私は足場の固まった
真新しいベランダに立っている
腐りかけた古い木の板を{ルビ軋=きし}ませて立っていた時
私は世界の姿をありのままに{ルビ見渡=みわた}すことができなかった
今 ...
あのレストランの前を通り過ぎるといつも
寂しげな人影が窓の向こうに立っている
何年も前、飲み会を終えた夜
あなたはいつまでも電車を降りず
家路に着こうとしていた私は仕方なく
...
君の作品は 抜け殻だね
まるで
かぐや姫が自分で頼んで
届けられた贈り物に
何一つ心ひらかない趣きだ
わたし両親亡くして
おじいさんおばあさんの元 ...
がらくた館で働くメイドの手帳には「明日はジャックの頭をいれる」
「人間の飼い方」というテキストをじっくりと読む講義内容
先生をやってる貴方の永遠の夏休みにピリオドを打つ ...
本当に欲しかったものはたったひとつで
それを得ても失う日が来ることを知っていた
与えられた人形を身代わりに
仕事に旅立っていった背を見送り
暗いやけに広い静かな夜の果てに
何か光があると ...
クロスした横断歩道の
ちょうど真ん中で
僕は歌を歌い続けた
誰にも聞かれずに
無視と軽蔑を繰り返されて
僕の存在は
人間として否定され続けていた
何のために歌 ...
遅い午後のコーヒー
ざわめきの中でBGMのゆったりとしたパーカッション
泡のような思考が
とぎれとぎれに湧き上がってくる
孤独で身軽なつぶやき
シャワーの後のバスタオルに包まれる ...
私鉄沿線のダイヤに則り
急行列車が次々と駅を飛ばして先を急く
通路を挟んだ窓を
横に流れるフィルムに見立て
過ぎた日を思えば
思わぬ駅で乗り降りをしたわたしが映る
網棚に上着を ...
となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない
君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど
見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボク ...
お昼。ランチタイムでごった返すコンビニを出て
二車線の道路。向こうからきた白い車は、低く構えて
まるで動物か何かのようだった。獲物を狙う。
クラウチング・スタート。
不意に。夏の情景が ...
僕は涙の意味を知らない
それは
僕が犬だから
寒い夜を
独り迎えても
僕は涙を流さない
僕は悲しみを知らない
それは
僕が犬だから
満たされてゆく
...
貴方と語らった夜より甘く
下らぬ人生は夢幻の現在(イマ)
吐き溜めた言葉に偽りは無い
修羅と化した其の表情まで 憤りまで
私は髄で記憶するだろう。
私が独り果てるまで・・・
如何し ...
名残雪が、責めるように頬を撫でる日に。
母が倒れたとき。
自分の愚かさを知り、奇麗事の容易さを悟った
この唇の内側から溢れるのは
偽善者の小さな自尊心、その欠片ばかりで。
吐き気がす ...
本棚のそばから窓際に移るときは
下敷きになった光線を襞にして
持って行かれそうになる
首の下が 大事で
いつでも首の下が大事
ドッグリールの向こうにしか見えない橋へ
束になった空を ...
「わたしたちのからだ ここに入るのね
その言葉は 墓前に供えた白い花より麗しく
遠くに 在るもの いつか 訪れる
その日を見据えては 永久 に さすらい
「わたしたちの心 あの雲に ...
何か云いた気な空を雲が覆った。
幾千の種が入り乱れた末、
些少ながら遂には人を喰う世界まで確立される。
?独り?
薄汚れた私は美味しいですか?
きっと廃棄される為
産み落とされた埋 ...
{引用=ソコは。}溢れている
ただ、天蓋はない
一斉に眠ることもあれば
一斉に目覚めることがあるという それだけのことだ
街に耳を当てカツテは聞いた雑踏の鼓動
力強かった
でも、偏在し ...
春だから って
がんばらなくても
いいんだよ
桜のつぼみが
あちこちで
ちっちゃな
熱気球みたいに
今にも舞い上がりそうでも
はりあうように
がんばらなくても
いいんだよ
...
ひとやま超えて
また ひとやま
一人歩く道のりのなかで
果てしない道程が
僕の前に立ちふさがっている
神経を逆なでする騒音に
計算高い資本主義の奴隷
休み ...
真夜中の快楽
みなが寝静まった街灯が照らす清らかなアスファルト
遠き少年時代
束縛の鎖から放たれたかった
今はもてあます時間の中で
過去に生きている
こんなにも ...
塵も積もれば山となる。
一円だって 大切 なんです。
未熟な心がふれあって過ちが溢れ出る
苦痛のとげは胸にささり
ひとりで生きてゆけない宿命に
ぬくもり求めても心から愛は遠くに飛びさってゆく
春がくる
春がくる
季節の中で様々 ...
おおかた 汚れている
たまに 壊れている
すべて バラバラ
一生忘れないと誓った愛
捧げた相手の名前を思い出せず
二度とやるものかと決めた 行為が
今は 強迫観念のような日課になり ...
