まっ白いシーツが
かぜのように気まぐれに
ふっとためいきをついたとき
けずられたきみの脳は
まわりの景色に色をつける。
くりかえされる
ひかりのみえない毎日を
記憶から消し去り
ど ...
行く夏や新幹線の中のこと
夏の午後、ペディキュア剥がしふと思う 君のジャケット 散歩道の冬
黒い髪、寄せるシーツの波に巻く 君との絆 二人の孤独
{引用=
事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ...
駅前の 商店街の
こぎたない
忘れ去られた ボタン屋に
おそろいの
カフスボタンを
買いに行こう
お揃いのシャツを買って
僕の右そで
君の左そで ...
あたまがいたくて われそう
なのに こんなときに あのこたちは
あたまがわるくて イタそう
だから
あたまがいたくて われそう
夕方
花に水遣りをしていると
ブルーサルビアの花の影に
妖精がいた
一目見て
「ヤバイ」
と思った
妖精は蝶の羽を持っていて
ブルーサルビアの花と同じ色のワンピースを着て
髪の毛 ...
灰の混じる手で
顔を洗う
灰は髪になる
灰は語る
火が残り
背を照らし
髪の影を燃し
ひとりを浮かべる
月を連れ 別れる
赤い光が 鉄路を去る
隣を歩む ...
夢の続きはいつも空白 何もない
思い出そうとするけれど
水が手から
するするこぼれ落ちるように
夢が記憶から
流れ出てしまう
だから いつも 何もない
かすかに残っているのは
断片 ...
くるくる 渦を巻きながら
回っているものは何?
失した記憶 悲しい過去
みんなみんな
虚空に溶けてく
朱い色が時を紡いで
くるくる くるくる
回っている
向こうに見える影は誰? ...
海の底にて
名をば呼び
たなびく風に
誘われて
幾度となく見た
この景色
渇いた砂に
涙のあと
つきる事無く
この身を埋める
あとはただただ
眠るだけ
海の底の墓標にて
...
もはやそこに音楽はなく
遠雷だけが
Erosの扇をひろげていた
regretの沼にむかって
日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ...
大雨が降って
やっと箱船日和がやってきた
世界が終わるまでに
なんとか間に合いそうだ
どれだけの長い日照りが続いたろう
以前に用意していた女たちは
皆ひからびてしまった
...
あちこちの地面に張り付いた影たちが一斉に声を張り上げる。
「細身の影はこっちだよ。ちょいと太めのあんさんも、きれいなシルエットに写してあげるよ。」
「おちびちゃんはこっちへ ...
青い柿は
鮮やかな色をして
艶やかな皮を持ち
そのくせ苦い
(あたかも若者が吸う毒にしかならない煙に似た恋のように)
熟した柿は
落ちれば潰れる柔らかさで
老婆のように皺を寄せて ...
はじめて
下の名前で
呼んでくれたのは
去年の秋、
その記憶も
朧気に揺れて、
紅色に
蹲る
幻は所詮幻だと
嘲笑う雨のメロディ
耳に痛いリズム
もうなんにも聞きたくない
あなたの居ない部屋を
満たしていく雨の気配
水圧が増して
なんにも聞こえなくなる手前
性器がこ ...
投稿・感想の交流スレッドです。
愛国心を詩歌で表現してみましょう。
あなたの抒情にとって、愛国心とはなんですか?
僕にとっては、、、いや、それぞれの考えで、気がすむまでしゃべってみま ...
ようやく朝がきているよ
そんな嘘で早起きをした
きみのなかはどうなってるんだろう
街中のプラスチック踏んづけて
はだしできみを追いかける
冷えたアスファルトとうらはらに
...
夕暮れのバス停で
鳥になるの、と
呟いたきみの背には
小さく
ほんの小さく、翼が生えていて
ぼくは思わず
溜め息を吐いてしまった
砂時計の砂を飲み込んで
時を止めようとしたことを ...
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない
器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない
朝と呼ばれるものや
愛と呼ばれるもの
...
セミの声を追いかけて
見知らぬ森ん中
麦藁帽子のつば先は
南の方を指していた
虫かごん中はからっぽで
虫取り網を空高く
どんどん奥へと進んで行った
四方八方セミの声
どっちへ進めば ...
