果実はさやかな絶望をうしなった
あの日
果物ナイフの反射が映る
ひとみの淵にひとり青ざめている
またたきの一瞬
すべてを打ちよせた波に
月光はさえかえる
とうとう真夜中に
あれ ...
キンと寒い冬に
凍りついてしまった僕ら
日差しが柔らかくなって
何もかもほぐれてしまう前に
北へ逃げよう
太陽が東から昇ってきたら
銀色の瞳は火傷してしまう
西へ西へと逃げ続ける
...
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥
タオル地のゾウさんは、ボタンの瞳
故郷のばっちゃんの瞳
とりあえず、ごめんなさい、ありがとう
トリスでいい 口のなかがあまくなればいい
真っ暗な部屋 独り鳴ってる冷蔵庫からアイマスクを探す
手元灯にさらしたらバターが凍ったものだった
甘くていい 知らなくていい
知りすぎ ...
あの時誰かが血を通わせただとかいう
そんな街はもうたくさんだった
*
新緑の葉脈はもちろん、
青噛むような桜
セルがひとつずつ
つぶれていく音が顎を伝う花びら、
そして秋 ...
1年生になったら友達が100人も出来て嬉しかったが
2年生になった時にはその内89名が私のもとを離れて行き
残る11名は全員が私の体を目的に集まったハイエナどもで
3年生に上がる直前になって私は ...
ジャンガリアンハムスターの情欲を数値化して
トレーディングカードゲームに仕立て上げたのは
あれは今にして思えば明らかに間違いであった
何にせよ私だって本当はあんな事したくはなかったし
またあん ...
しゃっくりを止め損ねて死んだら
死体はあの枝垂れ桜の下に埋めて
墓石も要らないし戒名も要らない
桜の季節に皆で会いに来てくれたら
それだけでもう他には何もいらないと
生前から近親者に伝えてい ...
(1)
弾力に富んだ餅を
下部で切断する図柄を見ながら
計算ドリルを解く
もうやらなくていいはずなのに
能力の検定に追われ
並行処理で時間を間に合わせるのは
やるべきことをやらな ...
サボテンに水をあげた
大切にしようとおもって水をあげた
だけど水をあげすぎて
サボテンは枯れてしまった
サボテンはどうおもっただろう
水をくれて嬉しかったろうか
それとも怖かっただろうか
...
記憶していたものは嘘だった。
時計のアラームが鳴る。
すでに世界は光に満ちている。
思い返すほどもなく、記憶は消えていく。
夢は、触れた肌、触れられた肌。
夢は消えていく。
ドーナツの穴ばかり食べ水曜日
左手にくらべてぎこちない右手
夢を買うお金も置くところもなく
はい、あげる。うれしかったよあのときは あのサボテンは枯れちゃったけど
私は使い古した水瓶の中にいた。
水は蒸発しかかっていて、僅かに足にへばり付くばかり。
ある日、大きな両の手がその空間の天井をずらし、私を拾い上げた。薄目で見下ろした水瓶の内壁には、藻のようなものが ...
{引用=
経血の、色も知らないきみですが こどものれしぴをしってたふしぎ。
}
僕らは
どうでもいいんだけど と言いながら
また大事な話をはじめる
ときおり必ず眠いと言いながら
タバコなんてやめたいと言いながら
コーラが
約束事のように置かれている
ポテトが ...
虚ろな空を切り抜いて
僕らは少し安心する
ボクラトカクノガキニサワルノナラ
ボクハトカコウ
形ないものに
形を与えたのは
先人の知恵だろう
...
シャイニングナイト・クラウディモーニング・雨風虹影の地球光
ただ無為に時を過ごすよコーヒーを飲み本を読み土になりたい
「また後で」テレスコープの先の君と飲む微炭酸ソーダみたいな春
...
まだ弱い陽気の下
雪の溶けきらない冷たい土と
微かに香る風
淡いピンク色の季節が
小さな葉を広げた
抱かれた温もりはゆりかご
湯船の揺らぎは子守唄
すやすやと寝息をたてはじめて
黄 ...
夜が来る前に
明日がはじまって
あわただしい町に
「いつかの未来の幸せを
おひとついかが?」と
販売車
昨日の味がするミント
これからのバニラと
はるか遠くのチョコレート
どれも ...
