蒸し暑く、更けすぎた夜。

物珍しく
夜空に見える

沢山の星。


見上げて笑うのは

三日月に照らされて
一人待つ、私。


雨のひと降り。





...
■チューリップ


包むように咲く花びらは
遠いむかしにわたしの頬を覆った
大きくて暖かな手のひらに似ていた


誰のものだったかは
もうとっくに忘れた


中に隠れている ...
バイトが終わって
バスに乗って
電車に乗って
自転車に乗って

家まで帰って
晩御飯を食べて
煙草を吸う

今日は彼に
メールアドレスを聞かれた

紙に書いてこっそり渡してくだ ...
あなたは拾う。石を。躓いて、はじめて出血した記念に。いつか青い星の降る夜。額にのせて眠ると、夢のなかで恋が成就する。



空が割れて、水が落ちてくる。あなたはいつも、とつぜん訪れる。ウィザ ...
{引用=ふらっと車に乗って家を出たら
振り返ることを忘れてしまった

何処に向かうでもなく走って
走って走って走っていた
気の向くままに曲がったりして
まるで人生みたいだと思った

い ...
それを知ったら

そこから始まるのは
あっけないほどの
晴れ渡った絶望


そうして
作家は自殺する
珊瑚にも見えた
夜のいっかくに宇宙を膨らませたそれは
いきものたちの銀河だ

ぼくらはあんなとこにいるんだ

こんなところで

あんなとこの一員をやっているんだ

一秒も何億光年も ...
抱き合って眠るこの瞬間が
避妊具をつけたセックスに似ていて
どうしたらはずせるのかと
思案しながらまどろんでいる

「ひとつになりたい」
そう言ってせがんでも
私の言いたいひとつには ...
したり顔でジェンダーについて語ったり
PISA型をピザと読んで知識人ぶるより先にしなければならないことがあって
まず自分が踏みつけにしてきた有象無象をふりかえること
そしてその有象無象に心から詫 ...
隊列からはぐれてもう一週間
伍長は毎夜、水面に映る星空を眺めている
炸裂した散弾のようなそれは、湖の底から仄かに浮かび上がってくるように見える
頭をかすめるのは去年のポークチョップのこと
半年 ...
夏の太陽と

共に歩めたあの日々は

何処へ行ってしまったのだろう

秋が深まりゆくにつれ

逝ける夏を惜しむぐらいにしか

今は出来なくなった

私は

太 ...
私に残されたものは
何もない。
全てを失った。
もう誰も信じない。

暗い暗い、暗闇の底
落ちてゆく
失望のあまり
地から落下してゆく

体から力が抜け
蝉の抜け殻となる。
絶 ...
しゃららんと空のなる音 見上げれば28個の月の語らい 誘われ惑わされ
見た事がない月のすぐ手前まで

紫色した薄い衣だけを羽織ったあなた
外は雲一つない夜空なのに
滴り落ちているのがよく分かる

失う物が出来てしまい
変わっていく時間が恐 ...
「未明」に、誰もいない路上で、まだ雪にな
ることのない冷たい雨を浴びて、不十分な「
存在感」を薄く薄く展ばし、かつ儚いその「
光」を凪いだ海面のように留めながら、生き
死になどついぞ関係な ...
、と言うことから自由な足先が針になった、
が自由だった、と感じたことはない理由は知
らない。炊飯器は蒸気口が閉じられているか
ら、蓋を開けたのは必然の、服の着脱だって。
煮え切らない垢 ...
赤い川を覗こうと
熱し切った手足は捨てた
また生えてくる別の手足を
訝しみながら
川を覗き
鳥の羽のように手は空をまさぐった
私は
手を憎み
固くなった足を
後ろに向けて
...
俺を殺してくれ
おまえの官能で
いつまでも
どこまでも
まるで美しい
夕陽のように

こんなに息苦しい夜は
独り最高の
アレルギー狂想曲
一晩中がなりたてて!
迸るスピード感
...
空けの施しは濡れ落ち葉のような物だから 堆肥になるまでには時間が掛かるよね



発表 2000年頃
あなたから 耳のピアスを 引きちぎり 真紅の薔薇の 花びらに刺す 枯れていく
百日紅に
夏鳥の
運んだ枝が
花を咲かせる
背中に羽がついていますよ

あなた見えないのですね

忙しすぎて 首が回らないみたい


熱心に遠眼鏡を 見てらっしゃるのね

天使が見える?

