投げ打つように降る雨を
聞きながら
死にたいと心底から思っていた。
雨上がりは
一生、来ない事を
知っていたから
鉄板で
どうしようもない
自分を見放していた。
見下していた。
何処か行こうと
差 ...
勢いベンツのSクラスで
裏通りのちっぽけなパーキングへ
恥も外聞もなく突っ込んだ
そこに無人契約機「むしん君」がある
「むしん君」は大切なトモダチだ、
たった今も20万円を引き出した
...
カンガルーになりたい
カンガルーになったら
お腹にポケットがついているから
裸になってもへいき
どこへ行くのにも
子供をひょいと中に入れて
ピョンピョン飛んでいける
カンガルーになりたい ...
38度の微熱に
たゆたうひらがなの僕たち
和室の蛍光灯は遥か
ぼやりと暗室を彩って
呼吸器が外せなくなったころ
未熟な足は地面とキスする
そのまま溶けて
僕は骨を愛した
...
君はなぜ、エレ 勃 ク 起 チオンしないのか
すべてということばすらなまぬるいほどの
血とかさぶたでできた山河のなかを
男どもの海綿体だけをもぎとって構築した
ADSL回線で
だれもが悠 ...
きっと誰も私を捕まえられはしない
そう いつの日か天弓の向こうへだって
後ろで誰かが呼んでいる
さっき足を引っかけてしまった男だろうか
すれ違いざまに肩をぶつけた女だろうか
ごめんな ...
雑踏のあちこちで発生する
ポップな着メロ
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろとカラフルな
想いをつかまえる
まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけたみたいな
絵文字やコトバが
...
今は空 日差しに溶けていずこかな 葉陰に集う セミの脱け殻
晴天だ! 我ら光に焼けてゆく 燃えて本望 いざ勝て黒組
「空を見て、それが勝利の秘訣だ」と 言われて気づく 綱引き日和
しばらく海を
見ていない
とうに街には
飽きてしまっているけれど
それにもすっかり
慣れてしまった
誰の笑い顔も
どこかぎこちない
それでも疑うことは
何より疲れ ...
私が持っているパーツと
あなたが持っているパーツ
これが合えばいいんだよね?
まるでシンデレラを探す王子様のように
あなたが小さなパーツを持って
「このパーツと合う人を探して ...
泣きながら
家に帰る
石をけり
缶をけり
手をつないでくれた
一緒に太陽を
追いかけ
迷子になる
又朝一緒に
学校に行く
10円みつけた
コーラ飴を分けた。
霧になり得ぬ微雨の重力/その数値にさへ潰れる脆弱なおまへに/崇高なる鉛筆様を削りつる資格は無ひのだ/
鉛筆様、に、寄り添う古い手動式の鉛筆削りの日記は疑似の傲慢を装う自虐の幻想を語っ ...
くしゃくしゃの糸のように
こころが縺れる
ほどきようもなく
切り捨てる勇気もなく
こころは縺れたまま
苛まれる
老人介護の
問題提起は
現代社会の
人間関係の
希薄さを
我々全員に突きつけています。
地域の
福祉は
善意の
奉仕によって
まかなわれるものの
やはり
現代社会の人間関係 ...
秋に拾う貝殻は
なぜか哀しい
貝たちも
その海底で
小さな泡をながめたことも
あるだろう
射し込む光を感じたことも
いまは
生命も抜け落ちて
拾った貝殻を
わたしは持て ...
君に似ている
人を見た
でも言ってくれなきゃ
わからない
いつも良い顔なんて
できないよ
余計なものまで寄ってくる
君に答えるのが
僕だけなら良いの ...
まもなく
四番乗り場に列車が参ります
盛者券をお持ちのかたのみ
足元を掬われないように
ご注意してお待ち下さい
当車展望車からは
世間が見くだせるようになっております
...
庭より白猫の帰り来るもう秋
油を失った毛先は
ポンチョの裾の紐
風に僅かに持ち上がり
緑黄緑の筋が覆う
粒粒の乾いたもろこし
錆びかけたギターの弦が
擦られながら音を弾き出す
牛が歩く砂利の坂道
脇に咲く種の向日 ...
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ...
きらきら きらきら
シルバースター
しんしん しんしん
夜の音
ぴかぴか ぴかぴか
イエロームーン
ぴこぴこ ぴこぴこ
空飛ぶ円盤
朝はこくこくと
近づいている
ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう
僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ...
