すべてのおすすめ
笹船に灯を乗せて、炎の河に流す、
依り代のない鎮魂の想いはいずこ、
反射的に何を言うのでもなく、
奉げられた言葉を心が飲み込む。

嚇怒のような雨、
嵐は血と涙に変わり、
これは神罰?  ....
涙は滴り落ちてゆく、ワインのように、
それは血染めであったかもしれず、
わななく明日への希望に彩られて、
炎天下で悛改していた。

懺悔は懺悔たらず、
後ろ向きに何を見つめても、
咎以外 ....
すべてのものに歴史が有り
呼応しあって一編の詩を編む

すべてのひとに歴史と生命誌がありときには
愛情の経歴書を携えて空に放たれる

すべての空虚に名前はない
風や雲や雨のようにあかるい ....
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ....
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ....
{引用=コオロギ

ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか



音たち

しずかと思われても
時計 ....
目をつむると
疲れた子のように 眠ってしまった
コオロギの子守唄が
じつは 守ってくれていた

目を開けると まだ生きていて
うれしくって
だから 全部
水に流せる 気が ....
余白があるうちに死んでしまいたい
真新しい僕が、毎夜作り直される
アクリルの積み木の影に
いろとりどりの言霊を併せて魅せて
音を便りに遺せないように
戦ぐことしかできやしないと
口走ったも ....
心が鈍く疼いてどうしようもない時は
コオロギが鳴いている叢に身を投げ出して湿っぽいその草の青臭さにまみれていたい

夜露や植物が生み出す甘い匂いなんかが必要なのだ
五月雨よりも胸を打つ語句なん ....
「キミ」といったボクの心を、
あの青い空は吸い上げていた。

マンションの中に入ってきてまで、死ぬ、
蝉。

彼らは種を残し得たのだろうか。
茫洋とした想像がとめどなく続く。

「ア ....
今日、知り合いのお姉さんとセックスした。

精神薬と緊張のせいで射精はしなかった。

お姉さんは少し、馬鹿にしたような笑いを浮かべてた。

でも、経験人数がまた一人増えてよかった。
東の国の光が
樹々のさやさやに濾過されて
薄いカーテンにまるく形作られる

あれらは宇宙から帰ってきた魂
風が吹くたび
わずらいから放たれて踊ってみせる

おばあちゃんのことで覚えてい ....
雨に
濡れる
緑の丘を
白馬たちが
次から次へと
走り去っていく

その響き また その響き
凄まじく獰猛で限りなく繊細で
全ての白馬達が視界から消えた後
深く異様な沈黙が この界 ....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く

二度と取り戻せない時間の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不 ....
滅菌室に芽吹いた
一本の葦

畳、開け放たれた窓、ほほをなでる風
庭に咲くキンモクセイ
高校の制服
ボールを蹴るときの足の反動と
ふくらはぎからふとももの筋肉の
機微

酸素と ....
 新しい風は窓辺を抜けてこの部屋に一枚の若葉を寄こした。
 柔らかな音楽に私の心がハミングしている。
 描きかけのキャンバスはひっそりとそこに佇み、
 次の一筆を黙って待っている。

  ....
いちまいの余生に見まがう、あの頬の
夜のふるいにかけられた白き無題よ
こめかみに走る雛鳥、点描にひかりが染みこんだ
その一つひとつはめもりのない朝
捨てられないものを増やした膝を
い ....
彼女は持つ
花を 花に似た見目姿を
その花が育ってゆく時間を
温かい自嘲を 揺れるブランコを
隠している本当の名前を
潮の満ち引きを 
握り拳の中にあるものを
下降と上昇と停滞を繰り返す ....
ぼくたちはいつも何処かに落ち着こうと

