母が愛用していた足踏みミシンは
居間の隅っこを定位置にしていた
毎日使っていたわけではないが
学校で雑巾を持って来いなんて言われると
その夜はかたかたと音を立てていた


ミシンは
物 ...
崩壊という曲
アイデンティティが浮遊する
そっと言葉が死のうとしている
美しいものってさ
もっとこう、強いもんかと思っていた

生き急いで、
眠ろうとしている
唇に孤独とか
触れないで。
端末はまだ ...
広がる遠浅の素振りと
砂に隠れきらない腐乱
冬は終わらないまま
無意識の言葉を泣きじゃくり
海水に浸り呼吸を忘れたくなる

あめふらしが雷を呼んでも
桟橋の笑顔が潮溜まりに掴まっ ...
箱の中では穏やかに背骨が、軋んでいる。
ステップが、蔓延っている。
数えなければ
白い靴を。

方々には、神が住み
中央にも上にも名前が、織られている。

知らぬ。
収集家は言う。
言葉を
人を
心 ...
夜中 布団の中でオナラをしたら
夏の花火が 私の中に広がった

それは 匂いがなくなるまで続き
なくなるとともに

花火は 私で
私は 花火だった あの日が
匂いの中で こんもりと
...
いい加減に
貼りつけられた
  sun 
もうずっと
霧がすごい
おじいさんが
たちどまって
咳きこんでいる
  son
軍隊にとられた
女にとられた
腕と
脚と
ば ...
血に濡れた 人差し指を 筆に変え 夕陽を浴びて 樹をなぞる姉 今の俺は俺ではない
この俺は仮の姿だ
そう言いながらもう何年も過ぎた

「そろそろ目を覚ましたらどうだ。」
視線を真直ぐ俺に向け
あなたは諭すように言う

あなたの言うことに
間違い ...
ことばで何ができるのか

ことばはどこまでもことばでしかなく
それぞれの胸を
トンネルになって突き抜けていく

わたしのことばが
誰かの支えになったことなど
あっただろうか

過ぎ ...
世界中で
りん君だけが、かわいい
りん君とは、息子です。

りん君だけが、かわいい
と思っていたのに
ようちゃんが、かわいい
ようちゃんは、娘です。

世界中で
ようちゃんだけが、 ...
朝早く目覚める
窓を開けると
太陽が焼けるほど近い
 今日、世界をつかめる気がする


気持ちの奥で
眠り続けてたものが
手が届くほど近く
 今日、世界をつかめる気がする
...
ちょっと勇気いるんだよね
あたりを見回してひと気ないの確かめたら
ちいさな箱のなかへ素早く潜りこむ

ペナペナなカーテンを閉ざせば
箱のなかにはなんとも顔色悪い薄倖そうな女がひとり

あ ...
あかさたなに変換しきれない
片言のブルースが張り付いた雨の日
サディスティック・ピンクのソーセージが
腹の中で居心地悪そうに座り直した午後
ここらあたりにゃ詩情ってもんがな ...
山頂に登れば見える恋の色星の光と混ざり合う愛

梅雨入りし届く葉書を湿らせて滲む言葉に哀しみ宿る

一言も話そうとしない今日の君香水だけが何かを話す

夢の中離婚のことで話し合う浮気相手の ...
道端に転がる言葉だって

拾い集めれば

心響く魔法になる

ありふれた言葉だって

心がこもれば

心に残る力になる

頑張った時の失敗も

諦めていなければ

その ...
いったい何人のひとを

じぶんの最前線に巻きこんでは

かれらの精神を

やわらかな灰色にしてしまったのだろう

ぼくは強い

ぼくは運がいい

ぼくは優しい

ぼくは頭が ...
あるいていると
ふいに、なくしものがあるような気がして
ポケットに手をつっこみ
もぞもぞとやる。ほそいろじの電灯のもと
真夜中が
ひょっ、と背すじをなぜる
気配に目をみひらく

