想いはどこへ連れて行こう
涙はどこで手放そう
忘れられないことばかりを持って
僕らは何度もここに生まれた

円く繋がった道を歩こう
いつまでも終われない街を抜けよう
ガードレールの上で両 ....
生きものたちが空を揺らし
雲の間に鏡をつくる
午後から夜へ
鏡は割れ
鏡は増え
ひとつひとつに
生きものたちの息を映す



青 灰 灰 青
銀 燐 燐 銀 
まわ ....
風景は翠に染まり
懐かしい記憶に薄荷の味がする

今、ひんやりと誰かの影が映った

声を掛けようとしたら
今日の霧雨が人差し指の形になって
口元を制止する

濡れそぼった公園のベンチ ....
私の目に映るものの中で一番多いのは貴方
それは間違いないんです

だって本当に好きだから
一瞬でも目を離したくない

子供みたいな体温の
貴方の頬を両手で包むと

なんで ....
夜に、わたしは 
はしたないほど口を開けますから 
どうぞそこから私の中に 
入っておいでなさい
 
内側から私を喰い尽くして 
やがて空洞になった私の躰は 
それでもまだぬるま湯ほ ....
笑ってたんだ
笑ってたんだ
きっと
あったかい土に抱かれて
優しい雨に愛されて
まだ見ぬ地上の風に憧れて
君たち 泥んこぼうず達は
笑って
幸せに
暮らしてたんだ
そして 素直に育 ....
こんぺいとう 目を閉じ頬に手 しゃりしゃりしゃり
たったひとつで 幸せの姫

ケチャップで うさぎが先っ! ぞぉーが先っ!
コラコラ押すなよ ほーらこんなになっちゃった

{ルビ祖父祖母= ....
春の底に吐息する
ヒナゲシの色彩の
ポッ、と尽きて灰になる予感に
逆らわず、半音ずつ春の底へ
半音ずつ春の底へ、身を委ね、静まる
少女のスカートがフレアを
静か ....
雨の天使が
岩の物語を読んでいる
{ルビ静寂=しじま}と{ルビ静寂=しじま}を
鳥の声が{ルビ継=つな}ぐ
焼き捨てられた本の煙
地から天へ帰る雨



恵みの恵み
 ....
今日は
どんな空を駆けてきたの

泣いた子 笑った子
みんな輝いて 一目散

おかえりなさい
この胸に

おかえりなさい
この温かい胸の、内に
レインコートを身にまとい
土砂降りの朝をゆく
雨の
一粒一粒は
私の中に入ろうとして

もがく
流れる
つたって落ちる

あなたは
ていねいになぞってくれた
私の中に入ろうとし ....
今朝卸したばかりのお洒落なパンプス
爽やかな淡い色合いのパンプス
新人さんと間違えられたくない思いで
ヒールをちょっと高めにしてみた
でもつま先はさっきからストッキング越しに
どこか逃げ道を ....
僕は、女が欲しい
女のかたちではなく、女というものだ
できれば女のかたちに入っていると
うれしいが
それが別のかたちでもかまわない

君がもしも男だとしたら
僕は女というものになりた ....
泥水のような灰色の空が、
切り立つ垂直の地平を蔽い、点から線へ変貌する驟雨は、
藍色の抽象画の顔を育てている。
列車の窓に映る凡庸な景色は、引き摺るように、
後ろ向きに、失われた過去を走ってゆ ....
ぼくは詩を書きたい

歌は灯火 詩は心
自然に生あり 人に命あり

今日もまた

朝の散歩をしていると
あじさいに出会いました

今にも雨が降りそうな
暗い空の中
輝くものは鈍 ....
わたしの女友達は
「わたしのどこが好き?」
と男性に聞いたとき
「顔」
って言ってもらうのが
一番安心するらしい

中身が好き
心根が好き
性格が好き
趣味が合う
センスがいい
 ....
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
 うたかたの季節
 移ろい行く時の雫
 ためらいもなく見上げてもいい空

 この星に生まれ立って
 無数の色を目にして
 見渡す限りのとおもろこし畑
 その地平線
 僕はちっぽけだ ....


大事なものだけを信じる
ただそれだけ

簡単そうなのに
人間には難しい





素直に言葉を
受け取れなくて
ごめん

ただ何でもない自分を
認めて欲しいだ ....
一.

「好き」っていう気持ちは
ある日突然落ちてくる
それに当たってしまったら
もう・・おしまい
どうしようもないの

二.

