短気が弾み胸をしめつける
  亀背のかげを自転車で追って

「声」にならない
 「火」の消えたリズム
「色」にならない
 「水」の濁ったハーモニー

悪夢にしばられた近い「時」
   ...
向かいあってつながっていた

ユディットがめのまえで揺れていた

しりの肉をつかみ上下に揺すった

目をほそめたユディットが弛緩していた

すすり泣くのが絵からこぼれているようだった
...
 たった三駅でも、待っている間は長く感じる。
 普段暮らしているぶんには意識しないのだが、どうもせっかちなのか、こういうちょっとした間が忌々しく焦れったい。
 おまけに忘れっぽいので、こういう ...
自分の命は誰のものだろう
生きている意味はあるんだろうか
だらだらと下る坂の途中で考えた
ゆっくりと
息を整えて
下る
自分の命は自分のもの
人間は自分の命が一番大事だ
だから他人の命 ...
校庭の隅っこで
秋風に吹かれて
あれは百葉箱
百片の言の葉を入れておく白い箱

言葉なんて
目に見えるものではないから
留め金をそっと外して開けてみても
なかは空っぽだ

ほんとは ...
白鳥を見たことがありますか
クラリッサをルリルするドンドの美しい瞳
動物園ではなくて
柵越しにではなくて

檻とか
金網とか
ああいったものは
目の前にあると
とたんにわからなくなる ...
ひとつずつ気づいてゆきたい 気働き ぼく ときみ
泣きそうな 瞳
ふたりして 莫迦みたいに。

現実が厳しい、なんて
つまらない言葉

吐き出して詩人のつもりか?

ぼくは弱すぎる所為で
いくつもの現実を選んでき ...
昨日の事は忘れない 刻まれた君の言葉と シーツの皺と



温めるモノはありました でもこの手はずっと冷たいままでした



行って来ます そう言ったきりよと鈴虫は 悲しい音色でないた ...
99円ショップは恐ろしい。
800円も持っていれば、
週末分の食料はじゅうぶんに買える。
じゃがいも一袋104円(税込み)。
パスタも300gで104円。
トマトの缶詰。
餃子18個。 ...
正解も、間違いもなくて
それでも答えがほしくて
君を待ち焦がれた

向かい合った瞳を見つめ
その手の暖かさを想像し
きれいに笑えず、うつむいた

抱きしめる代わりに声を
口付ける代わ ...
宴もたけなわをぬけだした
ネオン、信号さんも律儀だね
女子のきらびやかで背中を見せるファッション多し
なんてまやかしな

挨拶もそこそこ
引き出物は右手
キマってみえるだろ

あなた ...
辺境を目指して隊商は
何も遮蔽物の無い太陽の炎の先を歩く
必要以上に熱い砂の上を
ただひたすら駱駝とともに
テクテクのテクテクのてくてく
歩いて歩いて歩いて歩いた

目的地はバスラ
ロ ...
ハルジョオンの咲く原の
明るい緑の草陰で
誰かが声をあげ
泣いている
白い帽子の
白いブラウスの
よく光ったまひるのできごと
泣きじゃくりながら
坂道を登っていた

気がつくと
そこは
深い森

森の中だった

緑 緑 緑の渦
苔むした木々

鳥の声

時折さす
きらめく太陽の光・・・

声 ...
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった

僕は

もう

面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない

この世のうわずみは
どれも同じような ...
砂時計を クルクル回す
そうしたら
帰れるような 気がしていた

何処に 還ると 言うのでしょう

幻の場所を 探し続けて
何時までも 彷徨うのです

さ迷いの旅人に 相 ...
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も

それぞれがそれぞれのやり方で
この道を進んでいる

もし共に進む相棒が見つかれば
こんな幸せな ...
良い詩なんてどこにもないね
うん、ないね
それでいいんだよ
うん、それでいいんだよ
だって私たちは無名だもの
うん、無名だもの
きれいな詩もあるけどスルーだね
うん、きれいだけどスルーだ ...
虚の場所
 


