優しげな言葉ばかりを並べて
慰める振り
本当は私自身が
慰められたがっているだけ
救われる話ばかりをつくって
早く早く
この長い冬が終われば良いと
願っている
訪れる時ばかりを ...
どうしてそんなに泣くの?
最初の記憶 陽が暮れるのが悲しくて
お腹も空いていた
言葉も 言葉じゃないものも
受け入れられていた
狭かった胎内
さあ出発の時だよ 此処においで ...
なな色の純真、羽化し残された白紙の絵本「はらぺこあおむし」
横になったおじいちゃんは
三日間布団に入れられ眠り眠り続けていた
私はその部屋へ行く度に
目を覚まさないと分かっていながらも
ひたすらに
冷えきった頭を抱えていた
少年は、チョークを手に持っている
軽石かもしれない
壁に描くのはいつも、目。
みゃぁ、と鳴く、猫の、みゃぁ、と鳴かない部分。
少年は、いつも日が暮れる前に帰る
煉瓦の、壁には、破れかかったポスタ ...
うわー、嫌なクラス
始めはそう思っていたけれど
気持ちの持ちようでも変わってくる
鳥がいっぱい鳴いたので
今日は悲しくない日にします
そんな放送が流れてきました
ここは 鳥の街です
鳥は灰色の羽を
震わせて訴える
人間なんて身勝手だと
人間なんて嫌いだと
鳥 ...
歯磨きのかわりにぼくはガムをかむ 今までずっとそうやってきたから
ひとりよがりで感じられたものでさえ
奪われた感覚
一片のかけら 遠くに
時のすれ違いに想う共有
空間に淀んだ二つの面影
いつか 共にあり続けると
あおぐ空に ...
さて雨ですよ
冷たいけれども春の雨です
ミクロラプトル・グイ
中国で見つかった小さな恐竜さん
「グイ」は
漢字ではきっと「鬼」なのでしょう
羽根を持ってはいても
多分飛べなかった頃の ...
きみが
熱心に何かのぞきこんでる
気になって
一緒にしゃがんでみる
綿帽子かぶったたんぽぽが
風にまかせて種を飛ばす
みつばちが花のまわりで円舞曲を踊る
アリ達が整然と行進する
...
怠けハタラキアリの話を
聞いたことはありませんか。
ハタラキアリといっても
全員が働いているわけではなく
女王候補でもないのに働かないハタラキアリがいる、
必ずいつも全体の何割かいるという話 ...
一日の疲れを取り
座禅を組む
無になる。
気持ちが晴れる。
また明日も荒野を歩く
世の中が白く霞む
雄叫び上げて
たとえ火の中、水の中
流行の顔で
流行の恋愛で
流行の服で ...
絶対とは個性である。
相対とは比較である。
それはまるで1匹の狼と
群れる魚である。
それはまるで男と
女である。
それはまるで欧米と
日本である。
それはまるでキリスト教と
...
今はまだ
パブロンの空き瓶にしまわれたままのアサガオ
君たちの勇姿を憶えているよ
天を衝くヘカトンケイレス
撓めても矯めても
行灯仕立てなどには収まりようのなかった
蛙手の百手の巨人
...
詩人になるには
若いほうがいい
幼ければ幼いほど
鮮烈なデビューを飾るだろう
「現役高校生詩人!」女の子ならなおのこと
あぁ、詩人には爽やかさがない
下手に熟れている老けた童顔
誰に ...
春めくね君の瞳のモンブラン弥生の日差し甘酸っぱい
駅染める弥生の西日切り取って胸へとしまう兄と妹
また明日また明日へと環はめぐり環は環をめぐりまた会う日まで
...
わたしって
どこまで贅沢なのか
生きてゆく理由も、死んでゆく理由も
どちらも欲しがって
どちらも見失いそうだ
三角屋根の向こう側には、空
その向こう側に潜んでいるようなあたたかい嘘
...
君がオールを漕ぐ
水色の湖にガラス底のボート。
ゆらゆらと
水面に浮かぶ午後の光が
君を映す柔らかな鏡になる。
水中にはいくつも
小さな白い花
手を伸ばして拾いあげる
頬と頬を寄せ ...
3月、無心な空でしたがそこに慈悲はなく
みな不寝の顔をして今日を倦み
姉はウィスキーのミニボトルと5号瓶を入れました
兄はマルクスの共産党宣言上下巻を入れました
私は書きなぐりの長い手紙を入れ ...
