すべてのおすすめ
坂道に
水の流れ
大量に 
夜の透明
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人

君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地で
 ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる

と、

足許でカタ ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが

時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで

宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで

この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
追い求めた末に手に入れたのは
後悔だけで
似たような形状の夢たちは
いびつに微笑んでいる

見知らぬ道の桜吹雪

励ましのつもりでも
わたしには冷やかしである

咳払い一つで世界が ....
 
 20数年も前になるだろうか。たまたま帰り道に寄った駅ビルの居酒屋で、長い木目調のカウンターに腰掛け、惣菜のつまみをちびちびと頬張りながら熱燗を吞んでいた初老の男性と話したことがある。最初は遠慮 ....
 風のにおいがする、花の音がする。逃げてゆく春の背だ。
 だれかをこころの底から愛したことがあったかどうか、ふと、八重桜のうすひとひらに触れそうにして胸苦しくなるんです。あなたもです、私もです、お互 ....
二〇一五年十三月一日 「芸術は自己表現はない」


 自己の表現と、自己表現は違う。2015年9月29日のメモ「いまだに芸術を自己表現だと思っている連中がいる。きょう、職場で哲学の先生たちがお話 ....
ある日のディナーは
皿に憎しみが盛られていた
ナイフとフォークを器用に使って
切り分けてみる
憎しみは固く怖気がするような酷い臭い
一切れ口に運ぶと毒の味がした
私は一切れ分の怨念となり
 ....
どうやら
うつ状態らしい
見かねて
モスバーガーを奢ってあげた
これが
今のぼくにできる
精一杯だ
オニオンリングは
案の定
バラバラになり
だけど
食べてる間
ずっと
ポロ ....
二〇一五年十二月一日 「毛布」


 きのうのうちに終えるべき仕事をいま終えて、これからイーオンに毛布を買いに行く。クローゼットに毛布が1枚もないのだ。捨ててしまったらしい。これまた記憶にないの ....
夕暮れは、いつも隣に座ってた

河川敷の土手に、いつも僕と座ってた

何を話すでもなかった

ただ何となく、二人で座ってた

夕暮れは、いつも時間になると帰ってった

泥だらけ ....
もうすっかり春になりましたね
今日は風が強いです
咲いたばかりの桜の花が
ゆらゆら大きく揺らいでいます

 ■□

私は街を周回していた
人波物凄い雑踏だった
(流れに乗り遅れたら、 ....
詩集を出したばかりの頃
卒業後初めての同窓会があった

みんなそれぞれの世界で活躍していて
「詩集を上梓しました」と宣伝すべき立場と
疎ましく思われる現実とに混乱した

高1で同じクラス ....
雨粒がポタリポタリと落ちるのを
ショッピングモールの四階の暗い駐車場で
一緒に見ていた
やわらかい君の太ももはあたたかかった
じっと雨粒を見つめているその長めの睫毛は
ぼくにとてもよく似てい ....
10月だったか11月だったかの暖かい日に広い収納と駅前らしからぬ静けさにここにしようとあなたは言って笑ったんだっけね
でもその後で気温は壊れたリモコンみたいにバカになって静かさに強風の音ばかりが響い ....
二〇一五年十一月一日 「海に戻る。」


 ぼくはまだ体験したことがないのだけれど、おそろしい体験だと思うことがある。自分がどの時間にも存在せず、どの場所にも存在せず、どの出来事とも関わりがない ....
あなたが嫌いだから
あなたとは距離を取りたい
あなたといると
私が私じゃなくなる
あなたと一緒にいたら
耳が聴こえなくなった

あなたは私を支配する
あなたのために微笑むことはもうない ....
示唆でないものはない
つかれた
しばらく真っ白な部屋にいる

よろしく
回春。
 
 
塩水を買って帰る
安かったから、と妻に渡すと
またこんなもの買ってきて
そう言いながらも大事そうに抱えて
海に帰っていく
今日のおすすめはこれです
テレビの人が言った
(午前 ....
二〇一五年十月一日 「℃℃℃。」


℃■■■■■■■■■
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■■■■■■ ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独

子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独

不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
口元から読経がながれる
もの言わず燃えたぎる焼き場にて
圧倒的なあの世が降りてくる

惜別をぶち抜く感情のほとばしり
わなわなと肩が共鳴する後ろ姿
人目を払いのけ崩れ落ちる黒影

命に ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする

愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね

まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ

計画経済 ....
「大地」

大地がぼくを落とさないでおくのは
それはやはり
大地がやさしいからだ
そうかんがえないと
「今」にいられない


「ゆきがふる」

あの子
ゆきにさわりたいから
 ....
二〇一五年九月一日 「明日」


 ドボンッて音がして、つづけて、ドボンッドボンッって音がしたので振り返ったら、さっきまでたくさんいた明日たちが、プールの水のなかにつぎつぎと滑り落ちていくのが見 ....
手綱に導かれながらよろめく
いつの間にか鉛の靴を履いた

老いに削られ痩せ衰えた体
荒々しい息が吐き出される

ひとつひとつ生まれる幻影
熟さず霧散する己を舌で追う

間もなく土に帰 ....
薄暗い穴ぐらの奥まった 最も深い底の底
そこにわたしは置いてきた
窮迫したこわもての告訴状
かれらと千切れた
たったひとつの千言を
どうしてもかれらに届けなければならない
いちばん尊い言伝 ....
珍しい生きものの話をした
緩くたわむ線を、結ぶように


どのように祈ってもいい
僕らの
広い部屋で
綺麗にこわれた模型と
名前のない戦争のこと


古い音楽は好きですか
遠ざ ....
緩やかに
空気が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する

 ああ、魂はうっとりと
 息吹く命の香に包まれ
 何 ....
こたきひろしさんの自由詩おすすめリスト(1898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水色の街(改訂)- ひだかた ...自由詩721-4-7
無音の夜- ひだかた ...自由詩721-4-6
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
ぼくはクマ- 梅昆布茶自由詩721-4-5
春霞- TwoRivers自由詩8*21-4-4
表現と表現者の領域_-詩人たちの末裔_Ⅳ- アラガイ ...自由詩9*21-4-4
春提灯と咳緋鯉- 田中修子自由詩11*21-4-4
詩の日めくり_二〇一五年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*21-4-3
憎しみという怪物- 無限上昇 ...自由詩721-3-31
窓越しの桜- 道草次郎自由詩13*21-3-29
詩の日めくり_二〇一五年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14+*21-3-27
夕暮れは、いつも- クーヘン自由詩12*21-3-23
春夢- ひだかた ...自由詩721-3-22
同窓- 鵜飼千代 ...自由詩16*21-3-21
笑顔- 道草次郎自由詩10*21-3-21
something【New!】- ブルーベ ...自由詩221-3-19
詩の日めくり_二〇一五年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16+*21-3-19
私の嫌いなあなたへ- 無限上昇 ...自由詩521-3-12
哀愁- 道草次郎自由詩3*21-3-12
つぶやかない(二)- たもつ自由詩1121-3-12
詩の日めくり_二〇一五年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-3-12
海底99メーターの孤独- 梅昆布茶自由詩1121-3-11
焼き場にて(改訂版)- 宣井龍人自由詩10*21-3-9
天文少女のうた- 梅昆布茶自由詩1321-3-8
ついーと小詩集2- 道草次郎自由詩10*21-3-7
詩の日めくり_二〇一五年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-3-6
老犬- 宣井龍人自由詩16*21-3-4
穴ぐらと重力- 天寧自由詩221-3-3
people- ねことら自由詩321-3-3
来る春- ひだかた ...自由詩821-3-3

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