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長いあいだ 恋もせずに
眠っていた

営みがいとなまれ
物語は癒着しきって

開かれず 湿った頁を
ほそい指が捲るとき

できるなら まだ
起きたくはなかった
長いあいだ 恋 ....
心の罪は

どうしようもなくて

冷たい風が吹いている
そのとき失った人の名前は

この街の駅のプラットホームに
うずめておいたよ
なんといったか

どうしようもなく
 ....
そっか
もうこの財布は形見なんだな

あっそうだちょっと待って

これを・・
このネックレスを・・
こうして・・つければ・・
ほらこれでいいだろ

財布にネックレスを付けて ....
財布を拾った
ボロボロの財布
いや綺麗だった財布なのだ

噛まれて引き摺られ
よだれでベタベタになり
砂やゴミがくっついて

くわえた猫と目が合った時
落として逃げて行った

 ....
新鮮をたもつことはむずかしい
いつもそれはてもとから去ってゆく

この瞬間の永遠を画布に塗り込めて
とっても地球が重い日にぼくは

だれかの友達 になることを決めたんだ
彼もしくは彼女は ....
あ、

歌が聴こえる

ほら、よく聴いてごらん

なんだかとても寂しげな歌だねえ

あなたには歌ってほしくないなあ

もしもあなたがこの歌を歌うときは

僕は何をしているんだろ ....
崖地から火葬場を見おろす2階建てアパートに生息した 夕焼けのもらい火が6月の風を駆り立てて死んだ
そんな風の噂

あくまでそんな 何処にも届かない声を追い立てた喉を 震わせて
6月から身を ....
アスファルトに落ちている犬のフンを蹴とばして 追いかけて
夏の薄暗がりに溶けてしみる厚化粧


わたしがわたしのものならさいしょから わたしはわたしのことなど考えはじめてない のかな

 ....
ドーナツを食べて
函館へ
とあるドーナツ屋さんは
くだらない公約を
守ってくれた

なんてラッキーな星の下の二人なんだ
そんな幸せもの二人は
そんな安易な旅で
糸くずみたいな些細ない ....
硬く硬く冷たい顔
あらゆる解釈を拒絶して
のっぺらぼうの力に呑み込まれ
未知なる混沌へと己を開く

硬く硬く冷たい顔

ある日突然、
不意打ちの死がやって来て
生の細部をみるみる奪わ ....
あじさいは
梅雨の
花房

時の静謐に
心の寂寥
抱え込み

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めき
 ....
犬が
ニコニコ笑って散歩しています
お日さまが
梅雨を乗り切り威張っています
夏は
爽やかなレモンが良く似合います

しかれども
それらはかりそめの
初夏の陽気なまひるの ....
蝉が鳴いたしだいに

夏のみすぼらしさを飾って ぬけ殻をくわえてくるってゆう君
小汚い綴れ織りや押し花を蒐集して

あしの爪をのばしっぱなしなのに
やっぱしさみしいのかしらんって
だれか ....
紫陽花は魂の宇宙
蝶の巣のように
いくつも羽根を重ね
丸く優しい香りを生んで
初夏の庭を囲む

野点の静かな音が
風よりも静かな音が
紫陽花に囲まれ
見守れて抹茶の香りが
天に ....
てのひらに舞い降りた
やわらかなバケモノの息は冷たく

右腕に
重過ぎる
そのための花を抱えて
植物園の温室を目指すのは
そこが
恋愛の終焉だから

それを
好ましいと思ってしま ....
あじさいの花房は梅雨の色
差し出した手を青くして
この七月の静かな一時
あなたは寂寥と戯れる
うっとりとした顔で戯れる

時は輪切りにされ垂直に立ち









 ....
不安の数だけポプラの葉
空を隠し蠢動する

拒絶
あっちへ行けと
こっちへ来るなと
拒絶

俺はお前の
スカアトに隠れている
のに

パンティからの
白く割れた光
明日に噛み付こうと
今日を生きてみる

幾何学な思いが
足を踏み外したように
離ればなれになる

交わることを忘れて
反比例の心は
雀とカラスのように
水たまりの人魚と
雲の ....
無言のまま
田舎へ
無言のまま
夜の新幹線
無言のまま
神は
地へと失神する

もう
言葉はないのです
日々の中にも
秋津島の昔語りにも
それなのに
 ....
言葉が空を切るばかりだ
のどやかな空の下
芝生がさらさらと
白銀の歌 うたう
静かな公園で
確かに僕は
あなたの名を
呼んだのだが

