{引用=
冷たいコールタールに沈んで
薄い唇を堅く閉ざせば
沈黙が真実さえも無に返して
上辺を撫でる風には奪うことができない
追憶の時間を抱き締めている
強張らせた体が化石になって
...
1
彼は血の繋がりもなく
知った人間もいない街で
自由のため自分の目を潰した
彼は爆弾を解体しようとした
周りには誰もいない場所で
彼女は着たくない服を着て
満たされるため骨 ...
母の手帳をめくっては
白いページに引かれた座標を見つめる
そこにある数字を
眺めている日曜日に
染み付いた家族を
過去として忘れ
移ろいゆく春に
薔薇のわきたつ香りをかいでいる
...
目黒駅から押し出されると
長い坂道を下り 目黒川を渡った
チケットの半券を握りしめた 僕は
汗まみれで 一言も口にしない花粉症だった
桜が咲くにはまだ 冷たすぎる
緑色の水面に チケット ...
春の水っぽい匂いがユキオにはなんだか他人事のようだった
グシャグシャにつぶされた空き缶が朝の風に音を立てた
ユキオはそれを視界に入れないようにして会社へと急いだ
いつもより会社の朝はそわそわ ...
きのうの満月を空に探すのを忘れていた
期末が三月なので売上のサキヨミとその検証、P/Lのシミュレーションなどでこんな時間になっていた
クルマから出ると春の夜の匂いがした
涼やかな水っぽい匂い ...
まだ寒い日の明け方。日が、万物への儀礼的な会釈を終えると、待ち構えていたように南風が私を捕まえた。南風は厳格な風らしく、風を信じてやまない者達に[詔]を伝える。聞きたくないと言っているのに、右の葉が ...
リルは結婚することにした。悩んでいてもしょうがない。明日には明日の風がふく。半年も悩んで答えが出なかったなら、あとは思い切りやるしかないのだ。
リルが長年卑しい親父と関係を持って手に入れた中 ...
ちゅんちゅんと
すずめたち
軽やかになったすずめたち
さえずっている
ちーちーぱっぱのちーぱーちーへようこそ
花びらと花びらの
ソル イ ソンブラ
プル アール パタ は
花と葉っ ...
気まぐれに
財布の中に余っている
一円玉を
四角い箱の中に
ごみを捨てるように投げ込む
世界を救出したヒーローのように
小銭の無機質な響きを
慈悲深い顔に刻み込むおまえ
...
ひとは詩を
いつから声に出して読まなくなったのだろうか
ひとは詩を
いつから紙に書くようになったのだろうか
こんなにも紙が溢れてなくて
字が読める人そのものも限られていた時代には
...
こんなにいたいことば突き刺して今夜あなたの涙がみたいの、
深く刺しすぎた耳掻きはこうばしい脳みそのにおいするなんとなく。
かたつむりの逃げた後をたど ...
あなた、
最寄りの駅はどこですか
そこから
どこへ行けますか
最寄りの
冬、はどこですか
どうして暖をとりますか
最寄りの
橋、はどこですか
どこ ...
薄暗い部屋の中で
与えられたものは
桑の葉、でした。
退化した前足では
木にしがみついて
いることができず
放たれれば、すぐ
落ち、ほぼ全滅。
家畜化された、虫
成虫ですら飛べず
大人のくせに、虫
...
先生がおっしゃることにはだとか
校長先生のお話だとかは
時間外勤務なんです。
徒歩15分の交通費すら出やしない。
今のご時世けちんぼ神様。
...
新しい春の香りに
やわらかな陽射し 心の窓に射し込んで
広がっていく 溢れる気持ち
笑顔に変わる
またやわらかく強い世界創られて
生きる強さ 微笑みに溢れる
今日の夕食は、牛のステーキだった
レアにしろ、ミディアムにしろ
それはもう食べ物にしか見えなかった
それはほんの少し、葡萄畑の匂いがした
僕達は一瞬だけ、目一杯の緑
風を感じてしまったのだ
...
きみよりも 月は遠いね 雲隠れ 離れていても 届くよ光
さみしいよ 月が結露で 見えないよ 零れるしずくが 僕を映して
やけどみたいに広がった傷跡は
消えないこれからも私からは
生まれたこと
生きてきたこと
ここまできたこと
に どんな意味があったのか
まだわからない
生きる意味がわからないから
...
思う。
こうありたかった。
指向ということを気にしなくてよかった、問題にすらならなかった。
傍らへの疑いなどなかった。
今もこうありたかった。
どこに投じる身もなくて、丸める背中 ...
考えれば考えるほど
何もかも嫌になってしまう3月某日
空があまりにどんよりしてやさしいから
ついつい泣き言をいいたくなってしまう昼下がり
生きるための理由がどうしても必要だから
...
