幼い子供達が無差別に殺されたニュースを見て
悲しい顔をした君が
部屋に迷い込んだ小さな虫を
すかさず叩き潰した

それは
ためらいのない無意識な行為で
憎しみも悲しみもない
何気ない行 ...
今日は死ぬにはとてもいい日だ
草穂を揺らす風が吹く

ヒマラヤスギが黙然と立つ落日
強さの代わりに口を閉ざすんだ
風がすわりと立ちはらむ草原で
空気に重さがあるということを
彼らは厳かに ...
暗闇の中でうごめいている
不可識な渇望が
またやってくる

渇望の重さにうちひしがれるとき
僕は
異形の世界へ下りてゆく

眠ってばかりいる僕の
目蓋の裏には
鮮明な画像が灯ってい ...
 散歩が好きだ。ゆっくりと、目的地を決めずに歩く。春や秋の、それぞれの季節の風物を感じながら、ひとり歩を進める。そんな感覚が好きだ。そして、歌をうたう。そうすると、人からおかしな奴だと思われる。人は陽 ... 秒針が僕の体を躊躇い無く刻む
僕の体はひたすらに小さく例えば一つ一つの細胞くらいの大きさになっていく
おおよそ60兆は、僕の喜びの数であり、悲しみの数でもあり
そして孤独の数でもあった

細 ...
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ

晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから

エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ...
駅前の近鉄がいま解体中

死んだ爺と ようきたねんで
風に
揺られる
けして
折れることはなく
風に揺られる

しなって
しなって
狂ったみたいに
しなって

風のないとき
やわらかな光に
輝けば

大昔から伝わる
...
vis

aa vis er

samisu- misumisu donar-
ncha!
それはきっと

お月様
木漏れ日
嵐の夜の海
森深くにある空気
金木犀の薫り
我が子の寝息
君と触れ合う指先の
ぬくもり

当たり前にあるすべて

当たり前じゃない

す ...
灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて

薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて

茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて

青 ...
はばたきが きこえる
とおい 風の血統に
呼びかけてくる
ひろった羽根で
こころみに とんでみる
もう
何もいらない

あのひとさえ
こころから遠ざかって

あの過去の記憶も消えうせて

ああ

そうなれば
どんなにいいだろう

わたしという存在
それは無用なものなのに
昨日の夕焼けの事を
思い憂うこと勿れ

だってそうだろう
朝焼けに向かう方が
近道じゃないか

ここは
夕焼けの墓場
毎日毎日死んでしまうから
ここにそっと葬られるのさ

見て ...
こちら、さよなら商店です。
さよならの代わりに役立ちそうな言葉を取り揃えて御座います。
どうぞ、どなた様もご自由にご利用ください。

一、
面倒くさいなら
荷物をまとめて
あたしの内から ...
 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 衣類を剥いて 手足を縛った
 跡が残るように きつく きつく


 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

...
 
「じかにふれてみればわかる」

 男は女の手を握り
 宮殿内を歩き回った
 久しぶりの休日だった
 彼女は大理石の花瓶の中で
 プリマのように くるくると
 まわってみせた
 も ...
椅子の並んだ暗い部屋
映写機の背後に立つ人が 
かちっとスイッチを入れる 

 闇をつらぬくひかりの筒 

スクリーンに映し出す 
交差点を行き交う 
無数の人々の足 

試写室の ...
だるい西でカーテンが
光に負けて
ゆ、ゆ、ゆ、
項垂れるように光になり
ほら、カーテンの
半透明の脱力が止まらない。
橙色へ、ゆ、ゆ、ゆ、
痛みを伴って、どうして ...
建築中で骨組みの
家の前で 
彼はぼうっと立っています 

