擦違いざま
一瞬
視線が交わる
通り過ぎる人の 漂わせる 空気が
身体に拡がる
やわらかな 空気
プラスチックみたいな ササクレ
冷たい 塊
ひろがる それは 一瞬 満ちて ...
逃げようにも何処にも行けないことを知った日
此処にとどまり静かに深く考えてみるべきではないかと今更ながらに解った
私は何も考えてはいなかったようだ
自分を観察する事を怠っていた ...
ずっとお前が好きだった
お前は気づいてくれなかった
俺はお前の携帯電話
ずっとお前のそばにいたんだ
お前の淋しさを埋めてきた
お前は人一倍淋しがりやだから
俺は人一倍いや携帯一倍よく働いた ...
二千十年二月九日火曜日執筆開始
攝津は船橋在住(七十四歳の両親と同居)の、浦安の倉庫で働く三十四歳独身(同性/異性のパートナーが居ない)である。佐々木病院という精神病院に通っている。診断名は社 ...
うちねこよ
うちのネコよ
前足を窓に揃えて後ろ足で立って
さも素敵そうに外を見てる
おまえ
目をきらきらさせて
かわいいふりしたってだめだよ
だいだい君は
部屋飼いじゃないじゃ ...
さくら草 空をおおいは しないけど うつむく僕に 微笑みくれる
ぼくはずっと眠っていた
家並みの混んだ路地の奥
細い電線が空に絡まる保育園の
二階のしわくちゃな布団の上で まんまるに
ぼくの夢の上を白茶けた紙飛行機と
たくさんの紙の砲弾が行き来した
...
私のからだの過半数が私に死を命じている
花が春に咲くために
陽気さを私から奪っているのだ
真に美しいものを腹の底から渇望する
出来合いのものはもう冷めていて
油は白く固まってしまっている ...
どぶみたいな雲のせいで
この世界には青空がない
手相占いによると
あれは雲なんかじゃなく
俺の因果が産んだ
ハイブリッドな霊だそうな
裏切った友人の
騙した女の
流した水子の
虐 ...
一度話した言葉を自分に禁じていく
だからどんどん話せなくなっていく
言葉がなければ
話したいことも失われる
何故禁じたのかはもう判らない
静かな日々が。
楽器が弾ければよかった
言葉 ...
照準を合わせろ
撃鉄を起こして
引き金を引け
より正確に
より滑らかに
より冷静に
責任は誰も負わない
静かに行われるだけ
駝鳥の胴体に頭を乗っけたり
腕を八本ぐらいつけて
宵 ...
胡桃の光をきいたかい
眼球を照らす胞子を
やわらかい言葉の浮かぶ土間を
流れの保たない漆喰に
バウンドし
チリンと匙を叩き
ザクロの茶碗に綿埃のる
加湿器が動いてる
光ってるオレン ...
何もわからない心で歩いていくと本屋に立ち寄った。入ったことのない喫茶店でコーヒーを頼むと高い料金を支払わされて、そこからはい出そうとしていた。受験に失敗した僕は、特に向かおうとする場所もなく歩いていく ...
早朝、うつらうつらしたら夢を見て
台所で振り向くと
母と父が居間でお茶をすすっている
80過ぎて別居解消かい、と思った私は食事を作っている
境の引き戸は猫の為にいつもと同じく10cmほど開けて ...
100220
空中回転に慣れすぎて
ひひひと笑う暇がない
朝日が昇りきった時刻
輪郭が伸びをして
すっくと立ち上がり
出かけた後に
影の ...
クロアチア大使館の前を片足引きずって歩いている男は右足ではなく
道路を引きずって歩いているのだ。
黒いぼろ靴の腹で昨日は青梅街道を引きずっていたが、
今は明治通りを引きずっている。
現時点で3 ...
日曜日はあっという間に夕方になる
神様がいじわるしてるんだ
大好きいとことおかし屋さんのパチンコの約束をして
電車の窓からさようなら
電車の窓から見える
町の電気の看板がちいさくなるうちに
...
斜めがけしたかばんの中にいっぱいつめた希望は
重すぎるからがたごといって僕の首をしめました
電車の窓をあけたくなって
黙ってあけてみました 外の
景色の一部がはいりこんできて
だれかを連 ...
月を踏むうさぎの白さ軽やかに
多面体の内側で 放るスーパーボール
ひどい事になるよ
角がふえて面がふえる毎に
ひどくなる
確信という言葉を持てる人は幸せで
今私何が正しいかわからなくて
多面体の小宇宙で迷子になって ...
