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悲しい心の雨宿り

黄昏の半分は
行き場の無い気持ちの
荷物置き場

長い石段が
飽和状態まで濡れて
もう涙はたくさんと言う

眼の前で紫色した光が腰を下ろす
見上げると手が ....
長い坂道を夕日が
駆け下りてくる
木々を草花を燃やしながら

並んで歩くあなたの目も
ルビーのように揺れている

強く光るのは涙のせいなの
それとも私が泣いてるから

赤い目で ....
病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵のように残り
自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ

病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の ....
疲れても疲れても、上乗せされる日々に
欲しても欲しても、満たされない願望に
憤りを感じる。
重荷だ。毎日の全てが。
谷底だ。マンションの階段を掃除していた日々。
信じられないくらい可愛い子ど ....
母の花鋏を持って庭に下りる
背の高いグラジオラスが
白い雲を背にして並び

赤い花が足元から空まで咲き
さあどうぞと言っている

一緒に埋めた球根が花になり
私の手を握ろうとす ....
重く湿った風が流れる
雨の子が風の中で泣いている

黒く長い葬列

蟻の足元で降りて
葬列に参加する

あのとき雨が降っていれば
この蝶は飛ばなかったのに

あのとき雨が降っ ....
俺の背中の生霊は
眼が合ったと因縁をつけ
そのまま俺に取り憑いた
男子学生だ

あれから肩が重いし
口もちゃんと開かない
吐き気もする

妖怪高校の職員室
俺は怒鳴り込んだ
教師 ....
どうでもいいぢやないか

それは君のくちぐせであり
ぐうぜんにも 君からきいた
さいごのことばでもあつた

ひと月まへ 一緒に飲んで
別れ際にきいた いつものせりふだ
その前に何を ....
不毛なワンピース劇場に埋もれて
免除!免除!免除してしてしてして
それでも、しきれない、されきれない
私の恨みよどこまでも
ああ
レモン柄が!
きわめて明るいレモン柄が!
敗者となって横 ....
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ

 ....
パチプロを自認するヤスくんはこのごろずっとパチスロに文字通りハマってるという

ちゃぶ台をひっくり返して戻ってきたキラキラの振り出しでヤスくんは煙草をふかして貧乏揺すりして早速フリーズしてる

 ....
やっと
太陽をつかまえた
つかまえた腕のなかで
少しだけふるえていた
唇をかさねると
少しだけ悲しそうな顔をして
それから
眠るように目をつむった

抱きしめた腕のなかに
太陽のに ....
草原で踊りもせずに、海岸で泳ぎもせずに読書に耽る人を馬鹿にしていた、そんな夏に
好きになった少年が
寂れた展望台で静かにひらいたタイトルをひそかに探して
わたしはあまり踊らなくなって、あまり ....
トイレに入ってブリブリうんこを出しておしりの穴をトイレットペーパーで拭くとうんこがずっとついてくる
うんことじぶんがしろい紙のうらとおもてでひと繋がりになってずっとおしりの穴を拭きつづける
ウォシ ....
特別なことがなかった一日の終わりに

薄く張った汗を引き剥がす


それに刻まれた一日の疲労を

しばらく眺めて排水口に流す


のたくった髪の毛にすがるように

なかなか ....
骨のない詩が畳まれて
送られてゆく
あかるい音とともに
チャージされるなにかたち

何度も水をくぐった
おもたい皿をもちよって
その晩、ぼくたちは
詩の骨でスープを取った

 ....
潮風が吹き抜けていく
春と夏が混じっているような

残業して街路樹を見ていたら
すっかり薄暗く
黄昏は西の国へ帰り
妖精が街灯を点けていく

帰りのバスを待ちながら
さっきまでい ....
しとしと
詩と死が降って来る
意味と響きの言葉の間(あわい)
貴女の声が木霊して
深い深い沈黙のなか
詩と死が現に孕まれる