(ふり ...
はしるときにひかり
おこるときにひかり
眠っているときにひかり
冷蔵庫からっぽのときにひかる

まちがえたときにひかり
べんとう選んでいるときにひかり
写真をみつめているときにひかり
...
真っ白で
柔らかく

どこまでも踏み迷ってゆきそうな

あなたの魂
冷凍のポテトの間に身を潜め、賞味期限の切れゆく愛だ その少年は風船を手に降り立った

そして私にひとつの物語を説いて口に指をさした

それは私のようであり、また別の誰かの事のようだった

少年は無垢な笑顔とは裏腹に私と目を合わそうとしなかっ ...
気の抜けたとんびが空をとんでいる。コペルニクスに会いにいこうか 夜の孤独は鳥を人へと戻す
しかし月の光糸は四肢を奪い
湖上の波紋で輪を描く
許されたのは踊ること

太陽の下では人であることをひた隠し
言葉も忘れ 悲鳴は呼吸よりもその姿を潜め
矢が貫こ ...
 ジャジーでブルージーでポップで
 アーバンな朝だ
 僕はリズミカルに食パンを齧り
 ナーヴァスな街の姿を夢想している



 小学校の門のそばには
 積み上げられた言葉の三メ ...
我先にと群がる群れより遠ざかり自分ばかりを見る私



土曜日の夜明け切らぬ電車はバラバラな人達を乗せひた走る



上りは楽しみを乗せ下りは疲れを乗せ日曜日は過ぎ行く



...
君知るや

曇天の向こう

青空広がり

日が輝くことを
如月の温くき休日二人して柿右衛門展思い出になる

洋服を二・三点も出されけりどれも似あいて妻はみめよき

妻出勤部屋を出でゆき戸を開けば横顔見せて運転席に
堤防を歩いた
日差しを受けた
明るい水面が
僕にウインク


ここで新しく始めよう


堤防を歩いた
心地よい微風
足下を見ると
ひび割れたコンクリート


写真 ...
ブロンの空き瓶が
転がっている
日が傾きはじめている
サイレンが鳴っている
エフェドリン
西日の向こうの森が霞む
神 神 神
神はいると思う
自分をなくしかけたような記憶の中
渡しかけて返されてしまったラブレターに反芻している
夜のすさんだ雨を降りしきる苦悩に立たっていた

そんな世界の中に忘れた彩りのような
ぼんやりとしたスモッ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ミシンあ。自由詩8*10/3/1 22:24
窓、全開クローバー自由詩1*10/3/1 22:21
男だって潮を吹くんだゼ☆おっぱでちゅ...自由詩110/3/1 22:16
方々(空の眺め方)クローバー自由詩0*10/3/1 22:07
花火八男(はちお...自由詩210/3/1 21:48
Ang.イシダユーリ自由詩110/3/1 21:37
SAKURAハイドパーク短歌5*10/3/1 21:22
自己欺瞞花形新次自由詩2*10/3/1 21:03
『生きることば』あおい満月自由詩2*10/3/1 20:29
世界中で鈴木陽一レモ...自由詩1*10/3/1 17:38
Catch The World寒雪自由詩010/3/1 17:28
うつすひと恋月 ぴの自由詩17*10/3/1 17:24
頭上のブルース・それから魅惑のチリ・ドッグホロウ・シカ...自由詩1*10/3/1 17:20
恋の色夏川ゆう短歌310/3/1 17:15
メロディ☆くるみ☆自由詩310/3/1 17:11
Barco Negro吉岡ペペロ自由詩310/3/1 16:34
散歩こしごえ自由詩4*10/3/1 15:20
ときにひかりkawa自由詩010/3/1 14:41
ゆい ゆびのおと自由詩1*10/3/1 14:35
オレアイダ瑠王短歌2+*10/3/1 12:56
風船の少年自由詩4*10/3/1 12:43
とんびsh短歌6*10/3/1 12:08
湖上瑠王自由詩2*10/3/1 11:44
推敲草野春心自由詩010/3/1 11:40
週末蒲生万寿短歌2*10/3/1 11:38
君知るや…自由詩2*10/3/1 11:19
月曜の朝生田 稔短歌310/3/1 8:41
Alternative寒雪自由詩310/3/1 6:52
断片「祈り」01ty自由詩010/3/1 2:07
できごと番田 自由詩110/3/1 1:53

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加筆訂正:
湖上/瑠王[10/3/1 12:05]
修正。
8.96sec.