永遠の愛とか
無限の可能性とか言われても 困ります
わたしたちは永遠には生きられないのだから
わたしにとって愛とは 残り少ない歯磨き粉のようなもの
早く買い換えようなんて思いません
最後の最 ...
忙しい日々のレールを脱線するように
不意に訪れた長い休暇
病室のベッドに横たわる僕は
窓外に立つ
独りの樹の葉群を躍らせる
風、を視ていた。
( きらきらと、協奏曲の奏でる ...
交差点の真ん中に
ダチョウが一頭立っている
たくさんの車や騒音に驚きもせず
ただ悠然としている
身長二メートル数十センチ
人より背は高いけれど
人がつくった周りの建物は ...
おれは一体、何処へ往く?
別れを千切って、歩みゆく
空っぽの缶からを
虚ろな片手で、握りしめ
おれは一体、何処へ往く?
愛しい花を置き去りに
ひとつの小石を
震える片手 ...
夜、真っ暗な中、なにもないような山間の道をえんえんと走った。連れと、ここを二人で走ったら、どんな二人でも、恋に落ちるかもね、と話した。人生について語らなきゃいけない気がするからね、と言った。そして、い ...
あたしたち、地球で死ねるから、しあわせだよ、
ヨシミがユキオの部屋に遊びに来ていた
2時間半かけてヨシミを迎えに行き2時間半かけてヨシミを連れて戻りユキオはヨシミの胸にたくさんの歯型をつけた
...
ほら
真っ黒な風が
掃き付け壁みたいな傷と
戯れてるぞ
雑木林の真上で渦巻くものは
ボイラーから沸き立つ煙だろ
煤塵の腹のしたで
桜色に染まる三日月も
呼吸器の音色も まっ白い ...
てけてけとんつかたんつかたんぺけぺけぴーとかつくとかつくぺけぺけぽー
本気で愛だの恋だの求めているのか
チンポだかマンコだかが欲しいだけだろ
足りねェガキのまま社会に放り出され
今日まで生きさらばえて来たんだろ
額を壁に打ち付けろ
...
2008年に壊れてしまった言葉は私の中に眠っている
お前なんか嫌いだ
そう言われたとき昔のことを思い出した
ちかちゃんなんか嫌いだ
私は確かに何度も何度も口にした
風船みたいな愛しい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鳥籠にロビン
むくげ
自由詩
0
10/3/8 0:12
言葉じゃないもの
アザラシと戦...
自由詩
3
10/3/8 0:02
あおむし
ことり ま菜
短歌
4
10/3/7 23:58
三日
ありす
自由詩
1
10/3/7 23:56
猫の目
クローバー
自由詩
3*
10/3/7 23:35
気持ち
ありす
自由詩
1*
10/3/7 23:33
灰色の鳥
朧月
自由詩
4
10/3/7 23:13
ガムをかむ
朱印
短歌
3
10/3/7 22:58
感覚
鞘(サヤ)
自由詩
0
10/3/7 22:06
雨は言葉を、言葉は雨に
海里
自由詩
2*
10/3/7 22:05
目線
寒雪
自由詩
3
10/3/7 21:59
しにふぃ蟻、詩にへぇ・・・
海里
自由詩
0
10/3/7 21:58
Corruption
ペポパンプ
自由詩
3*
10/3/7 21:53
個性と集団
〃
自由詩
4+*
10/3/7 21:52
百貌のアサガオ
海里
自由詩
2*
10/3/7 21:37
詩人になるには
ゼロスケ
自由詩
2
10/3/7 21:19
妹
都志雄
短歌
4*
10/3/7 19:59
いつもいつも
かんな
自由詩
5*
10/3/7 19:49
ガラス底のボート
楽恵
自由詩
14
10/3/7 19:40
川流し
salco
自由詩
3
10/3/7 19:28
愛を絞り出せ
新守山ダダマ
自由詩
2
10/3/7 19:23
海の音楽
服部 剛
自由詩
9
10/3/7 18:30
帰宅
たもつ
自由詩
6
10/3/7 18:20
紅い花
服部 剛
自由詩
3
10/3/7 18:14
夏のおわり
イシダユーリ
散文(批評...
11
10/3/7 17:50
蛇たちの休息
吉岡ペペロ
自由詩
5
10/3/7 17:33
風の底
しべ
自由詩
2
10/3/7 17:24
ぺけぺけ
sh
短歌
5*
10/3/7 16:38
アーティストって誰?
蒲生万寿
自由詩
1*
10/3/7 15:57
破裂する風船について
なき
自由詩
2*
10/3/7 15:54
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8.71sec.