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いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう

ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い {ルビ躓=つまづ}きながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽し ....
オレは世の中の99.9999%以上の事象を知らない
バカで バカで どうしようもないバカなのだ
酒を飲んではくだを巻き
夜の闇に溶けるだけ

たったそれだけの存在を
月だけが優しく頬笑んで ....
ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
鯛       花は桜いろ
サワラ     甘やかなピアノのメロディーは
赤貝      血潮の香りが胸を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を眺め噛みしめる
え ....
バリバリと
マヨをかけては
レタス食う
いまは無い
おでんの屋台
何処いった

焼き鳥の
匂いが誘う
帰り道

チャルメラは
スピード上げて
走り去る

もつ煮込み
野菜だらけで
吐息つく

コンビニに
行 ....
私は{ルビ開襟=かいきん}シャツを着て
路地を左に曲がり
ズボンのポケットから白いハンカチを取り出して
首筋を拭ぐった

家の山茶花の垣根から
{ルビ割烹着=かっぽうぎ}を着た妻がアイロン ....
午前0時を過ぎると
オレは変貌してしまう
コウモリも寝付いた夜に
静かなBARをさがし
街を彷徨い歩く

眠れない連中は
タンゴを踊り
歌をうたい
さかんにキスをする

オレはゲ ....
酔い覚めて
一杯二杯
もう一杯
天竺の行者は言った
無量大数よりも大きな数字を
ガンジスの砂を感じながら
無数を解いた

今もスーパーコンピュータで円周率を計算しているが
果ては無い
無駄なのだ

この宇宙の果てに ....
その殆どが酒精から生まれたものだった
酔えば酔うほどに覚醒してゆく
泥のような言葉を吐きながら
失われた月を待つ
皆の文字列だけが俺を照らし
涙を拭いてくれる
こんな幸せなど無いこの部屋で ....
覚醒と昏睡のはざまでウオッカをあおった
深海にゆらり ゆらゆらと漆黒を彷徨いながら
エルドラドを求めて沈没船の古地図を探した

否… それは既に此処に在る
言霊の山だ!

ナンバーワンを ....
今夜は独りウオッカをあおっている
他に客はいない
棚に飾られた真鍮の潜水ヘルメットを眺めながら
海の歌をくちずさむ

ララル ラララルララ~ ラララ…

何時だったか
黒いドレスに赤い ....
今夜は君の言葉が妙に沁みる
何時も暖かかったり
冷たかったり

眠れないぼくは
あっちに行ったり
こっちを行ったり

何時も君は
ぼくの部屋にルビーのピアスを置いてゆく

無口な ....
静かな夜に独り酒をあおり
訳のわからぬ経を読み
華を散らし
伽羅を焚いた

想い人に手向ける夜だ
今となっては届かない俺の声は夜空に消えてゆく
あの時
こうあれば
ああすれば良かった ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ナメクジの唄- レタス自由詩9*23-12-30
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寿司【改訂】_- レタス自由詩12*23-12-23
共喰い- レタス川柳4*23-12-22
お腹が空いた- レタス俳句5*23-12-19
幼い頃の夢- レタス自由詩3*23-12-18
ピアソラのオマージュ- レタス自由詩4*23-12-18
忘年の夜- レタス俳句3*23-12-16
地に平和を- レタス自由詩9*23-12-14
午前0時- レタス自由詩4*23-12-10
黄金郷- レタス自由詩3+*23-12-10
石の花- レタス自由詩623-12-6
書簡- レタス自由詩523-12-4
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