二十六才のお姉ちゃんが十月に入院した
おじさんはボクに
「入院してから笑うことを忘れたみたいなんだ。」と
ポツリと言った。

ボクは、お姉ちゃんを笑わせることができないか
そんなことばかり ...
お早よう! 夜が明けた
全くひどい嵐だったが
ノアの箱舟の諸君、
どこでも好きな所へ行きたまえ

全くひどい夜だったよ
川を流れるオフィーリア、
太陽の光は残酷なものだ
もうお前の顔に ...
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて


出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ...
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた

一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて

かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ...
眉毛は太くて下がってて 
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ 
良いとこ一つもないけれど

語り口調はおかしくて 
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても 
心のきれいな人だから ...
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする

きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある

でも僕が
そん ...
ぜんぶ捨てようかと思うが
捨てきれず
かといって進むのもどうかと

これで間違っていないのかといえば
間違っているのではないかと思う
間違っていることがわかったときどうするか
それこそ捨 ...
三角耳を
クルルと回して
素知らぬ顔

肉球で
ソロロと歩んで
知らぬ間に

高い所から睨んで
狭い所に詰まって
暗い所を走って
温い所で蕩ける

甘えたい時にだけ
フワワと膝の上

嫌な事すべてに ...
桜の花が咲く 花が散る
花の影がわたしを斑に染める

晴れた空はうつろに息づいている
わたしにきららかな憂愁が降る

胸のうちをほの白い人の列がゆく
半透明に やや蒼ざめた横貌を見せて
...
虚しい朝はいつもひとりだ。


まだ始発ががない朝もやのなか

途方に暮れたような。

泣きはらしたような。

ちゃんとあきらめがついたような。


あんなに泣いて怒って
...
まどろみの中
からみつく漆黒


回帰線の払暁に
失われた光を


閉じた瞳に
まとわりつく陽光


刹那の日常に
安堵の涙を
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ...
”恋愛”をしていたら、いつのまにか時間が過ぎてしまいます

その時間のせいで、”恋”は終わってしまいます


そして、その”恋”が終わった時に、どんな形であれ

上手いぐあい残っているの ...
聴かせたいから、なのか

聴いて欲しいから、なのか

聴かせてやりたいから、なのか

聴かせてやってるつもり、なのか

ただ、唄いたい(弾きたい)から、なのか


        ...
白い吐息が薄れかかる頃
陽だまりに梅の蕾を砕いて浮かべ
縁側に確かに重力を感じてる
引き寄せられる眠気
隣の家の子がピアノを弾いてる
飴細工のカーテンが蕩ける
夕食の支度が始まるまで
束 ...
『金子みすずは素晴らしい』

これ、お母さんの口ぐせ

なんで?と聞くと

『だれも気がつけなかったことに気がつけたから』

なんだって


詩人とは、そういうものなのだろう と ...
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ...
惰性モノクローム
白黒なんて時代遅れだろ?


教室なんて飛び出してしまえよ
革靴なんか脱ぎ捨ててしまえよ


空に手を突き出せ
そして、塗りたくれ

指が絡まるくらいに
そうだ、塗りたくれ

掻 ...
尼さんの 短い髪の 香を放ち 松葉も命 欲情の春 捩れた煙草の空き箱の傍で
うずくまって眠り続けていた夕顔が
霧雨に揺すられて
今 目覚める

目覚めろ もう一度
果たせやしない使命
霧露に溶かされて
もう一度

こわれたヴィオラ ...
羽根休む 鳥に石ころ 投げつけて
飛び立たせては 少し笑う
 
 帰省前日、正確には当日だったかもしれない、とにかくそんな時間帯に俺は風邪薬(パブロン)を摂取してそれで寮にいた先生方、寮監に怒られていた。3錠からは覚えていませんすいません二度としませんごめん ...