皆それぞれ忙しそうに 
柱の上や足元で 
とんとん釘を打ってたり
しゅっしゅとカンナで削ったり 
重いバケツを運んだり 
...
白昼夢ドッヂボール
{注回転かけたら=ソフトバレーボールを親指と人差し指でつまんで投げると、下におちていくボールを投げられる。}
{注こうじくん=友達}が怒ったから、
「ごめんなさい」
{注う ...
{ルビ呑気=のんき}な仮面を被っていても 
ほんとうは 
わたしもあなたとおんなじように 
ひとつの大きい影を背負って 
流浪の旅路を歩いています 

木造校舎の開いた窓に 
手を振って ...
警官に職務について質問する


駅員になったが台風の身代わり
寂れた教会に嘆きの歌声が響く
優しい旋律が辺りに流れ出す

顔の半分が壊れた銅像
それでも神に祈りを捧げる
老婆は今日も来る

一縷の光が導く明日への階段
希望の後の絶望を ...
刹那の叫びの声のする方
深紅の瞳をした少女が
何も言わずにこちらを見ている

赤い扉は未だに開くことはない

指を売った少年が残りの指を売りに出す
手の中には掴む事の出来ない金 ...
いつか、迎えの時が来る
そう信じている
だが、実際の所は何も来ない

遠くの街から響く鐘の音
その鐘は見たことがない
僕らは未だその街に住むことを許されていない
想像の中の街の姿 ...
また
「会えない」のメールを
削除できずに
コロッケは生活の象徴
雑然としたテーブルや
家族の遠慮ない声
今日という一日の繰り返し


晩ご飯はコロッケがいいな

ミンチとじゃがいも、あったね

二人でやると早いよね

...
巡り来る時が
交錯する瞬間
ゆっくり、たおやかに
観覧車が宙に弧を描きはじめる

小さな箱の中では
あたしとあたしの中の永遠のこどもが
膝と膝をくっつきあって

   回る…ね
  ...
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い

身体に染付いた
病院の匂い

金木犀でもなんでもいいから

どうか消して

いい香りで
わたしをいっぱいにして
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
無差別殺人犯の心アイルビユア...自由詩307/10/8 0:04
今日は死ぬにはとてもいい日だしろう自由詩3*07/10/7 23:57
無知の世界シホ自由詩007/10/7 23:45
季節の散歩術岡部淳太郎散文(批評...507/10/7 23:43
ニンジンP.B.自由詩107/10/7 23:24
蒼木りん自由詩607/10/7 22:53
平安ブルー 15北大路京介短歌0*07/10/7 22:38
ススキよ、ススキ美砂未詩・独白3*07/10/7 22:17
mecha___未詩・独白007/10/7 22:12
kamisamaこころゆくま...自由詩7*07/10/7 21:42
人生ノート小原あき自由詩24*07/10/7 21:17
そろもん(鳥の歌)みつべえ自由詩307/10/7 21:13
もう何もいらない風音自由詩2*07/10/7 21:05
路守 緒世留自由詩107/10/7 20:55
さよなら商店みへき渉自由詩3*07/10/7 20:20
疑心北大路京介自由詩16*07/10/7 18:56
[:Holidayプテラノドン自由詩1*07/10/7 18:31
空の映写機 服部 剛自由詩607/10/7 18:30
限られた食卓A道化自由詩107/10/7 18:27
うつろな大工 服部 剛自由詩107/10/7 18:07
ゆうさく10才ゆうさく自由詩0*07/10/7 17:40
山下 清 服部 剛自由詩7*07/10/7 17:29
がんばれ制服!しみまん川柳3*07/10/7 16:48
赤い扉 Ⅲ海月自由詩107/10/7 16:31
赤い扉 Ⅱ自由詩107/10/7 16:30
赤い扉 Ⅰ自由詩107/10/7 16:30
終わりかな風音川柳3*07/10/7 16:20
コロッケの日ポッケ自由詩6*07/10/7 16:07
からっぽの観覧車 九鬼ゑ女自由詩307/10/7 16:00
金木犀でもなんでもいいから風音自由詩5*07/10/7 13:35

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