)そのとき空が落ちてきて
)そのとき宇宙が爆発して
 ....
雨宿りの二人
息は白いけど
寒くなかった

定休日の喫茶店
赤いテントの下で
空を見るあなたの横で
私は横顔を見つめる

このまま
雨が止まなければ
いいと願った

沈み ....
母なる暖気

父なる寒気


そのはざ間で生まれる


梅雨前線


まるで

僕のようだ



やさしくて

あたたかい母


厳しくて

つめたい父 ....
よみちゃんの従姉妹のみよちゃんの盗撮がはまちん先生の愛のムチを蛇に変えて理科室に追いやった放課後

体育道具をかたづけてるぼくとよみちゃんだけのグラウンドに大人びた喘ぎ声が響き渡って油蝉とツクツク ....
詩的小説 バス停「第3話」

バス停で彼を待つ
もう愛してはいけない人
でも好きでいてもいいよね

遠くにバスが見えてきた
緩やかなカーブをいくつか抜けて
見え隠れしながらやって来る
 ....
去年の秋
星を探しに
小高い公園で二人

私が指差す方向を
まるで鉄砲を打つように
腕を掴んできた

どこ?
僕の星座はここだよ
この指の先
あのカシオペア座の下

君が ....
降り続く雨に
赤い薔薇は薮の中
凛と咲き誇り昔日の
君の面影、呼び起こす

 *

この雨のなか
はしゃぐ子らの声上がる
病棟の窓辺のやるせなさ

 *

一雨毎に色深める
 ....
詩的小説 バス停 第二話


目覚めて窓をあける
高台にあるアパートは
見晴らしが良く
遠く小学校の向こうに
海が静かに朝日を集めていた

顔を洗ってパンを焼き
コーヒーを淹れる
 ....
詩的小説「バス停」


新しいこの街で一人で生きていく

近くのバス停で時刻をメモする

バスが停車して扉が開く

「すいません乗りません」
「メモしているだけで・・・」

笑 ....
暑い
むしむしと暑い
〈病院の冷房は皆さんの健康のため26度設定です〉
自律神経失調症の僕は
ぼうっとしてしまう
ぼうっと遠い海を思う
青く涼やかな海原が
静かにたゆまず波打って
潮の ....
虚しさは、ろうそくの炎のように揺らめいて
正体を見失う
スマホをスクロールさせても、行き過ぎてしまって
たどり着きたい所にはいけない
私たちは正しく嘘を、粉飾できないでいる

街灯ひとつで ....
しゃがみ込み透明な水を掬いあげる

これくらいの仲がちょうどいい
と思える、この場所にながくいすぎた
不純物がひとみの中に入った
ズルい人になりそう

心の空を飛んでいる人たちで
いっ ....
やまどりの
朗読するように
心涼やかに
鳴く声を
聴く

山頂の展望台好きな
ヤマノムスメは
深い谷川に
落とされて
沈められ

あられもなく
ただ死にゆく
そんなさだ ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄昏の境内で- 丘白月自由詩219-7-10
坂の終わりに- 丘白月自由詩219-7-10
病院の午睡時- ひだかた ...自由詩12*19-7-10
苦しみが頓挫する。- 杏っ子自由詩219-7-10
グラジオラスの妖精- 丘白月自由詩319-7-9
蝶のお葬式- 丘白月自由詩319-7-9
剝がし屋- ゴデル自由詩2*19-7-8
或る友へ- 石村自由詩31*19-7-8
しらけサマー_失われた夏を求めて- 杏っ子自由詩119-7-7
一つの生をたずさえて- ひだかた ...自由詩8*19-7-7
パチンコとパチスロとヤスくんとぼく- 末下りょ ...自由詩1*19-7-6
太陽- 両性具有自由詩319-7-5
馬鹿にしてた- DFW 自由詩13*19-7-4
ループループ- 末下りょ ...自由詩1*19-7-3
入浴- 八五郎自由詩119-7-3
詩の骨- はるな自由詩419-7-2
バス停_第4話- 丘白月自由詩119-7-2
詩と死と- ひだかた ...自由詩6*19-7-2
雨宿り- 丘白月自由詩119-7-2
反抗期- st自由詩319-7-2
ペンペンペチン- 末下りょ ...自由詩2*19-7-1
バス停「第3話」- 丘白月自由詩119-7-1
星の想い出- 丘白月自由詩219-7-1
入院生活2- ひだかた ...自由詩719-6-30
バス停_「第2話」- 丘白月自由詩119-6-30
バス停「第一話」- 丘白月自由詩219-6-30
看護士と海- ひだかた ...自由詩819-6-28
傾いていく夜- 長崎螢太自由詩4*19-6-28
何処へ- 立見春香自由詩819-6-28
アボガドのサラダ- 秋葉竹自由詩619-6-27

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