君の手は何をつかむためのもの?
君の言葉は誰を包むためのもの?
手が二つあるからこそ
人間は愛する人を抱きしめられる
心があり口があり言葉があるからこそ
愛する人を優しく包むことができる
 ....
あなたを通り過ぎた風は
凪いで
睫の高さで追いかけていた
ニ歩先の肩甲骨と
くしゅん、と鳴った鼻
とのあいだに、置いていった

指先にのせて飛ばした
内緒のくちづけの形をした
ふ ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
幼い頃からいつも一緒でした

わたしとあなたは

いつしか

あなたの右の指に花が咲くようになり
わたしの左の頬に花が咲くようになり

わたしたちは
その花を愛でたり食べたりするよ ....
木の枝が重ならずに生きていくことを
描き言葉と伝え言葉が生まれる
それぞれの心の在処を

まるでひとり言でも呟くように静かに
少し楽しげに君は教えてくれる

大きな木の根元に寝転んで
 ....
小さな子供たちは
小指で誓う
幼稚園の無花果の樹の下で
色づく頬はうふふと笑う
遠くで鳴るオルガンはメヌエット

大きな子供たちは
唇で誓う
通学路を外れ孤独を埋めるものは二人以外には ....
今宵も偽りの服を着て 裏の門をくぐる
嘘を吐くクチビル 罪悪感はない

ムズカシイ言葉を喋りだす テレビの音を消して
砂漠への時間を 優雅に楽しむ

タバコに火をつけないで 白い煙を吐かな ....
淡紅が揺れるから心が騒ぐ

フェンス越しの桜並木
隙間から覗くと学び舎が重なって
霞む
春の魔法にかかった

お別れはずいぶん昔に済ませたのに
世界が淡紅一色に染まる頃
すれ違った昇 ....
犬小屋の中でお父さんとお母さんが
おままごとをしています
春の陽が一番良く当たるお庭で
せまいね、と言いながら
それでもきれいな身なりで
プラスチックの食器を並べていきます
  きょう、の ....
飛ぶ鳥から抜け落ちた羽根が
地面に墜落する運命に気付かず
いつまでも空を飛び続けていることがある
これを残鳥という

猟銃で撃たれた鳥の
飛び散った大量の羽根が
そのまま鳥の形をして飛び ....
小枝の先に小さな緑が現れる頃
もう何度も使ってきた
「新しい」という言葉は
やはり新しいのだと不思議に感じる
今まで使ってきた言葉に
何かが足され
何かが積み重ねられ
今までにはない感動 ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
さんびどおもってらば
まだ ゆぎっこ ふってくるおだおの

まぢの たんぼだば すてっときえで    
ながぐつなば はずがしして
みせっこさ よ ....
「好き」だけじゃ
    片付かない事も多いけど

「好き」だけで
    片付く事もいっぱいあるんだよ



「好き」だけじゃ
    許し合えない事も多いけど

「好き」 ....
うすいろの
はなびらが
はらはらと
散りゆくよう
なきぬれた
おもいでも
この春に
見初められ
ねもとから
べにがさす


わすれない
あなたのこと
 ....
あなたはわたしの眠っている横で
わざとらしくページをめくる音
つよく立てて
降り始めた雨を受け入れる
くらいまぶたの中で
弾ける赤い頭痛
あなたの読んでいる一行が
鮮明に浮かび上がる 夢 ....
ひとつ てのひらに
かすかな ひかりを
のせて

ただ それだけを
のせて

ひびの あゆみ
ゆるやかに

あおい そらに
くも しろく

しずまる ばかりの
みなもに
 ....
換気扇の音が気になって眠れないよ。
そういう君のいびきは換気扇の音よりはるかに大きかったけど。
僕は換気扇を止めてベランダで煙草を吸ったんだ。