雷を閉じ込めた蕾。静か静かに、開く、
浅黄色の空を閉じ込めて、朝露にとける、
ふるえた葉から零れる雫が、地面にふれて
貴女は朝を僕らに告げる。


夕景に聳える、あの塔の廻りを飛ん ...
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた

反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた

「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている

「未来」は老眼鏡をずらして ...
詩って???

詩人とは何?

詩人は職業ではない。
詩人とは形容詞だ。
美人と同じようなものだ。

詩人は職業ではない。
詩人とは性格である。
貧相な詩には貧相な人格が透けている ...
僕はきっと君をアイシテル

アイシテル
アイシテル
アイシテル

だからダイキライ

誰かをその瞳に映す君は
ダイキライ
ニクラシイ
クルシイ

イジメタイ
カワイイ
ダ ...
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話

あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ...
遠くの空は晴れているのに
郵便局から出ると
黄金の針を束ねたような
冷たい雨に打たれる

明日の天気は確認したくせに
家を出るときに傘を持ってこなかった
思えばぼくのこれまではこういうこ ...
今日は日差しが春なのに寒い。それでも、桜は昨日よりも開いているし、街もいくらか華やいで見える。気温に関係のない所で、春が幅を利かせて居るのだろうか。


「虫になってしまった」


甘い匂 ...
希(ねが)わくば我を遠き過去へと放ち給へ

国も無く、法も立つ前の世へと

魂が剥き出しで居られ

身体の傷が生きる証しであった

あの日々へ

ねぐらも無く、雨風に吹き ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
お姉ちゃんのこと板谷みきょう自由詩6*10/3/29 22:45
 朝の歌salco自由詩4*10/3/29 22:38
弥陀に逢わずにいられない板谷みきょう自由詩2*10/3/29 22:26
春風砂木自由詩6*10/3/29 22:12
あれはいつものこしゃくなびびんちょ板谷みきょう自由詩1*10/3/29 22:02
なみだ高梁サトル自由詩6*10/3/29 21:30
0329a自由詩010/3/29 20:44
nonya携帯写真+...9*10/3/29 20:23
桜 時塔野夏子自由詩5*10/3/29 20:21
流れる■■みかげ■...自由詩210/3/29 20:10
明日寒雪自由詩110/3/29 19:49
鳥かごのキリンたもつ自由詩2510/3/29 19:47
”恋愛”くろきた自由詩410/3/29 19:46
コンサートを開く理由、又、それに行く理由自由詩110/3/29 19:38
ぽこぽこへッ...自由詩6*10/3/29 19:36
それに、気がつけるか、つけないかくろきた自由詩510/3/29 19:30
蛇つかいたちの行進ラスト吉岡ペペロ自由詩810/3/29 18:46
惰性モノクローム青井とり携帯写真+...210/3/29 18:37
fragranceハイドパーク短歌3*10/3/29 18:24
黄昏 / ****'99小野 一縷携帯写真+...4*10/3/29 18:24
疲れぽこぽこへッ...短歌4*10/3/29 18:05
2010.3.29.月榊 慧散文(批評...510/3/29 17:26
春の唄岡崎師自由詩310/3/29 17:20
退屈瑠王自由詩8*10/3/29 17:03
戦後詩ーユリシーズの不在ー寺山修司を読んで感じたこと……とある蛙散文(批評...4+*10/3/29 16:23
コトダマ宙空 心自由詩210/3/29 16:17
未完成な林檎瑠王自由詩4*10/3/29 15:55
ぼくのこれまではこういうことの繰り返しで瀬崎 虎彦自由詩510/3/29 13:44
世の中なんてハッピーエンドプル式散文(批評...1*10/3/29 13:11
希わくば…蒲生万寿自由詩2*10/3/29 11:46

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加筆訂正:
戦後詩ーユリシーズの不在ー寺山修司を読んで感じたこと/……とある蛙[10/3/29 16:34]
題名一部落としてしまった。
7.81sec.