私に
思わせぶりな態度で
寄り添わないで
も ....
あの手紙のことを
今でも思い出すことがある
何か幼いカケヒキみたいな
少しだけずるい言葉を選んでしまったことを
今でも後悔している
あなたが答えを出すまえに逃げた
ノックをしたくせに
きみの睡眠の中を走る
列車の軋む音を聞くと
世界が本当に
平面であることがわかる
ぼくらは座席に並んで腰をかけ
お手製の弁当を食べる
屋根の瓦が一枚落ちかかっているのだ、と
きみはさっき ....
ぼくは詩を書きたい

たとえ自分を見失ったとしても
進むべき道は必ず存在する

今日もまた

朝の散歩をしていると
静寂に出会いました
 
林の中
光をも遮り
薄暗いその空間は ....
第十位 ネコ
すりぬけて 君はいつでも 孤高の天使
気のない素振り 耳だけ向けて

第九位 キリン
見くだすのは 背もプライドも 高いから
寝るときくらい 横になれば?

第八位 アザ ....
足りないんだ

なにか

必要なもの?

よくわからない

足りないことはわかってる
だから 内緒で探してみる
だから ついつい拾ってみる
時にそれは枯葉だったり
時にそれはカ ....
迎える手
花びら
夜の青の水
二つから那由他への
同心円の道をゆく



数は消えてゆく
光が還る場所に
生まれ 育ち 死ぬ波
指と指の間の無に
立ち止まる

 ....
ぼくは詩人

人生には幾度となく
分かれ道があるが
そこで曲がらなければ
前には進まない

今日もまた

朝の散歩をしていると
分かれ道に出会いました

一つは林の中の坂をのぼ ....
{ルビ故郷=ふるさと}に近づく列車
向かいに座った女性は
首のすわりかけた赤子を
前向きに抱えていた

一瞬、驚いたあと
すぐにうつむく仕草は
内腿の{ルビ痣=あざ}を
男子生徒にから ....
カレーライスが食べたかった
あなたと通った高田馬場早稲田通り
夕食にはちょっと早すぎたけど
なにげにカレーライスが食べたくなった
あなたの好きな福神漬けをたっぷり乗せて
おひやをスプーンでか ....
一人で行った交通科学館からの帰り道
環状線で小学生の僕は
財布を落とした

鶴橋駅の連絡改札は
近鉄線の切符が必要で
連絡切符を買っていなかった僕は
家に帰れない

途方に暮れる僕に ....
LEOさんのおすすめリスト(5185)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蒼送- 霜天自由詩1606-5-25
光鉛領- 木立 悟自由詩406-5-24
ラブ・アンド・ピース- 銀猫自由詩12*06-5-24
私の目に映るもの- 朽木 裕自由詩5*06-5-24
いかまほしきは- 落合朱美自由詩42*06-5-23
新じゃが- さち自由詩18*06-5-23
いやーん、ばかーん、愛娘たちよ- 佐野権太短歌13*06-5-23
宵のヒナゲシ- A道化自由詩706-5-23
水の羽- 木立 悟自由詩706-5-23
太陽の子どもたち- 佐野権太携帯写真+ ...11*06-5-23
レインコート- umineko自由詩10*06-5-23
Blue_Note(斜光線)- 恋月 ぴ ...自由詩27*06-5-23
きみのかたち、ぼくのかたち- たりぽん ...自由詩14*06-5-23
訃報のみずうみ- 前田ふむ ...自由詩9+*06-5-22
ぽえむ君−花玉−- ぽえむ君自由詩10*06-5-22
- チアーヌ自由詩406-5-22
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
残光- 山崎 風 ...自由詩7*06-5-20
誰かを愛した過去の歌__(あなたを想う陳腐な愛の歌の続き)- さくらほ自由詩11*06-5-20
あなたを想う陳腐な愛の歌- さくらほ自由詩9*06-5-20
ピンポンダッシュ- 茜幸美自由詩5*06-5-19
寝返り- たもつ自由詩2106-5-19
ぽえむ君−静寂−- ぽえむ君自由詩15*06-5-19
いぢわる_あにまる_カウントダウン- 佐野権太短歌8*06-5-19
かいがらやなにか- 降旗 り ...自由詩8*06-5-19
夜(銀と指)- 木立 悟自由詩206-5-18
ぽえむ君−岐路−- ぽえむ君自由詩4*06-5-18
白い紙ふうせん- 佐野権太自由詩18*06-5-18
カレーショップであなたに愛を告りたかった- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-5-18
駅・鶴橋- たりぽん ...自由詩17*06-5-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173