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青年ではなく青魚として、この夏をするりと越えてみせる。
一人ではなく一匹として、父の川を泳いでいた頃の身軽さで。
この大雨のなか
幾つもの黄土の波線が
水浸しの校庭を遥か越え
何処までも走っていく
わたしの意識は冷え冷えと
その光景に呑み込まれ
どんどん平たくなっていく

荒い呼吸を繰り返し
次 ....
あなたから
教わったのは
こころの殺しかた
海に染み込んでいった夕陽は
逆さまの血のしずく
波にたゆたう血の油

何度も殺しました
あなたに気に入られようと
あなたに見つけてもらえ ....
七夕の晩、みそ汁の具は短冊に切った人参と大根なのです。
根菜の短冊に恋の願い事をする男、僕はそういう男なのです。
吹き上げられた蜻蛉の、
羽に浮かぶ無数の生命線をなぞる

うつくしい、夜の前の空は脈々と
埃のように舞わせ 焦がしてゆく


 背中に彫った 哀しみの中に

 心臓をひとつ、 ....
図書館で君は少し死んでいる
少し死んだ体で雑誌を読み本を選ぶ
本は死んでいるから
本を欲する君も少しだけ死ぬ
僕も図書館では少し死ぬ
少し死んだ体で本を借りるとき
僕たちこんな死んだ部分で ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
欲しい時にない

焼き豚するときとか
あった気がした場所探しても
見つからないから忘れてた
長いタコ糸

自販機の灯りをたよりに
蛙の鳴声の
隙間をぬって
脱げそうなサンダルで
 ....
青だ、光の青が降って来る

梅雨の合間の夏の訪れ
熱波はうねる、うっとりと
新たな季節の到来を
億万年の記憶を塗り替え

青だ、光の青が降って来る
気が遠くなるような眩さよ
光流散ら ....
廃田の草を刈っていると突然大雨となった
しばし、刈り払い機を雨の当たらない所に置いて
雨の中に立ったまま私は辺りを見ていた

これからのことを打ち消すように
雨は降りしきり、そしてまた
何 ....
この青い青い球体の上で
刻まれた無数の思い出は
木立の緑や光の筋
揺れる樹間の白い空
それらそれらと相重なり
沸き上がっては降って来る

気が遠くなるよなこの夏日に
熱風と共に渦を巻き ....
行方不明というか

一週間弱みつからなくてさ

毎日、近所集まって

お経読んでる

見つかるように

そんとき、絶対泣かないときめてん

まだ、意味もわかってないくせに、て
 ....
夏に買った
金魚鉢は
金魚を飼うための
金魚鉢なのに、

いまではもう
青空を飼ってしまっている。

いつか知らないうちに
金魚が青空に
溶けてしまったという、
嘘みたいな嘘 ....
{引用=むかしばなし}
幾千幾万の囁きで雨は静かに耳を溺れさせる
まろび出た夢想に白い指 {ルビ解=ほど}く否かためらって
灰にならない螢の恋は錘に捲かれて拷問されて
透かして飲んだ鈴の音も夜 ....
今日も真夜中の向こう側から
たくさんの「タスケテ」が届く
本気もあればウソもあって
見分けるのはむずかしい

だけどアタシはとりあえず
見つけた全部の「タスケテ」に
「ダイジョウブ」って ....
波のうねりが変わり、感染から感染へと有機物の個体も変わる。超派生的な若さ。裏返る戦士たち。突起物が無い。それはまた新たな生成への第一歩だとも言われる時代。
グレーに染まる艶やかな長髪は蛇行の帯び ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
{引用=
 毎晩、おなじ夢をみていた。 

 わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....
明けの明星、涼やかな風
柔らかな毛布にくるまれて

時間は緩かに流れていき

浮遊する意識、わたくしの
居着く場所、この地球
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
国会中継が流れた状態で
テレワークをした

国会中継をずっと聞くなんて
普段は出来ないから
さてどんなもんかと
思っていたら
繰り返し
繰り返し
おんなじこと質問して
おんなじこと ....
たくさんの花に埋もれて
あなたは静かに眠っている
これから
遠く遠くへ旅立つあなたに
長い手紙を書いたから
旅の途中で読んでみてよ
ガタゴト揺れる電車の中で
いい時間潰しにはなるよ

 ....
人の世界では
何者かであらねばならない

そして僕は
何者でもない

先生
僕は

患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない

先に生 ....
「死にたい」

唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます

苛立ちすら
霧散する無力感

【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
母さん??

私が呼ぶと
文節のない文字を
あなたはつぶやく

失ってしまったね

私は

悲しいことだけど
自然なことかもしれないね
あなたの

あと何年かで
そこ ....
小雨つづく六月、小さな
悲しみが路傍に立っている

嘘をつかれて、嘘を信じたのは
あなたの涙があまりに寂しげで

それが一番うそっぽいから
しずかに自死しようと歌った

私は私の ....
あじさい柄の、
日傘が咲いています。

梅雨の間の、
晴れの日の、

左目が痛みます。
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる

彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青魚- クーヘン自由詩4*20-7-12
乖離- ひだかた ...自由詩320-7-9
夏の思い出- Lucy自由詩10+*20-7-8
根菜- クーヘン自由詩2*20-7-8
邯鄲(かんたん)の枕の側で- ゆるこ自由詩8*20-7-7
図書館- 葉leaf自由詩820-7-7
出来事- ひだかた ...自由詩320-7-5
タコ糸- wc自由詩320-7-4
光の青- ひだかた ...自由詩220-7-2
これから- 山人自由詩17*20-7-2
跳躍- ひだかた ...自由詩320-6-29
おとうさん- wc自由詩620-6-29
金魚の音- 秋葉竹自由詩1220-6-28
頭の上にかもめが落ちて来る- ただのみ ...自由詩8*20-6-27
ダイジョウブ- もとこ自由詩14+*20-6-27
無性器人間/ふたなりくん- アラガイ ...自由詩4*20-6-27
母親の変態についての手記- ゆるこ自由詩12*20-6-25
The_golden_door- 梅昆布茶自由詩1220-6-23
海鳴り- 羽衣なつ ...自由詩12*20-6-18
この地球- ひだかた ...自由詩320-6-15
みなぞこ- ひだかた ...自由詩420-6-13
国会中継- 花形新次自由詩120-6-12
花葬- 卯月とわ ...自由詩320-6-11
たったひとつの強み- シホ.N自由詩820-6-11
死にたい、が零れる夜- もとこ自由詩11*20-6-11
青、もしくはブルー- umineko自由詩13*20-6-10
そんなことより大切な人生を- 秋葉竹自由詩820-6-9
残った夢- ナンモナ ...自由詩11*20-6-9
彼女の方程式- 梅昆布茶自由詩920-6-9
指切り- クーヘン自由詩11*20-6-8

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