遅刻の朝
川沿いの道を
自転車で走る

もう
どのみち間に合わないので
鼻歌混じりで
ゆっくり走る

交差点でひしめき合う
白シャツの高校生たちも
子供を乗せたママも
いない
...
いしを ひろって
とおくまで はこぶ
きみの ぼくのための
ほほえみを ひらくと
かなしみまで とどく
当然の事だろうけど
誰が見ても太陽も月も同じで
仮に太陽が黒色に見えたとしても
月が赤色に見えたとしても
太陽と月と言う存在に変わりは無い

当然の事だろうけど
譬え王でも罪人でも
似 ...
手遅れ、と


浜辺に寄せる弱音


汽笛に消された潮騒を


どこかに探してみたりして



声をなくした鳥のよう


唄うも風は冷たくて


結局ひとりを持て ...
ドレッシングがなくても
野菜はおいしかった

ファミレスのサラダバーから
野菜が消えたのは
失恋した女が
生で食べつくしたから

なみだの味が
このうえない調味料となり
すこしばか ...
水彩色に帯びた夏
ここは水槽の街

泳いでいくよ
君の街まで

泳いでいくよ
君の部屋まで

こんな暑さじゃ
どうかしてる

こんな暑さじゃ
どうか ...
遠くには浮かぶ朱色
それに染まる無垢の白
太陽は目を閉じて
月はまだ眠りの中に

始まることは辛く
終わることは切なく、寂しい
揺らぐ夕映えに金色に
儚く日々を追う

いつか、泳ぐ ...
皆の集まる前で反転する世界に漏れてくるのは赤い光で現像されていく想像が生暖かい風に乾かされ浮かび上がる光と赤い目

既に焼き付けられた紙を前にしてくり貫くまでも憎めず塗りつぶすには惜しく火で燃やす ...
街燈の点滅に散った幻想
あれは流れ星で
僕の夢を吸い取って消えた

草花が揺れている線路に
裸足で倒れこんだ少女が
揺れる熱と交じり合って
溶けてしまったような夢

サンダル
水辺 ...
赤い月

雪洞灯す夜行花

呟きすらも飲み込んで
碧に佇む夢想燈


想いおこすは影法師
恋し焦がれて待ちぼうけ


意味のない涙が
ほろり
何に伝わせたなら
何に乗せた ...
真っ暗な夜空に
月が顔を出した

月のない夜空は
少し怖くて

笑顔のように
ゆっくりと
月が出はじめた
 スタジアムへ行こう 野球を観に
 ルールなんて知らなくていい
 メガホン叩いていればいい
 踊り踊っていればいい
 僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい

 会えなくて辛い夜は  ...
標識は目的地を見失った
曲がり角や道路が増え
地名が変わり
自分の指している方向が
正確な方向なのか
その道が近道なのか
遠回りなのかさえ
わからなくなってしまった
標識の近くには
...
降り注ぐ 血の涙
振り返るは 城の{ルビ廃潰=はいかい}
だがそれを認めることはできず
残酷なる{ルビ運命=さだめ}の中
{ルビ揺蕩=たゆた}うは虚ろとなりし姫君

彷徨う世 朽ちの華
...
君とならんで泳ぐ

それだけ

ちょっとだけ

幸せ
ただいま月とかくれんぼ中
お星さまの後ろに隠れてるみたいどこかな?
どこにいるのかな?
        サハラ砂漠のように
      地上をすべてやきつくす
           向日葵の葉月
        青空にひろがるのは
     regretのシャボン玉ばかり

...
パスタを食べる手を止めて
とめどなくおしゃべりをつづけるミサキちゃんの隣で
無秩序に放り出された言葉たちが
ひっそりと息をひそめている

深夜のファミレス
心の扉からあふれでた
言葉の行 ...
モノトーンの鳥たち
嘲られようとも
色を欲せず
温度を目指して
コバルトブルーの海を渡り
楽園を目指す
それだけのために飛び
刻まれた遺伝子を誇り
やがては温かいままに墜ちていく
暮 ...
わたしの声が
この湖に沈むまで
瞳あわすこともせず
ただ
このまま
ふたり
佇んで いたいのです

