蒸し暑く、更けすぎた夜。
物珍しく
夜空に見える
沢山の星。
見上げて笑うのは
三日月に照らされて
一人待つ、私。
雨のひと降り。
...
■チューリップ
包むように咲く花びらは
遠いむかしにわたしの頬を覆った
大きくて暖かな手のひらに似ていた
誰のものだったかは
もうとっくに忘れた
中に隠れている ...
バイトが終わって
バスに乗って
電車に乗って
自転車に乗って
家まで帰って
晩御飯を食べて
煙草を吸う
今日は彼に
メールアドレスを聞かれた
紙に書いてこっそり渡してくだ ...
あなたは拾う。石を。躓いて、はじめて出血した記念に。いつか青い星の降る夜。額にのせて眠ると、夢のなかで恋が成就する。
※
空が割れて、水が落ちてくる。あなたはいつも、とつぜん訪れる。ウィザ ...
{引用=ふらっと車に乗って家を出たら
振り返ることを忘れてしまった
何処に向かうでもなく走って
走って走って走っていた
気の向くままに曲がったりして
まるで人生みたいだと思った
い ...
それを知ったら
そこから始まるのは
あっけないほどの
晴れ渡った絶望
で
そうして
作家は自殺する
珊瑚にも見えた
夜のいっかくに宇宙を膨らませたそれは
いきものたちの銀河だ
ぼくらはあんなとこにいるんだ
こんなところで
あんなとこの一員をやっているんだ
一秒も何億光年も ...
抱き合って眠るこの瞬間が
避妊具をつけたセックスに似ていて
どうしたらはずせるのかと
思案しながらまどろんでいる
「ひとつになりたい」
そう言ってせがんでも
私の言いたいひとつには ...
したり顔でジェンダーについて語ったり
PISA型をピザと読んで知識人ぶるより先にしなければならないことがあって
まず自分が踏みつけにしてきた有象無象をふりかえること
そしてその有象無象に心から詫 ...
隊列からはぐれてもう一週間
伍長は毎夜、水面に映る星空を眺めている
炸裂した散弾のようなそれは、湖の底から仄かに浮かび上がってくるように見える
頭をかすめるのは去年のポークチョップのこと
半年 ...
夏の太陽と
共に歩めたあの日々は
何処へ行ってしまったのだろう
秋が深まりゆくにつれ
逝ける夏を惜しむぐらいにしか
今は出来なくなった
私は
太 ...
私に残されたものは
何もない。
全てを失った。
もう誰も信じない。
暗い暗い、暗闇の底
落ちてゆく
失望のあまり
地から落下してゆく
体から力が抜け
蝉の抜け殻となる。
絶 ...
しゃららんと空のなる音 見上げれば28個の月の語らい
誘われ惑わされ
見た事がない月のすぐ手前まで
紫色した薄い衣だけを羽織ったあなた
外は雲一つない夜空なのに
滴り落ちているのがよく分かる
失う物が出来てしまい
変わっていく時間が恐 ...
「未明」に、誰もいない路上で、まだ雪にな
ることのない冷たい雨を浴びて、不十分な「
存在感」を薄く薄く展ばし、かつ儚いその「
光」を凪いだ海面のように留めながら、生き
死になどついぞ関係な ...
、と言うことから自由な足先が針になった、
が自由だった、と感じたことはない理由は知
らない。炊飯器は蒸気口が閉じられているか
ら、蓋を開けたのは必然の、服の着脱だって。
煮え切らない垢 ...
赤い川を覗こうと
熱し切った手足は捨てた
また生えてくる別の手足を
訝しみながら
川を覗き
鳥の羽のように手は空をまさぐった
私は
手を憎み
固くなった足を
後ろに向けて
...
俺を殺してくれ
おまえの官能で
いつまでも
どこまでも
まるで美しい
夕陽のように
こんなに息苦しい夜は
独り最高の
アレルギー狂想曲
一晩中がなりたてて!
迸るスピード感
...
空けの施しは濡れ落ち葉のような物だから 堆肥になるまでには時間が掛かるよね
発表 2000年頃
あなたから 耳のピアスを 引きちぎり 真紅の薔薇の 花びらに刺す
枯れていく
百日紅に
夏鳥の
運んだ枝が
花を咲かせる
背中に羽がついていますよ
あなた見えないのですね
忙しすぎて 首が回らないみたい
熱心に遠眼鏡を 見てらっしゃるのね
天使が見える?
