何を思い出せば
幸せになれるというのだろう


始まりは
遠い海の底の夢でした
船底を擦るようにして
人は、人は旅に出て行くので
いつか大きな音を立てて
傾いていく私たちのために
 ....
割れた雨と陽
鳥を揺らす
踏切はつづく
水紋へつづく


奥まる家に
人は帰る
枯れ井戸の石
円く凍る


こぼれ散る音
消えることなく
枝の陰の火
夜を醒ま ....
まどろみの中で
自由に走らせたペンが
どんな言葉を生んだのか

引き戻された現実には
何一つ確かなものは無く
書き上げたその時
心から染み出た安らぎは
今は思い出す事もない

きっ ....
ぼくが
ぼくから許されて
きみがきみから贈られる


ぼくは
ぼくだけど
きみを愛しているわけで

いちたすいち、は
いまならわかる
たやすく
解ける


ぼくは
 ....
坂を上れば風の里
力弱まり留まるも
風から風へ向きを変え
遠い空へと旅に出る

坂を下れば風の道
力の限り流れ出し
風と風とが重ねあい
遠い街へと旅に出る

目には見えない風の里
 ....
動かない空気のなかで
宛てもなくひらりと
便箋を翻すと
そこには
まだ言葉にならない溜息やのぞみが湧きだして
いつの間にか黒い模様を描きはじめる


遠くへ帰るひとを
いま見送っ ....
「 いい娘だったのにね 」

母が ぽつり もらした



「 ね 」

だから 好きだったんだよ
わたしは幼女になって
あなたに誘拐されたい
ひらひらと
垢ずんでいく赤いスカート


ひとこともはなさない
あなたは
それに気付くことも
ない


わたしたちは
いつか家 ....
平凡でありきたりな人生に
幸せを感じる人もいれば
不幸だと嘆く人もいる

青い鳥を探す旅に出て
力尽き星になった人がいる
誰もが彼を嘲笑ったけど
その死に顔は満たされていた

どれが ....
もしも空がなかったら
空よりも広い
夢を抱くことができただろうか
静かに流れている雲は
どこから来て
どこへ向かうのだろう

もしも星がなかったら
星よりも遠い
想いを馳せることがで ....
もしもあなたがいなくなったら

ごはんなんていらないな

あるくことも

しゃべることも

おふろだって

はみがきだって

なんだって

したくない


もしもあな ....
雪が来ないから だろうか
遠い対岸の君を思い出してしまう
風船のひもをつかむ かのように
手を繋ぎあった昼下がりのことも
雪虹を見た冷たい夕暮れも

   私の影は黒いよね
   青い光 ....
ときどき
夢を見る
宛先のない手紙が 今朝も玄関先で雨に濡れていた
拾い上げることなんてせずに
生温く灰色の空を見上げると
隣にいるプラスチツク製の幽霊が
不機 ....
たっぷりと綺麗なお湯を張り
たぷん、とそこへ身体を潜り込ませた
暖かな気持ち良さが
ほんのり心地よい

綺麗な
本当に綺麗なそのお湯を
手で掬ってみると
遠くの飢えたいの ....
あなたがいつまでも
空の切れ端と手を繋いで眠るものだから

私は枕元でやわらかい髪を撫でるしかない
頬を寄せれば懐かしい夏の匂い

あなたの瞳の色と
私の夜の海のような色はよく似ている
 ....
雨の日は雨のうたを
ころんだらころんだうたを
おきあがったらおきあがったうたを
うたおう

晴れたら晴れ晴れとしたうたを
お掃除したらお掃除のうたを
逢いたくなったら逢いたいってうたを
 ....
 何度も何度も卒業してきた
 親から離れ
 友人から離れ
 故郷から離れ
 日本から離れ
 冷たいナイフが胸に突きつけられるような
 そんな思いもしてきたけど
 
 今、俺はここにいる ....
君と僕はいつ始まったのか
知る前から
すでに知っていたのかもしれない
君と僕に始まりはない
いつも二人で一緒にいる

辛い時も
うれしい時も
気がついたら
いつも一緒にいる

君 ....
遠い視線につらぬかれた夢のゆらぎに
ことりのさえずるこもれ日がそよぐ

おおきなまなこの
星夜のような瞳が
瞬きはせずに
宙をみつめている
しろい肌には
翼がしずかに舞いおりていた
 ....
倒れたからって
いつか倒れるんだから
なんの問題もない

みえなくなっても
いつかみえなくなるんだから
逆らわない

動かないのか
動けないのか
はっきりしろ

寝たままで
 ....
いつだって君はそうなんだ
本当は塩ラーメンが食べたいくせに
なんでもいいよと答えてみせる
そのくせ
味噌ラーメンを食べたあと
必ずこう言うんだ
塩ラーメンが食べたかったのに


アイ ....
 夢はゆっくり叶えられてゆく
 意識の底でくすぶる想いは
 知らず知らず現実に顔を覗かせ
 いろんなエピソードを通り過ぎながら
 確実に少しずつ形になる

 その傷も痛みも
 柔らか ....
カーテンの裏に潜んだ結露を
指でなぞると
するすると雫は流れ落ちて
行き場のない小さな水溜まりは
冬の外気と人の温みのあいだで戸惑っている

わたしはうっすらと冷えた指先を持て余しながら
 ....
簡単な申請をして
小さなお役所のソファーで
僕らは順番を待ってる
制度はいつも公平で
人に優しい
前に座っている子供が
しきりに咳きこみ
母親と思しき人が
その背中をさすっている
僕 ....
誰もいない
鳥の声もせず
花粉ばかりが熟れて

待ちわびるのは
ただ明日
コンクリートのかけらを見ていたら
子どもの頃を思い出しました
川で拾った石を交換した友だちの
重みが伝わりました
輝いた面影を
頭の中で追いかけました

自転車を見ていたら
青春時代を ....
光をついばむ音のほうへ
川は流れ はばたきを描く
光をそそぎ
光を削る


下へ渦巻く緑があり
土に斜めにつらなっている
硝子の洞へひらく緑
わずかに金の森を映して

 ....
?…

駅前の赤い
陽射しが街の風景を
揺らし燃えている。

一人で電車を降りると、
少し離れた鉄橋に後姿が
見える。

その人は太陽の
逆光を浴びて
黒い影を
浮かび上がら ....
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる

私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて ....
 人それぞれの顔が違うように
 人にはそれぞれ持っている力が違う
 
 同じ重さの石をもっても
 重たいと感じる者もいれば
 軽いと感じる者もいる

 仕事だって、人生だって
 同じ環 ....
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