光の綱が 交差する
あや取りみたいにくぐり抜ける毎日
そのなかに哀しみでもいい
あなたにそばにいてほしい
知らない間にねむってしまった
カーテンが揺れて、わたしを起こした
...
黒いマジックペンをポケットに入れて
暗い夜道を歩いていく
言う事きかない悪い子を
夜中に向かえに行くんだぜ
カルムは眼を疑った
森の小川で水を汲む少女の姿は
自分たちの部族の女と変わらぬ人間に見えた
いや、より美しく見えた
乳房を隠すように上半身に布を巻いていたが
そこにまた魅力を感じた
( ...
くちびくろさんぼ
銀星を憎む製図コンパスについ
た小さい鉛筆のぼくだ
おっかけこする心臓がつぶれそ
うなくちびくろさんぼのぼくだ
くるくるまわるタイガーの春だ
空から桜が散るよ叶わない ...
時計の針が突き刺さって
シャボン玉は割れた
中の空気と外の空気が交じり合って
辺りを静かに漂う
熱を冷ますように
わずかな水分が空から降りてくる
心がほんの少し重くなる
シャボン玉が ...
鞍馬に行ったときに
欲しくてしかたなかった狐面を買った
祭では私の後頭部から祭を見ていた
私が見ているものの
後ろにあるものを見ていた狐面
私の後ろにいる人に
話しかけていた狐面
頭 ...
終電の終わった線路に
踏み込もうと思ったけど
青く点灯する信号を見て
しばらく迷った末 やめてしまった
スタンド・バイ・ミーごっこは難しい
夜だけど
いつも感じる夜とは匂いが違った
...
真っ直ぐな棒は
水面に
真っ直ぐに写らない
水は集められた檻の中でも
ゆらいでいて
少しの風にも
ついて行く
熱さがよれば熱くなり
冷たさが触れれば冷たくなり
真っ直ぐだ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
旅出たくね?
菊池ナントカ
携帯写真+...
4
07/9/5 22:47
大切なトモダチ
atsuch...
未詩・独白
6+*
07/9/5 22:10
カンガルーになりたい
チアーヌ
自由詩
4
07/9/5 22:09
"生きたい"
ゆるこ
自由詩
3*
07/9/5 21:59
ADSL
構造
自由詩
1
07/9/5 21:34
亡霊
路守 緒世留
自由詩
2
07/9/5 21:31
ゼリービーンズ
渡 ひろこ
自由詩
10*
07/9/5 20:41
夏の終わりに三題
野火 後里
短歌
0
07/9/5 20:35
夜の遠く
松本 涼
自由詩
5
07/9/5 20:18
赤いパーツ
森下 流華
自由詩
2*
07/9/5 19:52
小学生
ペポパンプ
自由詩
6*
07/9/5 19:26
霧になれない微雨の重力。
クスリ。
自由詩
0
07/9/5 19:15
縺れる
風音
携帯写真+...
2*
07/9/5 17:27
やさしいうたはうたえない
しゅう
未詩・独白
2*
07/9/5 17:00
美しき抜け殻
風音
携帯写真+...
6*
07/9/5 16:25
会えたら良いね
森川仁司
自由詩
0
07/9/5 16:11
える特急
悠詩
自由詩
2*
07/9/5 16:06
もう秋
A-29
俳句
1*
07/9/5 15:49
まきび
木屋 亞万
自由詩
1*
07/9/5 15:03
秋のぶらんこ
石瀬琳々
自由詩
33*
07/9/5 13:47
夜明け
未有花
自由詩
9*
07/9/5 12:35
ごめんね
北大路京介
自由詩
23*
07/9/5 11:09
あなたにそばにいてほしい
唐草フウ
自由詩
9*
07/9/5 11:09
街頭を右に折れて
虹村 凌
自由詩
1*
07/9/5 10:55
少女と石槍
楢山孝介
自由詩
4
07/9/5 10:41
くちびくろさんぼ
m.qyi
自由詩
10
07/9/5 10:07
祭の後
明楽
自由詩
1
07/9/5 8:19
狐面
〃
自由詩
1
07/9/5 8:19
帰り道
〃
自由詩
4
07/9/5 8:19
水面の棒
砂木
自由詩
9*
07/9/5 7:17
5294
5295
5296
5297
5298
5299
5300
5301
5302
5303
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5307
5308
5309
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5311
5312
5313
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5315
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5317
5318
5319
5320
5321
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5323
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5328
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5.99sec.