それは地球を一周して あなた自身 ...
きみの落
した夕闇に
は誰かの
為にあけられ
たすきまがある
割り箸の
背中を真っ直ぐ
針金の
両手は空を
飛ぶようにして
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
...
艶やかに唇濡れ 薄紫 柔らかい澱み 胸の奥底に 藍色の沼は
甘く渦巻く 鬱血 指先の冷たさ ぬるい痺れ 重い流砂状の心
沼辺の風草靡く廃土の奥に 優しげに 傾いた
脊髄の鐘楼が 鈍く軋ん ...
黒陽タイルの暗い部屋
六肢立体の影あり
その眼 涙亡く
畏怖恐怖され
暗い部屋に孤独あり
時折みえる
かえるとミシェル
言葉などない友情
音もなく歩く
ああ貴方は
影の ...
こんなふうにはじまって
ひさしぶりにメールしますよ。
ひとくさり話をして
くだらないことばっかゆってごめんね。
と終わり追伸には
追伸は…、今日はなし。 ...
過ぎてゆくからいいんです 春
巡ってゆくからあるんです 風
またくる季節とおもうのですか
君に触れた景色
流れてゆくからあるのです 時
掴まえないからいいんです 夢
も一度見えるとおも ...
この世でいちばん寿命が永いのは宇宙だ
地球でいちばん寿命が永いのは
たぶん木ではないだろうか
だから木は地球で
宇宙のものまねをしているとも言えるのではないか
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蒸し暑い日、残思。
ユダ
自由詩
1
10/4/21 0:09
春の或る日、植物園にて
あ。
自由詩
15
10/4/21 0:02
小さな秘めゴト
くゆら
自由詩
4
10/4/20 23:58
poetarot(愚者のカード)保存版
みつべえ
自由詩
9
10/4/20 23:57
「帰る場所を知らない」
ベンジャミン
自由詩
6*
10/4/20 23:48
理由
佐藤伊織
自由詩
0
10/4/20 23:03
いきものたちの銀河
吉岡ペペロ
携帯写真+...
6
10/4/20 23:02
融解する、
斎藤旧
自由詩
1*
10/4/20 22:58
マツ、バマツ→マポーフィック
a
自由詩
1
10/4/20 22:36
ブリキの金魚
シリ・カゲル
自由詩
3
10/4/20 22:13
変わり目
蒲生万寿
自由詩
1*
10/4/20 20:23
谷底へ
ペポパンプ
自由詩
6*
10/4/20 20:13
満ち欠け
ことり ま菜
短歌
7
10/4/20 20:07
Purple Rain
くれいじー・...
自由詩
2
10/4/20 19:42
「未明」に
tomoak...
自由詩
4*
10/4/20 19:23
frog
〃
自由詩
0*
10/4/20 19:21
赤い川
〃
自由詩
1*
10/4/20 19:18
俺を殺してくれ
ふくだわらま...
自由詩
0
10/4/20 19:05
rice bran 3
鵜飼千代子
携帯写真+...
3*
10/4/20 18:42
earring
ハイドパーク
短歌
4*
10/4/20 17:43
one swallow make a summer
mizuno...
短歌
3
10/4/20 17:16
shall have wings.
瑠王
自由詩
6*
10/4/20 17:07
hollow
mizuno...
短歌
3
10/4/20 17:03
your scarecrow
〃
短歌
2
10/4/20 16:56
東京
瑠王
自由詩
7*
10/4/20 16:13
鳴子沈夢 / ****'01
小野 一縷
自由詩
6*
10/4/20 15:41
六肢立体の影あり
夜恋
自由詩
2
10/4/20 15:16
時給はそこそこのお店です
国産和風モモ...
自由詩
3
10/4/20 13:56
循環
朧月
自由詩
3
10/4/20 12:58
宇宙のものまね
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
10/4/20 12:31
4011
4012
4013
4014
4015
4016
4017
4018
4019
4020
4021
4022
4023
4024
4025
4026
4027
4028
4029
4030
4031
4032
4033
4034
4035
4036
4037
4038
4039
4040
4041
4042
4043
4044
4045
4046
4047
4048
4049
4050
4051
5.83sec.