                  こくりこと 霊。

(青空、)
墜落が 必然であった か
錐揉み乍ら 再考している…


(集落、の)
仮構された 中 ...
               101002


寝違えた球根を2分割するばお
左から右へと
流水の勢いに呆れかえるばをは
をたけびをするたびに
クシャミが止まらない
心地よいエコーから ...
     時計が 針をやすめ 
     静寂が風を
     宥める彼方 
     あの遠いところで
     たえまなく
     枯れた葉を、振り落とす
     木 ...
(私はいつも仰向けで寝入り
 決まって仰向けで目を覚ます)

その日天井のしみは、妹のクラスメイトの顔だった
昼下がりに学校を早引けしたきり妹は姿をくらました

(私はいつも仰向けで寝入り ...
ミッドナイト・チンパンジー
夜の風に吹かれながら
君はネオンライトの海で
狂ったように踊り続けてる

スリープレス・ヒポポタマス
誰もいない孤独の街で
僕は本当の自分が何なのか
探し彷 ...
きみのために首を吊る
きみのために手首を切る
きみのために溺れ死ぬ
きみのために飛び降りる
きみのためにガスを吸う


きみのために


出来上がった
かつて僕であった死 ...
浴室の隅に転がっていたのは
父親の親指でした

切り落としたのは
たしか
ぼくです

浴室の空気は
薬物にまみれた粒子で満ちて
記憶は赤く爛れている

浴槽からは温かなお湯が溢れ ...
とうめいの糸くずが飛んでいる

水はつぶを形成して
表層にとどまっている

空室のマグネットは斜めに付いて
皆は声を張り上げる

彼女はごりごり言っている
彼女もごりごり言っている
...
顔が腐って捨てられた
祖母の兄の本妻は
とても綺麗な人でした

玄関脇の小さな和室
鏡台に掛けられた紅いちりめんと
隠れるように置かれた三味線

庭に無花果の実がなっていた
蜻蛉の翅 ...
 
 
朝帰り
ラップにつつまれた目玉焼きが
テーブルの上に置かれている

朝帰りと気づいたのか
仕事の書類を開いたまま
あなたはテーブルで寝ていた

いつからか
あなたが一番
...
セブンイレブンに買い物に出る
夜の旧国道はひっそりとして
思い出したように車が行き交うだけ

秋の虫がてんでに声を競う
聞こえてくるのはそればかり
淡い闇を纏う街を見ていると
何だか現実 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
沈む独房(四)信天翁自由詩110/10/2 19:56
座位のセレナーデ吉岡ペペロ自由詩310/10/2 19:55
原風景10日雇いくん◆...散文(批評...010/10/2 19:55
自由渡辺亘自由詩210/10/2 19:41
百葉箱の怪海里自由詩2*10/10/2 19:33
白鳥の繭自由詩110/10/2 19:33
地味だけど結川菜青川柳410/10/2 18:51
どうして泣くんだろう桜木 ハル自由詩210/10/2 18:44
蜘蛛の巣ミツバチ短歌210/10/2 18:35
10月最初の女はだいろ自由詩610/10/2 17:17
シアワセala自由詩2*10/10/2 16:59
コンビニで値踏み乾 加津也自由詩6*10/10/2 16:53
隊商1ー躊躇……とある蛙自由詩7*10/10/2 13:05
山野塩崎みあき自由詩3*10/10/2 12:33
森だった森の猫自由詩7*10/10/2 12:27
ぽつりnonya自由詩23*10/10/2 12:04
さらさら藤鈴呼自由詩2*10/10/2 11:51
地球の歩き方うずら豆自由詩5*10/10/2 11:42
みんないっしょでみんないい西日 茜自由詩6*10/10/2 11:38
虚の場所、詩という核るか自由詩610/10/2 10:30
ばお&ばをあおば自由詩2*10/10/2 10:25
半 睡 の 落 葉るか自由詩610/10/2 10:08
しみ豊島ケイトウ自由詩17*10/10/2 9:33
ONE DAY花形新次自由詩0+*10/10/2 9:18
ラブレター寒雪自由詩0+10/10/2 8:50
父親の親指はな自由詩0+10/10/2 8:28
とうめいの糸くず自由詩310/10/2 8:26
腐る自由詩010/10/2 8:25
目玉焼き小川 葉自由詩010/10/2 8:07
故郷を見失って久しくてkauzak自由詩8*10/10/2 2:19

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