すべてのおすすめ
たしかに電車を乗り継いで、よくわからないうちにお墓の前に立ってた
お花もお供え物も、お線香もない
たよりないトトロのリコーダーが裏の通学路から聴こえてくる

このご時世しあわせであることは地獄 ....
【虹色の白鳥】

遠い海に、虹色の白鳥がいるという
羽はとろけるようにやわらかく
飛ぶようにはつくられていない

青い夜を泳ぎつづけて
ああ、まるでひとりぽっち
そういう思いに羽が沈み ....
暑い
暑いなあ
まるで真夏の暑さだ
地球が狂い始めて
オマエラ、人間のセイダロウ
叫んでいるかのように

路傍に屈み
タンポポの種を
ふぅと吹いて飛ばしている
子供が二人、
白く ....
あぁ
世界は
なんという粒子の細かさ

無数の感情が
一生をかけて
行く宛てを探している

今日も私に届いた粒子を
醜いと思う私が憎い

悲しみだけの自嘲
恐怖を携えた挨拶
 ....
からっぽです

それはそうと
からっぽなのです

いいえ、からっぽなのです

からっぽなんだってば

それ以上言うこともないでしよ
からっぽなんだから

寂しいよう
おれは水溶性だから
泣いている人とか、
こういう灰色の
天気が嫌いだ、

カゲロウみたいに
目の前がふらふら歪んで、
傘の無い人もろとも
いきなり消えてしまうのは
怖いな、

  ....
最後の恋かもしれない
恋に恋して恋かも分からないまま
私は何枚ワンピースを縫ったのか。
私は知らなかった、
あんなに小さなお花に劣等感を微塵も感じず
ブレザー着こなす紳士ぶった紳士、
くま ....
風のない日も向い風
おでこもあらわペダルをこいで
きみは往くきょうも
仮の目的地へ
本当に往きたい場所には
まだ名前はない
愛せない地図ばかり
もう何枚も手元にあるが
こんなに長い一瞬 ....
 「ねえ、夜這いって、知ってる?」

 と、{ルビ麻子=あさこ}ちゃんにきかれた。

 わたしは、その言葉を知らなかった。

 「ヨバイ?」

 麻子ちゃんは、けさ読んだ小説に出て ....
すべての川は流れている
すべての故郷の川は流れている
耳を傾けるならその川の流れを
聴くことができるだろう

乾ききった風と砂しか入らない
窓からせせらぎが流れてくる
台所の床をひたして ....
あの犬の鳴き声が哀しみをいや増して
どの街まで逃げても逃げられないような
死にたいって感情が邪魔で吠えられない夜なら
白々と明ける朝をそのまま凍って待つつもりさ

空白の静けさが ....
{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出て .... じきに夏ですね

わたしの表現は
誰にも奪えませんが

暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる

新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
あの時の理解は宇宙に染み渡ってゆくのだ。

ほかのまぜものを食べてみようか
黎明の貧困のうち商売が成り立たないから
廃墟に廃棄される、ロボットの哀しみの夜を知れば
凍てつく空気を ....
吹いている
もう風が絶えず
吹いている

私は空の青みを見つめる
やがてその底の方から
貴女の声が木霊するまで
漆黒の闇に手を伸ばし
混沌の夜にひざまづき

吹いている
もう風 ....
前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
{引用=落ちてきました
くだものです
なまえはしりません
まるくて、やわらかいです
あなた神さまからうまれたんですよね
了介くんがいってました
(了介くんは十二歳の時に
 海でお ....
音楽の花の大地に星も降る
色彩が瞬き心に透き通る
風につられて 心地よく時間を置いて
手を合わせる

何かと繋がり その何かを考えずにすむ
心の置場所 雛を巣にそっと置くように
 ....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです

中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが

羨ましいとは言いませんでした ....
じぶんがひさんだから
というりゆうで
たにんをこうげきしていいの?
じぶんがきらいだから
というりゆうで
たにんをきらってしまっていいの?

じぶんがただしいというのは
ただの ....
  
  
  
  透明な、空も、地も、花も
  
  そこには、君の心が宿るよ。
  
  
  
  君が青く見れば、果てしない。
  
  君が踏み出せば、風を巻く。
 ....
{引用=ちいさい音ですね

しってますよ、草むらのなかです

(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)


わたしは音に、よびかけます

海に行ったこと、ありますか

 ....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき

静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス

川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩

無 ....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ

愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ

各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
遠い火をみつめている
どこにいても遥か彼方で
ゆらぐこともなく燃えている

あそこを目指していたはずなのだ
臍の下あたりで、眼球のうしろで
わたしのいつ果てるかわからない
火が求めている ....
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
新緑の芳香をひたすら嗅いでいた
そ ....
このまま苦しいなら、悩む必要なんてないから、逃げて欲しいと
私は黄泉比良坂の手前まで追いかけます、それが仕事ならばっと

自分の人生は自分で決めろやって言う、
社会に出たら、ほんと、
誰も正 ....
孤独と孤独の隙間をぬって
愛と愛の真ん中を射抜き
私は私と豪語する

午後には母が来て
レモンティーを作り
帰って行った
部屋中が香りで満たされる

満足と満足を温めて
夜にま ....
ある日突然 少女たちは愛に目覚める
砂漠の朝 あるいは雪山の夜に
一頭の馬のように私のもとへ
走って来る そして駆け抜ける愛の痛み


運命だと知るには遅すぎるだろうか
少女たちは祭壇に ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おじいちゃん- DFW 自由詩5*19-6-8
虹色の白鳥- 印あかり自由詩16*19-6-7
夏日- ひだかた ...自由詩819-6-6
粒子- TwoRivers自由詩219-6-2
からっぽ- 印あかり自由詩8*19-6-2
盲目- 鈴木歯車自由詩16*19-6-1
わたしのワンピース返して。- 杏っ子自由詩619-6-1
自転車少女- ただのみ ...自由詩15*19-6-1
「ひまわり」- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-31
それぞれに川は流れている- 帆場蔵人自由詩15*19-5-30
悲しみの絵の具で描くたそがれ- 秋葉竹自由詩819-5-30
旧作アーカイブ5(二〇一六年四月)- 石村自由詩17*19-5-30
じきに夏ですね- 印あかり自由詩10*19-5-29
ただ世界はひまわりでできているべきである- 秋葉竹自由詩819-5-28
吹いている- ひだかた ...自由詩519-5-27
プラチナ- アラガイ ...自由詩9*19-5-27
- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-26
音楽に感覚が横たわって- 朝焼彩茜 ...自由詩819-5-26
らぶ- 秋葉竹自由詩719-5-25
へびよ、さらば- 秋葉竹自由詩119-5-24
【_空即是色_】_(タイトル変更)- 豊嶋祐匠自由詩4*19-5-23
- 羽衣なつ ...自由詩17*19-5-22
楽しいね_楽しいや- 印あかり自由詩10*19-5-22
ペイン・イン・マイハート- 秋葉竹自由詩719-5-21
静けさ、ちょこんと- ひだかた ...自由詩1519-5-20
遠い火をみつめて- 帆場蔵人自由詩11*19-5-19
グルーウ゛(改訂)- ひだかた ...自由詩319-5-19
●__「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」__●- 足立らど ...自由詩1*19-5-18
℡が来ない- 花林自由詩119-5-18
Equus- 石瀬琳々自由詩13*19-5-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64