{引用=
 花霞 目に映るのは君の背に散りゆくたったひとひらの夢



 北国の君に(好きよ)と花びらで書く 南風がさらってゆくよ



 首筋に君が降らせたひとひらは淡い花より ...
絨毯に虹ができていた

ガラスのテーブルのせいだろう

この世はひかりで出来ている

否、この世はひかりで見えている

否、この世はひかりのようなもので出来ている

テーブルはガラスで出来ている

虹 ...
精錬された中指に
溶け落ちるクリーム
最後に残るのは苦しみ

蒸気圧がどんどん落ちて
すり替えが始まる

いつになっても
立っているだけの案山子が
ピエロのように
一粒の涙を舐める ...
日がしろく輝いて

ひとびとに熱を伝えている

傍らの空にはさくら

それをこどもみたいに自慢げによろこび

それをおとなみたいに適度な距離でたのしみ

日がバス通りの向こうに落ちて

ひとびとから熱 ...
犬らへんの香りに満ちた後背位鳴り止まぬ密室で
僕は今これを書いている勿論バナナも食べている。
そよっぽい原っぱで蚊が猥児の内股に貼り付くのを
見て発奮したモザイクが身を焦がしているオルナシの狭間 ...
おれは今
死にゆくところだ
完了形ではなくて
進行形


頭に押し当てた
名もない墓石が
冷たさも感触も失って
宇宙空間に
放り出されたみたい


母親は泣くのだろうか
...
ああ、だからニンゲンは
あらそいをやめないのだ。
とそう気づいたのは思春期のころでした。

なにゆえに
陰であるのか。
と、なやんでいたのです
サインコサインタンゼントの合間に。
夏で ...
イカロスを真似た子
雪の夜の中 羽ばたいた


ガスマスクを着けた執刀医
薄緑の七つのライトで
その子を見つけて
火炎放射器で 射ち落とす


左腕と右肘 右半身から火をあげて ...
黒光りする盧舎那仏は
大仏殿のひんやりした空気の中に
佇む自分を見下ろしている。
盧舎那仏に見られている
自分だけではなく
その場に佇むすべての者に
注がれる大仏の眼差しは
見る者からは ...
君が巣立ってゆく時に
言いたい言葉がある。
困っている人を助けて下さい。
たとえ失敗しても良い。
積極的に生きて欲しい。

人を愛し、愛され
信頼し、信頼され
尊敬し、尊敬され
良い ...
夢幻(まぼろし)のごとく
無常なるはこの世の業なれど
桃の薫りは確かな証(あかし)
移ろいゆく華の舞に
一筆の恋の文(ふみ)散るなかれ

  *

望月の宴(うたげ) ...
日曜の朝
ふと覗いた時計の針は

夕方頃を指していて



それでも
まだ眠い自分が居る。



夢うつつ



夢に見るのは

髪の毛の羽根を
折り畳んで微 ...
障害者の弟がいる。
障害者の弟って、恥ずかしい。
昔から思ってきた。考えないようにしてきた。
消極的ではあるが今、正面に立つ。

障害者は当然、馬鹿にされる。子供の無邪気さは残酷で、仲間外れ ...
 
 
ぬめぬめとした悲しみが
晴れた空から降っている
ものとものとが擦れ合う音や
ぶつかり合う音が記号のように
いたる所にありふれている
スクランブル交差点を渡る人々は
無秩序な足取 ...
緑野にタンポポが一面に咲き妻と喜ぶ春のひと日に

春風がそよそよと吹く畦道を伝道奉仕に妻と行きけり

陽は翳り大イヌフグリ点々と春風の吹く川のほとりを

風に揺れ柳芽吹ける川沿いの野に鳥な ...
0.紹介

 島野律子の作品は以下のホームページで読める。
「弱拡大」
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~babahide/index.html
とりあえず、「十 ...
あのひと
どっかで
こきゅうしてる
がたがた
ふるえる
じめんの
ように
とうぜんの
こと

きのうおそうしきだったよ
おやまのふもとで
やかれたよ
こころのこりだったろうね ...
 伊藤悠子の詩集「道を 小道を」(ふらんす堂)は静かに充実した石英のような親しさを感じさせる。多くの事象を切り取ってきているはずなのに、なぜか切り口が見えない。切り取られながらも事象は世界と連続してい ... 下宿から 二か月ぶりに 家帰る
猫に忘れられ シャーッと鳴かれる
仕事を一生懸命するひとが人格者とは限らない
重要なことは考えないで決めている
酒は一日の疲れを酒の疲れにすり替えてくれる
家で飲む酒は川の水のように重い
永遠の緑は情熱の持続を教えてくれている ...
あまいゆめ
にがいうつつ