春雨に濡れるこうもり傘を閉じ君をついばむしなやかな夜
太陽の下で、町には向日葵が咲き乱れていた。
待望の赤ん坊は、女の子だった。
腕のなかに眠る小さな娘をみて
母親は待ち望んだ願いがついに叶えられたことを知った。
夫は、妻である母親を顧み ...
俯いている
苛立ちはこころを駆け
涙は机に下垂る
ー愛に育まれた女たちは
夜は眠る時間だと
知っているから
...
底辺まで下がっておいで
駆け抜ける前にさ
情熱はくすぶっている
くすぶるのも忘れている
悲しみは腐っていく
そりゃそうさ
もてあそびすぎた
だろ?
消えないで灯火
そうやって願っている
月はまだ見 ...
World Edge Rainbow
今まで溜め込んだ 数え切れない悲しみや絶望
全部集めたら たくさんの涙が流れたんだ
雨みたいに それは暗い夜に降り注いだ
朝になって 太陽が昇 ...
樹皮の裡に青年さらに蝉しぐれ少年が行く地球回しつ
少年の消えた浜辺の波がしら寄せ来て浚う貝の墓さえ
頁繰る老眼鏡の横顔はツェペリンさえも侘びて聞かしむ
変なひと影は満腹うつせみの君も君もだチ ...
喧噪の夢がわたしを包む
喧噪は連鎖になりわたしをぐるぐる取り囲む
もはや出口はない
頭に白い注射器を射し込み連鎖を中和させる
軈て霧が訪れ眠りへと誘う
太陽が瞼を撫で
眠りから醒めても ...
まっさらな 白いガーゼを 赤く染め 私は大人になりました
きっと前世は 人魚だったのかも 私の間に 海があるから
体内に 地球を抱いて 丸くなる 愛おしむ程 母になってく
髪の毛を切ってもらう
ばさり、ばさり、
あぁ、この人の芸術品になってゆく
ワタシ
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Babylon
高梁サトル
自由詩
9*
10/3/3 1:34
生活
コウ アキラ
自由詩
0+
10/3/3 1:23
予備校生活
番田
自由詩
0
10/3/3 1:12
いつかの路地
〃
自由詩
0
10/3/3 1:12
蛇つかいたちの行進
吉岡ペペロ
自由詩
4
10/3/3 0:52
三月の夜
〃
自由詩
5
10/3/3 0:28
3席2夜(春雷)
まきび
散文(批評...
0
10/3/3 0:19
3席1夜(終話)
〃
散文(批評...
0
10/3/3 0:16
ぽっぷあっぷポピー
海里
自由詩
1*
10/3/3 0:12
Pretender
寒雪
自由詩
1
10/3/3 0:12
パピルスのポエム
海里
自由詩
2
10/3/3 0:07
「 みみ。 」
PULL.
短歌
1*
10/3/2 23:48
最寄りの
千波 一也
自由詩
1*
10/3/2 23:38
かいこ
クローバー
自由詩
2*
10/3/2 23:36
時間外勤務
サワメ
自由詩
2
10/3/2 22:54
春
鞘(サヤ)
自由詩
2
10/3/2 22:44
食卓で泣いた日
瑠王
自由詩
12*
10/3/2 22:43
月、月、結露
朱印
短歌
1
10/3/2 22:42
理由探し
朧月
自由詩
2
10/3/2 22:30
理由のないアプリ
hogezo
自由詩
3
10/3/2 22:12
曇り空のずっとずっと上のほうは、いつだって晴れ晴れとしている
涙(ルイ)
自由詩
4
10/3/2 22:09
春雨
ことり ま菜
短歌
8
10/3/2 22:02
Mother, Wife, Sister, Daughter
楽恵
自由詩
8*
10/3/2 22:01
俯いて
鵜飼千代子
自由詩
22*
10/3/2 21:55
風に舞う雪を見ている
クローバー
自由詩
2*
10/3/2 21:52
World Edge Rainbow
itukam...
自由詩
3*
10/3/2 21:38
王国
salco
短歌
4
10/3/2 20:42
『喧噪の連鎖』
あおい満月
自由詩
5*
10/3/2 20:23
女子
ミツバチ
短歌
7*
10/3/2 19:24
美容師さん
くろきた
自由詩
3
10/3/2 19:14
4018
4019
4020
4021
4022
4023
4024
4025
4026
4027
4028
4029
4030
4031
4032
4033
4034
4035
4036
4037
4038
4039
4040
4041
4042
4043
4044
4045
4046
4047
4048
4049
4050
4051
4052
4053
4054
4055
4056
4057
4058
加筆訂正:
消臭考
/
salco
[10/3/3 0:47]
語句訂正
4.88sec.