橋を渡る行列が
途切れることなく続いていて
とても不思議なのです
わたしもその行列のどこかに
紛れているのです
右隣には暗い顔をした紳士が歩いています
左隣には固ま ...
迅く走る影は
あれは魚だと少年は信じている
軒下に吊されるまでに
鱗なんて全部
魔女の爪の中で砂金に換わるのに
あの子は雲を泳ごうとしたんだって
少年がまわ ...
双児の肉片を
野良猫が咥え
片鱗に花を咲かせて
モリアオガエルを
抱き寄せる
ふと夜空に顔を上げて
星の瞬きを見つめても
あなたは落ちてこない
赤が赤があることに
素直に頷け ...
お客様をもっと回れ、6時まで帰ってくるな、という会社の指示通り、ユキオは6時きっかりに帰社した
倉庫をぬけて2階のフロアへの階段をあがりながら、きょうはやけにタバコくせえな、その階段の雰囲気でその日 ...
さようなら
ずるり と 剥けた
わたくしの肌で
少女の血は
かじられた林檎
果汁のやうに
べとべとと
しみわたるまで垂れて
失ったものの大きさに
...
どこか窮屈に似た感情がある
底辺から心臓に向かって
確実に侵食していく不思議な感覚
私は確かに好きだったけど貴方を
だから
私は確かに
『大蛇と影を重ねて』
*
――目が眩んでしまいました。私は、してはいけないことをしてしまったのです。
そこで私は、欲望の中を飽きるまで楽しむことで未練を捨て去ろうとしてい ...
夜空を魅せる数多の星
見上げた先には未来がある
流れ星が描く放物線
心に描きたい
自然がくれる限りないもの
その全てを届けたい
虚空に放たれた言葉
誰かの ...
脳裏に焼き付いた赤色が
少年時代の嫌な思い出みたいで
振り払えなくて
いらいら
生きてることを証明しようと
自分のまわりに
種をまきちらす
切り落とした腕から
おれ ...
よーい、ドンで走り出す
無機物の連鎖を断ち切り
心臓の鼓動だけが確かに教えてくれる
心臓から指先まで回る回る
限界のモット向こう
アドレナリンがかれるまで
あの扉の向こうまで
...
懐かしく感じることができる瞬間
とても「帰る」がふさわしくない帰宅
雨の匂いに鼻をくすぐられ
遠くからやってきたビル風に目をくすぐられ
何枚ものフィルターの向こうの夕焼け
決まっ ...
忘れ物の鞄を
ひっくり返した
ころり、と
僕の心臓が床に転がる
高架橋のところまで
電車を見にいく
生まれる前から
そうすることが
決まっていたように
電車が来るのを
待っている
死んでしまったら
できな ...
何の変哲もない毎日を過ごしている小道で
かつていた季節の気配へとまどろんでいた
コンクリートの裏手を行くコンビニ近くのアスファルト
クルーザーが欲しいと思いながら抜け出た
杉の角を曲がって ...
何もいらないのなら
捨ててしまえばいいと父は怒鳴り
母は何もとがめず聞き流した夜の高層住宅を
バラック小屋の生活が淡々と流れていた
暮らしをぼんやりと鳴らす
文字たちの凧に
風が無限に ...
よろこびと
よろこびとが合わされば
より大きなよろこびが
生まれます
そして
よろこびと
よろこびとが合わされば
深く大きなかなしみも
生まれます
いちたすいちの
...
春日早々
蒼穹にひるがえり
はためく何か白いもの
ああ
あれは一反もめん
由緒正しき日本の妖怪
いったんもめんがいったんもめんとけんかしちょる?
ひらひらきれいじゃけんがいったん ...
ただいっしんに首を振りあたまの中の炭酸ソーダを泡立てる。
ぱちぱちとはじける泡の数だけあなたに言いたいことばがあるの。
泡も抜け残酷なひとが通りすぎ鏡 ...
ジェーンを愛でて
ルーシーと溶け入る
ヘンリーは相変わらず固まったきり
コクランはいつまでも走り回っている
古き良き時代は幻影の中に
個々の災いの中に
...
ふるさとの母の手縫いのつるし雛 幾とせもの春のせてゆれてる
ひと夜の
ひと月の
いちねんの・・
同じ星が巡っているだけなの
深い 井戸の 底みたいに
深く 底の ない 瞳におちて
ひと夜の 永遠を 閉じ込める
素股
性風俗業界用語で、精神性を重視した男女交際のあり方を指す。禅で言う公案、
フランス語でサルトル・エ・ボーヴォワール。
素敵
人類のみに特有の、抽象表現の1類。
小 ...