あおいとり
くろいねこ

うえはてんごく
したはじごく

あかないどあ
ただのかべ

とおくのしんせき
となりのたにん




ほん ...
夜中に灯油をいれる
つばめが驚くから電気をつけられない
灯油をいれるもの
懐中電灯で照らすもの
ふたりで作業することになる

ひとりでできることなのに
つばめがぬくぬくとすごすために
...
どういう仕組みか知らないが
ペットボトルに羽虫がいた
難儀な自殺と考えた
助けようとも感じたが
入り口は小さいし
はさみで切るのも億劫だ

干からびたボトルを放置していた
という点
...
みんな
僕の事好きだなんて
嘘だったんだね
みんな
僕の事頼りにしてるなんて
幻だったんだよ


みんなが
本当に好きなのは
僕の白い車
みんなが
本当に頼りにしてるのは
僕 ...
・・・脳外の偏向をよるに歌う・・・

貨幣の面持ちは災害のなか
牝馬の尻をたたくことを
生業にする 道祖神の一派だ
振るわない成績のあるいはなかみごろ・・・なかみ・

こそばゆいはずのス ...
君いらない
俺だっているか!

八月は雨の日の吹き溜まり
振付師たちの憂鬱な夏だ
ボケてボケて 輪郭のない情熱
残骸と廃墟の新しい迷宮
誰かが始めたが
俺の知らない誰かだ
有り難 ...
 
 
やすみなさい
明日できることは
明日の楽しみ
だから
取っておきなさい

おやすみなさい
眠る君に言う
起こさないように
明日の君の
幸せのために

今日できること ...
煙突の上に煙突が乗っかって
綺麗な空だ
黒い空だ

人を憎むな
人を憎むな

こぼれ落ちる星がひとつ
ファミレスの窓がふたつ

天井が壊れ
フィルムの中で踊っている
くるりくる ...
             100403



伸身の宙返り
二度回転して
捻りを加え
三回転目に着地する
身長が高い方が難しいが
成功するとより美しく見える
失敗すると・・・
...
風の音がする

窓越しに見上げた、トタンの屋根が
端っこの方から剥がれるのを
何も言わずに見ている




***




きちんと真ん中ではない、
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
桜並木ことり ま菜短歌910/4/4 22:14
吉岡ペペロ携帯写真+...910/4/4 22:06
最後に残るのは苦しみwithin自由詩6*10/4/4 22:00
さくらが目に沁みる吉岡ペペロ携帯写真+...210/4/4 21:18
非実在青少年よりリビドを込めて18禁キリギリ自由詩010/4/4 20:45
死にゆく寒雪自由詩210/4/4 20:03
イン蠍星自由詩6*10/4/4 19:57
ケロイド/ ****'99小野 一縷自由詩4*10/4/4 19:10
盧舎那仏……とある蛙自由詩8*10/4/4 18:46
君の旅立ちの時にペポパンプ自由詩5*10/4/4 17:55
春宵夢中乱太郎自由詩8*10/4/4 16:56
日酔う日ユダ自由詩210/4/4 16:20
手付かずの未来ぽこぽこへッ...自由詩5*10/4/4 15:49
都会たもつ自由詩610/4/4 14:56
春風が吹く生田 稔短歌310/4/4 14:45
島野律子小感葉leaf散文(批評...5*10/4/4 14:40
信じていないイシダユーリ自由詩610/4/4 14:27
接触への欲望、虚構による螺旋葉leaf散文(批評...0*10/4/4 14:16
少寂ぽこぽこへッ...短歌3*10/4/4 13:10
一日の疲れを吉岡ペペロ自由詩410/4/4 12:33
うらおもて みぎひだり青井とり自由詩110/4/4 10:54
つばめのいる家朧月自由詩410/4/4 9:20
がらんどう佐々木妖精自由詩9*10/4/4 8:50
Miserable寒雪自由詩010/4/4 6:38
connnennnect竜門勇気自由詩010/4/4 5:55
ちくしょう自由詩010/4/4 5:20
おやすみなさい小川 葉自由詩3*10/4/4 4:43
夜空しべ自由詩510/4/4 4:10
おやすみなさいあおば自由詩0*10/4/4 1:21
春のこと山中 烏流自由詩3*10/4/4 0:57

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加筆訂正:
がらんどう/佐々木妖精[10/4/4 8:52]
リハビリ中
さくら坂/月乃助[10/4/4 6:01]
言葉を追加しました
9.57sec.