角を取るなんてズルイ。
そういう君には一 ....
                     2007/04/03

同人に
駄作と言われ
項垂れて
今晩寝ないで書き直そうと
とぼとぼと帰宅する
明日の朝
早く起きて書き直しても良いのだ ....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技

わたしが何を考えていようとも
お構いなし

空気のような存在

親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
ねえ 私
2歳半でお姉さんになったんだ
何も出来ないくせにおかしいね
私なんにも変わってないのにね
飢えて乾いた私
トゲトゲ虫
痛いんじゃない
ただただ悲しかった
泣いたなら ....
楽しいのか

いま

楽しい

いま

楽しいとき

うん

楽しい

楽しいよ!

と言って楽しがる
ような楽しさがふと晩ご飯の後なんかにあって
またはそれは昼ご ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす


畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと

 ....
保育園の窓の外では
世界童話全集が産卵をしています
孵化したばかりの童話は
粘液で汚れしかも鋭い牙があるので
先生たちがきれいに拭いて
牙を一本一本抜いていくのです
暴れて困るものはダンボ ....
水の光
白い火 白い火
水の上の火
白い光
(火の水 火の水)



生まれたままの姿の子
二重の光の波だけを着て
水たまりのそばにひとり立ち
ゆらめく自身を見つめな ....
  


春 山を見つめる
西の国から旅して来た
黄色い流れが 静かにたゆたい
ゆっくりと全てを覆い隠す

優しさだけを探して
ほかの事には目を瞑り
握りあった手と手を伝わる温もり ....
夜はぴちょん。
月はぬくぬく眠りこけ、
ぽっかりお口を大きく開けて、
しずくを垂らして、
ぴっちょんぴっ。

月のしずくはほろほろほろろ、
夜をすべって、 ....
なげつけて
ながして
つぶやいて
つたえて
ささやいて
はきすてて
ないて
どなって
たたきつけて
ないて
つたわらない


こみあげて
かざして
みせて
どれだけを
 ....
夕暮れ誰かの輪回しが
カラカラカラと泣いていた
知らない少女の影法師
カラカラカラと泣いていた
だあれもいない街の角
人恋しいと泣いていた

街の広場の古井戸が
カラカラカラと泣いてい ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
LEOさんのおすすめリスト(5185)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱きしめて涙零して生きてゆく- アマル・ ...自由詩707-4-4
春の距離- Rin.自由詩20*07-4-4
回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
- ふるる自由詩20*07-4-3
さくらの日- 松本 涼自由詩1207-4-3
誓い- さくらほ自由詩18*07-4-3
No_Smoking- 北大路京 ...自由詩14*07-4-3
*春幻*- ちと自由詩10*07-4-3
おままごと- たもつ自由詩707-4-3
残鳥- 楢山孝介自由詩18*07-4-3
「新しい」が新しい- ぽえむ君自由詩14*07-4-3
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
んだがらしゃ_(訳在り)- 砂木自由詩15+*07-4-3
好きの秘密- 優飛自由詩10*07-4-3
鴇羽- 明日殻笑 ...自由詩6*07-4-3
蝶の群れ- 及川三貴自由詩12*07-4-3
ひとつ- こむ自由詩5*07-4-3
真純。- もののあ ...自由詩18*07-4-3
駄作- あおば自由詩13*07-4-3
あぁ- 恋月 ぴ ...自由詩38*07-4-2
母には出せぬ母への手紙- さくらほ自由詩9*07-4-2
青空で出張- 水町綜助自由詩18*07-4-2
蓮華- はらだま ...自由詩15*07-4-2
噛みつく童話- たもつ自由詩1607-4-2
ひとり_ゆらぐ- 木立 悟自由詩407-4-2
春に- 川口 掌自由詩10*07-4-2
「_夜はぴちょん。_」- PULL.自由詩10*07-4-2
どこまで- 水町綜助自由詩14*07-4-2
夕暮れ誰かの輪回しが- 未有花自由詩22*07-4-2
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173