ぼくたちはいつも誰かに愛される為に
莫大なエネルギーをつかいながらも

それでも
せめて自分だけでも保持しようとしている


腸内フローラと循 ....
銅、リチウム、カリウム
これらの金属は
ある種の状態で
炎に炙れば燃え盛るが

緑、紅色、薄紫という風に
それぞれが、違った色合いの
火を吐き出す

情熱が
その上昇気流が
人の ....
みんなみんな去っていった
私の前で順番に
見事に舞ったあと去っていった
もう二度舞わない
時折、舞ったふりをして
ときめかす、みんなみんな
ばらばらに

舞わなくてもいいから
目の前 ....
素焼きピスタチオを食べて
ビールを飲んだ夏

なにもなかったんだって
知ってるから
ビー玉の星を探す

ルービックキューブなのか
キューリックループなのか

わからないほど
運命 ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
自分で揚げた、揚げたての
一キロあたり213円のポテトフライを
食べながら、ふと思う
しあわせだなと、恵まれていると
現在、働いていない
それなのに
氷入りのコーラを
朝からがぶ飲みして ....
さいあくのあくとく
それを
ことほげ
すましたかおで
へいぜんと
ちでよごれたてを
さしだすのだ

くもつのように
みをよこたえよ
おそろしい
りゅうや
ばんけんのきばに
い ....
夏夜にヒューズが飛んで、飛んだヒューズを両手で優しく捕まえた。
そいつの正体は何と小さな蛍で、僕はその小さな光で一夜を過ごした。
何かおかしいと思うことのひとつは
庭の紫陽花のことだった
八月を迎えても その子たちは
いまだつぼみのままである
長すぎた梅雨のせいで
ウエハースはたちまち湿気り
紫陽花は許容力をはるかに ....
熱波の到来、渦巻く大気
気の遠くなるような青い空

蝉時雨の下、俺は進む 
光の踊る、時の未知へ

夏へ叫んで、夏へ叫んで
遠い木霊を聴きながら
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この八月、
白い波しぶきを浴びながら
旅人は麗らかな海辺の街をいく

静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、薔薇と石
石に刻み込まれた眼は
鬱屈を宿しなが ....
光の矢はもう無数
うねる青のキャンバスに突き刺さり
神の息吹きはもう絶え間なく
熱風となりこの世界を掻き回す

)白衣の少女達、妖精のように
)黄色い向日葵達、満面の笑みで
)鳴き続ける ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1966)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
sonnet- おぼろん自由詩2*20-8-18
sonnet- おぼろん自由詩2*20-8-18
歴史- 梅昆布茶自由詩520-8-18
ある夏の光景- ひだかた ...自由詩6*20-8-17
独白- 道草次郎自由詩4*20-8-17
抽斗の中のメモのきれはし- 道草次郎自由詩2*20-8-16
眠り- 道草次郎自由詩5*20-8-16
瞬きのうた- あらい自由詩120-8-15
心が鈍く疼いてどうしようもない時は- 道草次郎自由詩2*20-8-15
無題- おぼろん自由詩3*20-8-15
久々のセックス- viraj自由詩220-8-15
こもれび盆- そらの珊 ...自由詩820-8-15
白馬- ひだかた ...自由詩720-8-14
記憶2- ひだかた ...自由詩320-8-13
薬にも毒にもならないメディカルスタイル- wc自由詩820-8-13
Scenery- メープル ...自由詩2*20-8-13
原紙- 星 ゆり自由詩220-8-11
谷へ降りてゆく- 滝本政博自由詩9*20-8-10
仮説- 梅昆布茶自由詩720-8-10
炎と花の色- まーつん自由詩4*20-8-10
*****- 木葉 揺自由詩4*20-8-10
悲星- 立見春香自由詩3*20-8-8
界の未知- ひだかた ...自由詩220-8-7
詩人もどきジム・プリマスの生活- ジム・プ ...自由詩2*20-8-7
るしふぇる- 道草次郎自由詩420-8-7
- クーヘン自由詩7*20-8-7
八月の紫陽花- そらの珊 ...自由詩14*20-8-7
夏へ叫ぶ- ひだかた ...自由詩320-8-6
八月の光- ひだかた ...自由詩520-8-6
夏、怒涛- ひだかた ...自由詩420-8-5

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