蹴散らせ
蹴散らせ
虫の群れ
うじうじ
わらわら
いや、やめて
ちょっと
蹴散らせない感じですか
えぇ、これだけ量が
多いとどうも
ファイヤーバーン!
と、我 ....
境とは細い線のようなものではなく
どこまでもどこまでも続く長い道のりのどこかにあるまぼろし
どこかで今までの着物を焼き捨てて
河岸を変えなけりゃ
この旅行きは終わりやしないが
そもそもど ....
愛想がないのはもともと
説明するのも苦手で
── kanekoayano
黒柳徹子(さん) 四句
夏の朝徹子の部屋に来る徹子 🧅🚗
....
元カレが詩人デビューした。
「風の叫びに耳澄ます夜」とかいう詩集を出して、意識高そうな書店に平積みされてるのを偶然見かけたとき、思わず飲んでたスタバのラテが鼻に入りそうになった。
……風っ ....
我が罪を思い返すは桜桃忌
梅雨寒に震えて舌を噛み千切る
蜘蛛の巣に絡み取られて息絶える
黴臭い汚部屋の中の蝋人形
早乙女の後ろ姿に勃起する
襟足に舌を這わせて夏衣
....
コメが高いなら
コメを食わなければ良い
アワでもヒエでも
食えるもんなら何でも
文句言わずに食え
どうせ碌でもない
働きしかしねえんだからさ
自称詩人に食わせるコメなんて
端からないだ ....
経験の少ない若い時は、もしもあの時・・なんてことは思わなかったが、少しオトナの仲間入りをするようになって、「もしもあの時・・していたら」と、ちらっと思うことが度々あった。
その前と後とのギャップがあ ....
ボクの詩を
読んでくれたあなたに
少しでもなぐさめになるなら
これほどのよろこびはない
ボクの詩を
読んでくれた貴女に
少しでも生きる力が湧くなら
これほどのしあわせはない
ボ ....
○「人生」
生きているんじやない
生かされているんだ
1日に十万回も動いている
心臓によって生かされているんだ
絶えず空気を吸ったり吐いたりする
肺によって生かされているんだ
目に見えな ....
体を刺す鋭い痛みは皮膚のより深くへ
まるで太陽の攻撃だ
一斉に放つ光は眼の裏を焼き尽くす
滲み出る汗は止まることを知らず
次々と生まれては肌と服を濡らしてゆく
髪の毛を挟んで黒い ....
飛び出せずに
炎の中にいる
爛れていく
劣等感
独りで這いつくばって
光なんて邪魔に思った
いつからか壊れてしまった
心は感覚がない
それでも心の奥が揺れると
急に苦しくなる ....
神には色がない
無色透明で
スガタを見せない
私たちには見る事ができない
神を識る事はない
すべてを識ってるが
教わる事はできない
私たちには学ぶ事ができない
神には声がない
....
やる気に満ちた行動を止めようとする声に
あなたは誰?と尋ねると
通りすがりの者と答えた
通りすがりの者の気まぐれな その声に
やる気に満ちた行動後の
後悔のようなものに
苦しむ必要 ....
臆病で ここにあなたを 感じてる
回想よ お前の罪は 薔薇の色
恥を知れ 愛はそこにが 怖すぎて
嘘つきな 仕草の裏に 恋心
正直に 闇を言えてた 頃もあ ....
湖と 見間違えそう 君の宇宙(そら)
公園で 木漏れ日溢れ 君の色
泣いてたね 嘘の夜空は ロマンかな
愛を知り 優先したのは 恋だった
信じそう 幻影 ....
車窓から揺れる街の灯
四角い光のなかに幸せが眠る
時には笑い時にはケンカし
日常に閉じ込められたドラマ
私の知らない私の求める
ごくごく平凡であたたかな夢のカタチ
死の灰の雨は止まない
月でさえシェルターに入っているのに
地球のシェルターは破壊された
薄いレインコート一枚で
世界を変えるために
本の頁を繰る
知恵は生きのびる道をつくる
もうだいぶ灰 ....
☆
大人になってから
自分ばかり見てしまうようになったね
☆
あの子の仕草とか
男だから真似しちゃおかしいんだけど
どうも好きで頭の中で繰り返し学んだりさ
★
あの ....
アナベルの咲きそろう庭に遭い
手で触れることを
ためらって
六月の午後にあがった
冷たい雨
潤ってあざやかな花房に
そっと 顔を寄せると
控えめで甘い匂いは
....
アップデート
とか言っても
本邦生産現役は
実は屁とも思ってない
わからないのである
一応、外面だけはおもねるふりをして
アッププデートとか言ってみるが
実は何もわからないの ....
{引用=
ああ、星野さんの『たんぽぽ』のおかげで、きわめてミクロな白い天使たち、天使たち、あの明るい青空へととても穏やかな風に吹かれながら飛び立ってゆく、飛び立ってゆく。その両の手には種子というただ ....
二人の影を照らす
月明かり
朝まで踊る
私はここにいるって
感じさせて
やめないで
音楽がすごく良い
秘密のビート
挿し込んで
私たちはずっと
朝まで踊る
朝まで踊る
....
よごれへたれて疲れたきみも
またあしたまで
あしたまでおんぶしておくからね
たくさんぶつかった日も
すりきれそうな日も
いまは一旦あずけて
ずっとぶら下がってみてるよ
....
おかー さーん
夜飯
漫画読むちょー
おかし
あ、ピアノ
勉強めんどくせー
明日もがこうだおー
とー ちゃ ん う ぜー
りんごたべた〜い あ
きょー ....
今日は月曜日
朝から色々色々色々
そんなこったろうと思っていたけれど
こんな日は自分をもてなす
蒸しパンを蒸かす間
烏龍茶を淹れる
私の茶壺は
茶色のぽっ ....
撮影の許可とる「あ・うん」夏釣場
青葡萄膨らみを増す三房なり
梅雨入りや今朝の雨音閑かなる
培ひし友情絶つや青嵐
『ジイドの日記』を読んでいて、ぼくがもっとも驚かされたのは、友人であるフランシス・ジャムについて、ジイドがかなり批判的に述べていることだった。ジャムがいかに不親切で思い上がった人間か、ジイドは幾度 ....
○「自己理解」
世界中のことが
わかっても
自分のことが
わからない
○「夫婦喧嘩」
夫婦喧嘩は
反論するところから
始まる
○「対人関係」
人は変えられない
変えられる ....
それしかできない
ごめんねと 書く
── 羊文学
夏のバス不審なぼくを皆避ける 🚍
決められずプリンとゼリー混ぜて食ふ 🍮
おっぱいにチップ ....
横から見た姿が
千葉のかたち
けして犬ではなく
赤い皮膚を着せられている
ぼくの足は
館山を歩き
鼻先で野田を指し
おしりで鴨川の波を撫でる
だれかの手のなかで
ゆるやかに笑 ....
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