ザッハトルテを食しつつ、見るは
ベークドチーズケーキの金色
スプーンの熱で溶けていくチョコレートの
辿り着く先は、赤く暑い舌の上
蕩けそうになる甘さに悶えても
心が欲しているのはやはり、 ...
俺は俺の勝ちを価値取った
俺は俺の価値を勝ちとった
最高峰の価値を勝ちとった
土砂降りの雨の中僕は破れたシャツで走り出す
ドブ川にダイブしこう叫ぶんだ
俺は俺の価値を勝ちとった
俺は俺の勝 ...
─ほどに。
それほどに、それほどに
行方は逃げていきますか
黒縁の窓枠と
フクロウ
僕の机にあるものは
一日のからくりと
枯れ草と
青いビー玉の金魚鉢
いつでもとても綺麗 ...
夕焼けの空き地で
空を見上げてひとり泣いてた
ヤツの名は
怪人ヤグルマソウ
いちめんの夕焼けに動けなくなって
風にゆられて
沈みゆく夕陽をみつめて
ヤツは泣いてた
ヤツの影 ...
今日教室の黒板を見たら
あたしをふったやつがこんな事書いてた
『恋は惚れさせた者勝ち』
とうとう調子に乗ってしまったか
浮き足に気付かずに
こうやって春はやってく ...
化石になるときに
石と入れ替わってしまった
私の部分
を、さがしているのです
外側の触れている世界から
入れ替わっていくから
私の肌
は、こんなにカサカサとはがれ落ちて
化 ...
お前が悪いんだろう!!
オメーが悪いんだろう!
お前が悪いんだろう。
オメーが悪いんだろう、、。
・・・
お前が悪いんだろう!
オメーが悪いんだろう。
お前が ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
桃色の風船
服部 剛
自由詩
7*
06/3/18 17:31
朧な太陽 〜空の色 ♯2〜
〃
自由詩
8*
06/3/18 17:30
物語×物語
ヨルノテガム
自由詩
0
06/3/18 15:35
エロ美(あふれだす煮汁)
ピッピ
短歌
7*
06/3/18 14:00
人形たちの夜
暗闇れもん
自由詩
1*
06/3/18 13:01
歌を歌い続けた未熟者
こめ
自由詩
4
06/3/18 12:22
連鎖するかすかな予感
いねむり猫
自由詩
1
06/3/18 12:15
錆色小石
銀猫
自由詩
12*
06/3/18 12:00
となりに
uminek...
未詩・独白
10*
06/3/18 11:18
クラウチング -f.version-
〃
自由詩
6*
06/3/18 11:01
犬の涙
043BLU...
自由詩
2
06/3/18 11:00
精神革命
命鈴
自由詩
1
06/3/18 10:57
ラストストロー
士狼(銀)
自由詩
8*
06/3/18 10:56
5.マックス・ミンゲラ
合耕
自由詩
4*
06/3/18 10:17
香春盆夢歌(かわらぼんゆめうた)
恋月 ぴの
自由詩
16*
06/3/18 10:11
無常
命鈴
自由詩
3
06/3/18 10:02
白い都市
英水
自由詩
5*
06/3/18 9:59
はるか
まほし
自由詩
14*
06/3/18 7:49
短い夢の痕跡
炭本 樹宏
自由詩
1
06/3/18 6:16
取り戻すんだ夢を
〃
自由詩
1
06/3/18 5:42
三百円
朱華
携帯写真+...
5*
06/3/18 4:24
出会い 別れ そして果てしなき旅
炭本 樹宏
自由詩
0
06/3/18 4:22
でふらぐ
クリ
自由詩
2
06/3/18 2:43
010 cake
完食
自由詩
0
06/3/18 2:24
俺は俺の価値を勝ち取った
りょーーーー...
自由詩
0
06/3/18 2:03
仮住い
霜天
自由詩
3
06/3/18 1:57
殲滅せよ!悪のフラワー軍団(Mr.チャボ、鬨の声よ高らかに)
角田寿星
自由詩
5
06/3/18 1:54
春恋来い
瀬冬翼流
未詩・独白
1
06/3/18 1:23
バージェス、残されるもの
たりぽん(大...
自由詩
9*
06/3/18 1:21
ケンカ電話
花丸ぺけ
未詩・独白
1*
06/3/18 1:02
6299
6300
6301
6302
6303
6304
6305
6306
6307
6308
6309
6310
6311
6312
6313
6314
6315
6316
6317
6318
6319
6320
6321
6322
6323
6324
6325
6326
6327
6328
6329
6330
6331
6332
6333
6334
6335
6336
6337
6338
6339
加筆訂正:
氷の瞳
/
まほし
[06/3/18 8:07]
「Ⅰ」6連目、「Ⅱ」3・4・8連目、書き直しました。大変申し訳ございません。
【批評ギルド】 このごろの請負批評
/
森中まゆみ
[06/3/18 1:11]
批評追加
7.39sec.