木立には
そう、夕闇がたっている
じっとして
僕じゃないものが
僕よりも、もっと素晴らしい中身が。
小さく膝を抱えるのは、
積もりつもった、
過去視の、少年
くくるるどどう
小声で鳴いている
行儀良 ...
桃かじる 熟すたびに 苦くなる 重ね重ねた 年齢の味
かくしごと 二人だけの 笑顔だよ あの子にちょっと 分けてしまったけど
天には無数の星 またたく
地は暖かく 柔らかく 足の下に息づき
踏みしだく傍から 草の香り 立ちこめ
天 はるかに高く 清冽な星々は
夜の闇に ひっそりと たたずまう
星 ...
今まで歩いて来た道の途中に
弱くなってきた自分がいる
山を越えてしまえば忘れてしまうはずなのに
心の中に悔いが積もり積もってしまい
泣けてくるのはなぜだろう。
音はしないが空気の ...
空に浮かぶ
白い雲たちは
地上の山に
ぶつかる
風の抜け殻
雲は ...
肉に噛みつく
糸になり分裂する筋肉
絡め取る舌が捲るあからさまの白い現
尚も残る塩味の皮脂が依存症を掻き立てる
進め、進め、白い刃
開く、開く、咽喉のブラックホール
カチンと何かに ...
あんたの指だったらいつでもオッケーなの、とねえちゃんは言う
だってアタシは処女なんだから、あんたの事しか考えてないよ
他の男なんか全然良くないんだけど、借金は返さないとね
だからアタシを慰めて、 ...
またひとつ
誰かがクシャミをする
ハナからハナへ
クラクラするよな黄色い粒子
シカイもシコウもむず痒く霞んで
オン着せがましいIgE抗体
もうひとつ
誰かがクシャミをする
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
始まりと終わりに架かる橋
相馬四弦
自由詩
1*
10/3/4 12:24
魔女と少年
〃
自由詩
2*
10/3/4 12:23
イメージ・散乱
within
自由詩
6*
10/3/4 11:07
蛇つかいのはじまり
吉岡ペペロ
自由詩
5
10/3/4 10:47
少女だった日
ゆめみーる ...
自由詩
4
10/3/4 8:51
私は確かに嫉妬していた彼女に
Mかわ
自由詩
0
10/3/4 8:50
大蛇と影を重ねて
ポッポ
散文(批評...
2+*
10/3/4 8:41
虚空
☆くるみ☆
自由詩
1
10/3/4 8:14
Have A Nice Dream
寒雪
自由詩
1
10/3/4 7:43
ラッシュ
テルテル坊主
自由詩
1*
10/3/4 3:29
拒絶
〃
自由詩
1*
10/3/4 3:21
教室のふうけい
さぎ
自由詩
1
10/3/4 2:45
高架橋
小川 葉
自由詩
6
10/3/4 1:32
ピッチャーだった頃
番田
自由詩
0
10/3/4 1:15
腕
〃
自由詩
1
10/3/4 1:14
たし算
千波 一也
自由詩
2*
10/3/4 0:36
一反木綿の恋
海里
自由詩
3
10/3/4 0:36
「 炭酸ソーダ。 」
PULL.
短歌
4*
10/3/4 0:18
七夕
蒲生万寿
自由詩
1*
10/3/4 0:11
つるしかざり
ことり ま菜
短歌
4
10/3/3 23:59
星の巡りの・・
ゆびのおと
自由詩
2
10/3/3 22:46
サから始まる語義凡例・ス〜チ
salco
散文(批評...
5+*
10/3/3 22:44
胡桃
クローバー
自由詩
3*
10/3/3 22:35
桃祭り
朱印
短歌
4
10/3/3 22:30
DAWN
ゆびのおと
自由詩
1
10/3/3 22:00
しんどう
……とある蛙
自由詩
5*
10/3/3 21:54
【 雲の傘 】
豊嶋祐匠
自由詩
9*
10/3/3 21:43
『骨を喰らう』
あおい満月
自由詩
2*
10/3/3 21:40
箏曲:ダニの半透明のボディーを通して見た家賃7万2千円 西日 ...
salco
自由詩
1
10/3/3 21:37
花粉症
nonya
自由詩
6*
10/3/3 21:14
4016
4017
4018
4019
4020
4021
4022
4023
4024
4025
4026
4027
4028
4029
4030
4031
4032
4033
4034
4035
4036
4037
4038
4039
4040
4041
4042
4043
4044
4045
4046
4047
4048
4049
4050
4051
4052
4053
4054
4055
4056
加筆訂正:
サから始まる語義凡例・ス〜チ
/
salco
[10/3/3 22:54]
行調整
5.09sec.