あなたに伝えたい言葉はあるけれど
どれひとつとして
当てはまる それを
わたし ...
やめたいと言うと
やめちゃいなと君は言う
そんなに簡単じゃ無いよって言うと
いつも簡単だよと返される
いつか君は僕をやめるのか
いつも簡単みたいだから
とても恐ろしい
一先ず君の胸に耳を ...
三十一の文字では足りぬ想いなら千と連ねどなお余りあり


三十一の文字では足りぬ我が恋は億と重ねど君に届かず


三十一の文字では足りぬ恋ならば口をつぐみてただ手を伸ばさん



...
9月の空がとても好きです。

暑さがなければ、最適なのですが。

あの、美しい秋の空が好きなのです。

9月の空の下、愛する人と別れました。

それ以来、初めての9月の空が訪れます。
...
遠くの空、高い雲を動かす風の右に、海の響きが聞こえた。

欅樹の影に在る僕の午後の残像は、仰向けに気持ちの良い空と対峙して、寄せ返す時間を呼吸する。

およそ百億の中のふたつに似る既視感に捕ら ...
ビーズのかたまり やつは鳥のかたちして

つよいほそい糸にまもられてる

きれいなエメラルドグリーンがまた

照らされて 輝いてる


羽はある、でも飛べない




...
この瞬間に降っている雨粒を
どこまでも遠くへとつないでいく
知らない街のマンションの屋上で
雨粒は途切れていた
雨が降っていない街の
日差しはとても悪意に満ちて

雨が降っていても
雨 ...
静かな蓄音機
音を集めている
風の歌
空のつぶやき
草の声
みんなみんな
吸いこんで
小さな箱に
ため込んでいる

静かな蓄音機
音を探している
小さなざわめき
悲しみ
鐘 ...
くるくる廻る
くるくる廻る
時計の針が時を紡ぐ
糸を紡ぐよに
くるくると

くるくる廻る
くるくる廻る
水が世界をめぐる
大地と海と空とを
くるくると

くるくる廻る
くるく ...
夏休み

なんかいめかの

花火をする

お盆さえ

いっしょにいてやれなかった

贖罪を

火にくべる

はなやかな花火のあとに

さっきした

線香花火

...
頭蓋骨はいい
誰でもちゃんと一つある
これがあばら骨であれば
一本足りないような奴もいるらしいが
頭蓋骨ならそんな不平等なことはない
その中に詰まる灰色の蛋白質に
上等下等の違いがあろうと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
反射熱uminek...自由詩3*07/8/28 22:48
そろもん(情動の話)みつべえ自由詩207/8/28 22:42
弥久路守 緒世留自由詩107/8/28 22:37
ひとりうた見崎 光自由詩307/8/28 22:33
菜食主義小川 葉自由詩3*07/8/28 22:17
■■■    水槽の街    ■■■じゃんじゃっ...自由詩307/8/28 22:10
午後の寂寥智鶴自由詩2*07/8/28 22:04
皆既月食発生日木屋 亞万自由詩007/8/28 21:54
緑色をした喪失結城 森士未詩・独白3*07/8/28 21:50
月食見崎 光自由詩007/8/28 21:24
風音携帯写真+...2*07/8/28 21:21
いい北大路京介自由詩10*07/8/28 21:12
迷子になった標識ぽえむ君自由詩3*07/8/28 21:02
忘却の姫君度会沙生自由詩107/8/28 20:32
それだけ愛心携帯写真+...6*07/8/28 20:20
月食OLGA携帯写真+...207/8/28 20:19
時の滴り(九)信天翁自由詩207/8/28 20:14
行く先琴雪はつね自由詩307/8/28 20:07
飛暮れ秋也自由詩007/8/28 19:41
ここに あなたが いるLucy.M...自由詩107/8/28 19:37
心拍数。もののあはれ自由詩22*07/8/28 18:21
三十一の亜樹短歌107/8/28 17:36
空と恋。狠志自由詩107/8/28 17:22
デュムーシェル博士の肖像。クスリ。自由詩207/8/28 16:54
飛び散る鳥と僕の狂気たにちゅん自由詩007/8/28 15:54
葉leaf自由詩1307/8/28 15:53
静かな蓄音機明楽自由詩4*07/8/28 15:11
流転自由詩107/8/28 15:10
夏の祈り吉岡ペペロ自由詩707/8/28 14:30
頭蓋骨亜樹自由詩007/8/28 14:28

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