僕らが住んでいるアパートは道を挟んだちょうど向かいにあり、よく晴れた日曜日の午後や暖かな春の夜には近くにある静かな公園に出かけたものだった。
ある日自転車で近くのダム湖に行くと、彼女はピンク色の ...
アイ、ポエット。
君よ知るやその三原則
いったい誰なら
真に詩を弁えているなどと言えるだろう
有るか無きかの何かの在り処
きっとどこかにはあるって
つまりそれが
見失って以来久し ...
洋上の桜前線
ありがとう、ようこそ
今年もこの島々を見つけてくれて
スルーしないで訪ねてくれて
明るい午後六時
三月の十月桜
ひとたちはみな暖かくなると桜が咲くと思ってる
冬の眠 ...
口寂し いとしい君の 奥歯抜き 種割るように ガチガチ噛んだ
きみ達白紙の本を熱心に読みといている
あなた壮大なバグの中に隠れている
わたし達名前をつけられた幻
わたし達真実めいた嘘
きみ達音楽めいた音、楽器のような木材
あなた指揮棒を探している
...
私って口下手過ぎるよね
神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた
ここから飛び降りたとしてもね ...
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
サンダ−ソン セオ メイ カール アトキンス 宇宙人ジェフ、鐘鳴らす
僕は紫。生まれた時から紫。だからどうしようもない。本当にそう思う。
赤と青の里から遠ざかり丘の上の藁葺き屋根の小さな家でひっそりと暮らしている。
時々黄色がやって来てスープを作ってくれる。
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝へ
こしごえ
自由詩
0
10/3/16 5:08
逃飛行
木屋 亞万
自由詩
0*
10/3/16 1:34
Fermat
ことり ま菜
短歌
6*
10/3/16 1:17
ボタンの瞳
殿上 童
自由詩
9*
10/3/16 0:56
5秒待って
猫のひたい撫...
自由詩
1
10/3/16 0:52
青噛む春
水町綜助
自由詩
3*
10/3/16 0:08
男のひと
セガール、ご...
自由詩
6
10/3/15 23:42
童貞
〃
自由詩
1
10/3/15 23:41
さようなら
〃
自由詩
2
10/3/15 23:40
あれが犬飼の式王子
a
自由詩
1
10/3/15 23:39
savotage
朱印
自由詩
1
10/3/15 23:14
夢の記憶
ブライアン
自由詩
1
10/3/15 23:01
どーなつ &c.
あをがね
川柳
2
10/3/15 22:45
サボテンが笑ってた
朱印
短歌
5
10/3/15 22:42
襤褸を着た男
はるやま
自由詩
0
10/3/15 22:38
れしぴ。
あぐり
短歌
8*
10/3/15 22:33
放課後
朧月
自由詩
1
10/3/15 22:31
白帯の中年
牛
自由詩
5*
10/3/15 22:28
cosmos.
きらく
短歌
2
10/3/15 22:05
春夏秋冬のひだまり
見崎 光
自由詩
1
10/3/15 21:51
ハッピーエンドアイスクリーム
月見里司
自由詩
3*
10/3/15 21:35
大学生活1
番田
散文(批評...
1
10/3/15 20:33
まだ見ぬミーム
海里
自由詩
2*
10/3/15 20:00
あらたままいり
〃
自由詩
1
10/3/15 20:00
SEED
ハイドパーク
短歌
4*
10/3/15 19:39
わたし達
瑠王
自由詩
3*
10/3/15 19:12
聖橋のひと
恋月 ぴの
自由詩
21*
10/3/15 19:05
ねむり
sh
短歌
3*
10/3/15 18:15
デトロイト
瑠王
短歌
2+*
10/3/15 17:41
harmonic simulation (for Leo a ...
Oz
散文(批評...
3
10/3/15 17:15
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4045
4046
4047
4048
4049
4050
4051
4052
4053
加筆訂正:
建国
/
salco
[10/3/16 2:27]
大変な誤謬訂正
どーなつ &c.
/
あをがね
[10/3/15 23:29]
文字組みを修正しました。
6.56sec.