言葉はなかった

あれは  ....
雨でひんやりした湿気の壁から声がした
私の錯覚が返事をした
夏を越えてぼんやり名月の香りがした

季節は空色に染まり風に運ばれてくる
差し支えのない刹那を1つ盗んで流れてゆく
ただ感覚1つ ....
雨が降ります
 草木濡らし
風が吹きます
 草木揺らし

)私はひねもすベッドのなか
)のっぺらぼうの死の幻覚に
)さ迷い目覚めてまたさ迷い

雨が降ります
 草木濡らし
風が吹 ....
まじょが
カレーの皿を割っている。

いつか出逢えるあなたを
この屋上で待ちながら
もう出ない声を絞り切り
歌う歌がある。

もし空を飛べたなら〜
あなたに会いに行きますよ〜
 ....
 
さようなら
静かに落下してゆく
少し前までのわたし

頑張りましたの
はんこを押されもせず
1日が終わってしまう

ねむたいと
感じることを忘れてから
そんな儀式を繰り返して ....
ふと思い出すことがある
夕日に染まる街も
カモメと一緒に帰る船も
羽衣のようなひこうき雲も

誰もいなかった遥か昔
僕ら二人はあの
夏椿だったんだと

僕は枝 君は花
白く美し ....
私とあなたがもし仮に恋愛をしたら、
どうなるだろう。
私はわがままで、あなたは寛容で、
未来は海のように目の前に拡がるのではないか。
私の肩の荷は降りて、
花はいよいよ輝いて
鳥は歌を歌う ....
抗っているのだ
耳障りなMP3と私の言葉の反射線に
何もない虚空に何も変わらない存在を
その夕暮れの赤を
あなたの口癖を

ブラックアウトするコックピットで燃え盛る大地を見た兵士は
さよ ....
イーゼルの端から
あなたの目を見つめる
すれ違いの視線が嬉しくて
わずか8号のキャンバスに
尽きることのない思いを重ねる

窓から入る黄昏の風に
鼓動が乗って赤く染まる
もう少しま ....
蝉の声が空に重なる
秋が匂う古い和紙を広げ
朝顔の種に夏の風を置く

水無月の氷室
竹林が滝のように響き
氷が波音から運ばれる

笹の葉を一枚
逢えないあなたを想い
墨を乗せて ....
甘い
パンのために踊り
朝がきて眠る

恋のためには
すべてがじゃまだね
うすむらさきの白い壁
鉄柱 花占いも

そう言ってわらうと
輪郭は迸り
崩れながら溶けあって
甘い ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
物語- はるな自由詩819-7-24
ねがい、その心の扉に風が吹くなら- 秋葉竹自由詩719-7-23
猫と財布_2話- 丘白月自由詩119-7-23
猫と財布__1話- 丘白月自由詩119-7-23
いい加減な- 梅昆布茶自由詩1019-7-22
- 印あかり自由詩9*19-7-21
さよなら、ジューン_アニマルズ- DFW 自由詩10*19-7-20
フーリガン- DFW 自由詩2*19-7-20
登り来る機関車の力- 立見春香自由詩419-7-20
死顔- ひだかた ...自由詩419-7-20
季節の快楽- ひだかた ...自由詩819-7-20
初夏の犬の散歩- 秋葉竹自由詩519-7-20
ゆう君- 末下りょ ...自由詩2*19-7-19
妖精の花押- 丘白月自由詩219-7-17
バケモノ語り- 立見春香自由詩519-7-16
戯れの一瞬- ひだかた ...自由詩819-7-16
ポプラ- ゴデル自由詩2*19-7-16
噛みつきたい心- 丘白月自由詩219-7-15
言葉なき夜- Giovanni自由詩5*19-7-15
夢の中では- Giovanni自由詩3*19-7-15
雨の佇みを拾って- 朝焼彩茜 ...自由詩819-7-14
日曜日の幻覚- ひだかた ...自由詩719-7-14
カレーの皿を割るおんな- 秋葉竹自由詩1119-7-14
きのうの自分- ベンジャ ...自由詩9*19-7-14
夏椿- 丘白月自由詩219-7-12
妄想ゲーム- 杏っ子自由詩119-7-12
赤と君の口癖- 倉科 然自由詩119-7-11
黄昏の美術室- 丘白月自由詩319-7-11
氷の節句- 丘白月自由詩119-7-11
パンになってしまうね- はるな自由詩219-7-11

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