それは地球を一周して あなた自身 ...
きみの落
した夕闇に
は誰かの
為にあけられ
たすきまがある
割り箸の
背中を真っ直ぐ
針金の
両手は空を
飛ぶようにして
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
...
艶やかに唇濡れ 薄紫 柔らかい澱み 胸の奥底に 藍色の沼は
甘く渦巻く 鬱血 指先の冷たさ ぬるい痺れ 重い流砂状の心
沼辺の風草靡く廃土の奥に 優しげに 傾いた
脊髄の鐘楼が 鈍く軋ん ...
黒陽タイルの暗い部屋
六肢立体の影あり

その眼 涙亡く
畏怖恐怖され
暗い部屋に孤独あり

時折みえる
かえるとミシェル
言葉などない友情
音もなく歩く

ああ貴方は
影の ...
こんなふうにはじまって

   ひさしぶりにメールしますよ。

ひとくさり話をして

   くだらないことばっかゆってごめんね。

と終わり追伸には

   追伸は…、今日はなし。 ...
過ぎてゆくからいいんです 春
巡ってゆくからあるんです 風
またくる季節とおもうのですか
君に触れた景色

流れてゆくからあるのです 時
掴まえないからいいんです 夢
も一度見えるとおも ...
この世でいちばん寿命が永いのは宇宙だ

地球でいちばん寿命が永いのは

たぶん木ではないだろうか

だから木は地球で

宇宙のものまねをしているとも言えるのではないか
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
蒸し暑い日、残思。ユダ自由詩110/4/21 0:09
春の或る日、植物園にてあ。自由詩1510/4/21 0:02
小さな秘めゴトくゆら自由詩410/4/20 23:58
poetarot(愚者のカード)保存版みつべえ自由詩910/4/20 23:57
「帰る場所を知らない」ベンジャミン自由詩6*10/4/20 23:48
理由佐藤伊織自由詩010/4/20 23:03
いきものたちの銀河吉岡ペペロ携帯写真+...610/4/20 23:02
融解する、斎藤旧自由詩1*10/4/20 22:58
マツ、バマツ→マポーフィックa自由詩110/4/20 22:36
ブリキの金魚シリ・カゲル自由詩310/4/20 22:13
変わり目蒲生万寿自由詩1*10/4/20 20:23
谷底へペポパンプ自由詩6*10/4/20 20:13
満ち欠けことり ま菜短歌710/4/20 20:07
Purple Rainくれいじー・...自由詩210/4/20 19:42
「未明」にtomoak...自由詩4*10/4/20 19:23
frog自由詩0*10/4/20 19:21
赤い川自由詩1*10/4/20 19:18
俺を殺してくれふくだわらま...自由詩010/4/20 19:05
rice bran 3鵜飼千代子携帯写真+...3*10/4/20 18:42
earringハイドパーク短歌4*10/4/20 17:43
one swallow make a summermizuno...短歌310/4/20 17:16
shall have wings.瑠王自由詩6*10/4/20 17:07
hollowmizuno...短歌310/4/20 17:03
your scarecrow短歌210/4/20 16:56
東京瑠王自由詩7*10/4/20 16:13
鳴子沈夢 / ****'01小野 一縷自由詩6*10/4/20 15:41
六肢立体の影あり夜恋自由詩210/4/20 15:16
時給はそこそこのお店です国産和風モモ...自由詩310/4/20 13:56
循環朧月自由詩310/4/20 12:58
宇宙のものまね吉岡ペペロ携帯写真+...210/4/20 12:31

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