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闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
君の幸せは、もう、静かな心臓へ帰るといい。

夜間飛行のともしびが、
寒い砂漠の夜空に灯るといい。

君の笑顔は、もう、私の部屋から出て行けばいい。

そこで砂漠の闇のような心と ....
さやかに聞いた
竹の花が咲くゆめを
みどりと土の色の混じる
薄暗いさなか
ちいさなとかげが
わたしのひふを すべる


魂が
つまっていたという
どうして うえつけ ....
立って見ていたんです

枯れた幽霊が言ったんです
真っ赤な薔薇の庭園に立って

ありのままの姿で生きられること
こそが人生の勝利だと

美しさを求めるのなら
人の醜さばかりを探し ....
オレンジ色の海に
真っ赤な風船が
空気が抜けていくように
溶けて流れていく
真上にはもう
気の早い星がやって来て
透明な月も
火が灯る提灯になる
ありがとう さようなら
黄昏の精 ....
とうもろこしをもぎると、
骨が折れるような音がして
透明な血がじゅわっと溢れて手首を伝った

舐めとるのに夢中になっていると
入道雲が発達してきた

わたしにはまだ涙が残されている
流 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
部屋の灯りを消して
薄暗い部屋で一人
蝋燭の炎の向こうを見る

私の影が部屋のあちこちで
おしゃべりをしてる
おだやかなオレンジ色の光が
部屋に充満している

窓をあけると
影 ....
洗いざらしの星を並べた
白い砂浜に横たわる
深く赤い光

あなたが好きな夏日星
私は見て欲しくて
アンチ・アレースになる

南の地平線でそっと
天の川に隠れ
嫉妬の火が燃え ....
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場 ....
だれかを待つ時間がだれかを想う時間に変わるスタバの女の子たちって砂場の女の子たちじゃん

しゃがんでパンツ汚してペタペタ固めたお城でアフタヌーンティー赤いスコップと小さなおててでほじくる穴に砂型セ ....
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
リズラで丸めた煙草の葉
風からさえぎるマッチの火
一口吸ったらため息フッ
背の低い塀で引っ掻いた頬

病院は鉄工所のそばにあるから、道は鉄さびの色に染まっている。あなたはいつも電柱や壁にぶつ ....
暑い夏の通夜にゆるんだネックタイ

どの家の戸も開け放たれ
箪笥の匂いが軒先からあふれてくる

ガラスの風鈴が涼やかに鳴り
カラスの群れが電線で毛づくろいし
包丁座が夜空に輝き
エンバ ....
英雄とは母から強く愛された者のことだ ─ ゲーテ


虎の匂いしかない
泳げないきょだいなきょうだいがきょうだいな海に飛び込んだ夏

裸足で夏草の深い抜け道を抜け
踏み板が腐って外れ ....
光が渦巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は絶えず歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く飢えていた
生きることに飢えていた

す ....
いい臭いがする。
もぎたての臭いだ。
もいだ手も臭ってみる。
いい臭いがする。
もぎたての間、いい臭いがしている。
している間、もいだ手も臭っている。
もいだ唇をもぎりとってみる。
 ....
灯りに群れる虫もいれば
闇に灯る虫もいる

子供と大人ははっきり区別され
子供の目的は大人になること
そのためにひたすら食う
大人の目的は子孫を残すこと
ひたすら交尾の相手を求める
あ ....
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち

わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ....
凡人ですから
本物を何台も持てないですよ
貧乏ですから
一台のビンテージに絞っても
維持できないですし

本物に対しての
コンプレックスはありますよ
オモチャ集めてもなぁとか

で ....
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
 ....
ぼんやりとしている意識が
連日の猛暑に洗われて
とめどもなく広がっていくとき

病院の中庭で
熱風にかさこそ転がっていく枯葉よ
お前の姿が妙に懐かしいのは何故?

意識のヒューズがとん ....
焦がれるものがなくて焦がれる

どうにもならなさが哲学だったなんて

正常なんだよ、私こそが!

それをサッカーとかにぶつけられなくても

スマホゲーム依存でも

胸張って行き ....
フェリー乗ってる感じで高速をゆく

彼女に彼ができたみたいで

胸にずきって風が吹くんだ

フェリー乗ってる感じで高速をゆく


つまらない奴の方がモテる

壁に背中おしつけて涙 ....
誰か呼んでる

私を呼んでいる

葉の音

羽の音

風の踊り場のような森


光をためる小川

柔らかな太陽

優しい月のような太陽


津波のように
 ....
置き去りにされた筆は
黴びて、いいにおいを放ち

窓の隙間から吹き込んでくる青空は
甘く舌に転がりこんでくる
永遠を誓うように

誓われた永遠はキャンパスの上で
苦しみにのたうち回り
 ....
飼い主だった智子が
湖面をすべるように現れ
ミントを抱き上げる

懐かしいぬくもり・・・
やっぱり
おねえちゃんだ

ありがとうミント
よくここまで

これで・・・私
ほん ....
この世界に蔓延する聖霊は

父なる神がつかわした

ものごとと

ものごととの間にある

縁みたいなものなのだそう


父が死に母が死に

死んでなお暗き壁

希望なんて ....
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた

孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね

うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ....
黄昏は雪の精が溶ける
爪を立てて
死んでゆく
そして水になり川になり
海になり
そして
星になる

そして
朝になる

太陽の微笑みを
遮る雲の波は
小さな白い花ビラ ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
砂漠のともしび- 秋葉竹自由詩1419-8-12
竹花- すいせい自由詩12*19-8-11
枯れた幽霊- 立見春香自由詩419-8-11
黄昏の入り口- 丘白月自由詩219-8-10
とうもろこし- 印あかり自由詩819-8-10
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9
ろうそく- 丘白月自由詩319-8-9
蠍座- 丘白月自由詩119-8-9
神さまの背中- 秋葉竹自由詩1119-8-9
バニラクリームフラペチーノグランデ- 末下りょ ...自由詩3*19-8-9
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8
通院のメモ- ああああ自由詩219-8-7
暑い夏の通夜- 末下りょ ...自由詩2*19-8-6
虎と稲妻と向日葵- 末下りょ ...自由詩3*19-8-5
光の星- ひだかた ...自由詩12*19-8-5
もぎたて- ナンモナ ...自由詩6*19-8-4
虫たち- ただのみ ...自由詩7*19-8-4
古民家見学- DFW 自由詩7*19-8-3
ミニカーで小さくまとまる人生- イオン自由詩1*19-8-3
おにのすわるあまのがわ- 秋葉竹自由詩1019-8-3
熱風(改訂)- ひだかた ...自由詩419-8-2
どういう状況下- 木葉 揺自由詩119-7-29
フェリー- 函館ドラ ...自由詩519-7-28
種が先か花が先か- 丘白月自由詩319-7-28
置き去りにされた筆の言葉- 印あかり自由詩1119-7-28
猫と財布_6話「最終回」- 丘白月自由詩119-7-27
死のドレスコード- 函館ドラ ...自由詩119-7-27
月の声- 秋葉竹自由詩719-7-27
作りたての笑い声- 秋葉竹自由詩519-7-25

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