でなんだべいじょんつうのは
知らんて
お前が言ってきたんだろ
お前なら分かると思って
意味わからん ....
ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
すぐつもる
雨は
おととい
きのう
今日だよ
なあ
迷いに悟りまぜんな
何が?
もうええええて
かなしばり
目
横顔
それだと思ってたの?
あなた、ほ ....
○「愛情とは」
もっともっとあなたのことを深く知りたい
という欲求である
○「自殺予防」
踊りなさい
歌いなさい
飲みなさい
笑いなさい
○「理屈妻」
ああ言えばこう言う
....
香を焚き
花を散らし
夜は更けてゆく
想いは深く星空に消え
来し方を想いだす
きみと暮らした18年
時には重く
時には軽やかに過ごして来た
互いに栄華の時は過ぎ
これからは別 ....
井戸水で泥を払う
ラディッシュはたちまち濡れた肌に日差しを浴びて紅く輝く
まるでルビーのように
粘土のように粘りのある泥を深緑の髪とともに冷たい水で洗い落とし
さっぱりとした體でこちらを見 ....
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