めぐり合い別れ悲しみに時を費やし今はもう過去の鎖
水面をたゆたう別れの声に重ね合わせるものが深く沈む
鼓動はいつまでも反転の果てにあり水の苦さに懊悩する
誰一人たどり着かない孤独の底で今一人誰の ...
うすれゆく瞳に
悲しい空を
優しい風を
気付かれないよう
焼き付けた
明日の光は
きっと
もっと
麗しいのだろう
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?
あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている
ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
...
{引用=
順序など何もないのだと
つぶやいた瞬間に重い書物が
飛んできた
角が尖っていて
すごく痛い
世界を何重にも描いても無駄だ
扉という扉の奥には新しい平面がある
息も絶え絶えとい ...
家電に生まれて
気がついたことがある
わたしには声が無い
たとえば
ファンヒーターは
ファンヒーターであるために
温風を吐き出すことで
せいいっぱいだ
電子レンジは ...
風のない
真夜中の静寂
僕は立ち止り
遠く遠く
広がる星空を見上げた
どこまでも続く日々の途中
いまここにいる自分
いつか
隣でほほ笑む誰かに
...
夜明け前
夜を操る 鳥の声
「この歌で夜を叫ぶ 産声の主は一体 何某か?」
黒檀の夜の中心で
一羽の巨大な鳥の翼に
覆われて 視界は黒く埋められた
聴覚で見ろと
胸の熱い 心 ...
最近、いつもの散歩道の途中で通る公園のベンチの裏に
沈黙を喰らう獣をよく見かけます
誰も座るところを見たことのない朽ちかけたベンチの陰にその獣は
物音一つたてずに
じっと座っているのです
体 ...
ゴミ捨て場に長葱が二本捨ててあった
外灯に照らされて
白くきらきら輝いていた
私は、あっ、と思い
見つめながら通りすぎた
玄関の前でもう一度振り返った
葱は白く輝いていた
家に帰 ...
インターネットでチケットの予約をすると
やがてキャバレーがあったというボードウォークで、
やってくるネジを待っていると
やがて持ち合わせのリュックをしょって
沖縄に向かう船に乗りながら
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
街
ゆびのおと
自由詩
3
10/2/20 18:59
一所懸命
蒲生万寿
自由詩
2
10/2/20 18:55
手紙
新守山ダダマ
自由詩
3
10/2/20 18:43
シコシコ
攝津正
散文(批評...
0
10/2/20 18:24
春への扉、遍く
海里
自由詩
2
10/2/20 18:19
Little Buddha
ハイドパーク
短歌
5*
10/2/20 18:17
ぼくは眠っていた
オイタル
自由詩
10*
10/2/20 18:13
憂い
木屋 亞万
自由詩
0*
10/2/20 18:13
アナザークラウド
ハイドパーク
自由詩
6*
10/2/20 18:11
一度話した言葉
キムラタツオ
自由詩
3
10/2/20 17:59
轟く
Oz
自由詩
1
10/2/20 17:25
ひざし
しべ
自由詩
2
10/2/20 16:51
恋の後引き
番田
散文(批評...
0
10/2/20 15:09
春が来た
salco
自由詩
1
10/2/20 13:43
春
あおば
自由詩
4*
10/2/20 12:43
The Man From 70's
salco
散文(批評...
1
10/2/20 12:11
日曜日までねむりたい
永島大輔
自由詩
3
10/2/20 9:32
逃亡先は海底なのです
朧月
自由詩
5
10/2/20 9:21
うさぎ
sh
俳句
1*
10/2/20 9:08
正しき多面体
風恋誦
自由詩
4
10/2/20 7:36
荒野はそこに今そこに
瀬崎 虎彦
自由詩
3
10/2/20 7:35
夏の終わりに
寒雪
自由詩
0
10/2/20 6:13
父とあたし
森の猫
自由詩
11*
10/2/20 3:38
うひひ
真島正人
自由詩
3*
10/2/20 3:11
心理
小川 葉
自由詩
1
10/2/20 3:07
静寂の果て
ヒロシ
自由詩
3*
10/2/20 3:01
魚座の裏切り者の歌 / ****'04
小野 一縷
自由詩
5*
10/2/20 2:35
沈黙を喰らう獣
15フィール...
自由詩
0
10/2/20 2:31
葱(二本)
なき
自由詩
2*
10/2/20 1:56
蟹
番田
自由詩
1
10/2/20 1:50
4034
4035
4036
4037
4038
4039
4040
4041
4042
4043
4044
4045
4046
4047
4048
4049
4050
4051
4052
4053
4054
4055
4056
4057
4058
4059
4060
4061
4062
4063
4064
4065
4066
4067
4068
4069
4070
4071
4072
4073
4074
4.99sec.