空っぽのあなたに意味を詰め込んだ
美しい器だからそうした
そうして出来たあなたを愛でる
満たされたあなた
波打つ隙もない
美しい
やがてあなたは沈んでい ...
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる
登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり
くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
...
思考する頭の中が
湿るほんの少し前で
知りたくも
知れなかった日々は
白々しく弛緩してゆく
心音も都会に潜り、
叱られて跪き、
縛られて 縛られて
死んだら涙も出ない
死んだら言葉は ...
人は古来から
抗う事の出来ない力を
そう呼び
畏れ崇めた
同じ様にそれに抗う
力を身に付けようとした
自己満足を究極に嫌う者だけが
その頂に登り
...
070830
大きな声で
欠陥と叫んでみる
完全なものなんて
どこにある
ここにあるなら
見せてみろと
銀色の風船がヘリウムガスに載っかって ...
彫刻家であると同時に、優秀な墓石職人でもあったミロは
首だけの友人に言った。―墓の無い墓もあると。
一方で、友人は相方である胴体の到着を待ち続けていた…切り離された
胴体は雑踏の中をふらふらと ...
青空の色を教えて欲しい
熱帯の色を教えて欲しい
と女は言う
なんだかこの世の終わりから2番目のような
質問をしてくるので
わたしは無口になった
海へ行ってサングラスかけて
焼 ...
こぼれた言葉に
君の歪んだ表情
直後の痛みに
何故か安心
歪んだ笑顔は
傷付いた君の
精一杯の強がり
傷付けた僕は
無表 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
着色される風景
草野大悟
自由詩
5*
07/8/30 18:06
終りの夏
A-29
俳句
3*
07/8/30 17:51
薄らいでゆく
終
短歌
4
07/8/30 17:43
yuugi
はらだまさる
自由詩
21*
07/8/30 17:15
カフス
アズアミ
自由詩
2
07/8/30 16:40
あたまのこと
ミコ
自由詩
1
07/8/30 16:31
見ないフリ
チアーヌ
自由詩
5
07/8/30 15:23
夜めぐる夜
木立 悟
自由詩
6
07/8/30 15:14
夢の続き
明楽
自由詩
1
07/8/30 15:07
オウム貝トンネル
〃
自由詩
0
07/8/30 15:06
海の底の墓標
〃
自由詩
1
07/8/30 15:06
皆既月食
信天翁
自由詩
5
07/8/30 14:07
最後の船旅行
なかがわひろ...
自由詩
0*
07/8/30 13:46
【小説】影市場
〃
散文(批評...
2*
07/8/30 13:29
柿
亜樹
自由詩
1*
07/8/30 13:27
深紅
風音
携帯写真+...
2*
07/8/30 13:05
水底の死
衿野果歩
自由詩
4*
07/8/30 12:52
愛国心を詠む
過去ログ倉庫
07/8/30 12:45
自称彗星アオゾラ誤爆
アオゾラ誤爆
自由詩
6*
07/8/30 11:34
ゆめとぼく、ときときみ。
山中 烏流
自由詩
12*
07/8/30 11:21
呼ばれている
千波 一也
自由詩
36*
07/8/30 11:11
夏ものがたり
未有花
自由詩
8*
07/8/30 8:31
構築
三条
自由詩
0
07/8/30 7:56
なごり
砂木
自由詩
8*
07/8/30 7:16
し
黒子 恭
自由詩
1*
07/8/30 3:54
神
森川仁司
自由詩
0
07/8/30 3:19
欠陥
あおば
自由詩
4*
07/8/30 2:31
彫刻
プテラノドン
自由詩
6*
07/8/30 2:13
A.M. 口
ヨルノテガム
自由詩
4
07/8/30 1:57
歪んだ僕
蓮未
自由詩
0
07/8/30 1:34
5305
5306
5307
5308
5309
5310
5311
5312
5313
5314
5315
5316
5317
5318
5319
5320
5321
5322
5323
5324
5325
5326
5327
5328
5329
5330
5331
5332
5333
5334
5335
5336
5337
5338
5339
5340
5341
5342
5343
5344
5345
8.59sec.