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たとえば
地下鉄のホームにゆらめく陽炎を見ることができたり
たとえば
街中の吸い殻捨ての汚れが気になったり
そういう人だけが
私と出会えるのよ
そういう人だけが
私といても大丈夫で
そ ....
ばっさり斬り落とした短い髪に
唖然とたたずむ
 (なんか、めんどくさくって
照れたように君が笑う
右の頬を隠して

僕の知らない君の夏
正しい折れ曲がり方なんて
よく分からないけどさ
 ....
魚、ありふれた、罪過。

魚の見る夢ではないのか?
僕の人生は、海の底で眠ってる。
時々僕は、息をすること忘れてる。

毎夜、溺れて目が覚める。
びっしょりと布団を濡らし、打ち揚げら ....
すう…、と
夏が引いてゆくにつれ
風に乾いた砂が
自ら風になる
砂に埋められていた
右の素足と左の素足が
柔らかに打ち明けられるのは一瞬
直ちに、衣服へ、衣服へと仕舞われ
 ....
漂う 粒子
温度差で 現わし
白き 霞
視界 狭まり

伸ばした 手の先
じんわりと 湿る
{ルビ春秋=はるあき}の体感温度
水 それにしても水

姿変え 移り変わる
形変え 巡 ....
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。

繰り返し、磨きあ ....
幼い記憶の空色は、濁りの水色になり
広がる青の頭上は、電柱を伝う線と線に狭められ
僕らの居た場所は、黒いコンクリで埋まって
窓から臨む景色は、灰色の建造物のジャングル

背伸びし、手を伸ばし ....
完全無欠に死んでいく
鮮血の輪舞
自傷行為をしているの
誰かを傷つけないように

絶対零度に溶けて行く
青冷めた世界の恐怖
現実逃避をしているの
自分を傷つけないように

白い天井 ....
    





空間が歪んでいる
時間が熔けて耳から流れ出る
血と肉片の雨に刻印された地に生えた
悲願の樹の歌を聞く者がいない

欲望の風が吹きすさび翼は折れそうだ
叡智 ....
闇に溶ける闇
この翼 この身体
喩えるならば
そんな言葉が相応しい

今のこの世
翼にて 闊歩する
人々の頭上
見下ろして {ルビ啼=な}く

ゆうやけ
こやけで
日が暮れて
 ....
白く湧き出る夜霧が彩色の光度を埋める、
途切れた余白だけが、
寂しく横たわり、わたしを乗せている。
染め急ぐ硬いみちが流れるなかで、
滑るように乳白の色をやわらかく溶かして、
わたしは、あた ....
黒い羽根を持つ蝶を捕まえた
指先に鱗粉で黒い粒できらきら

細い脚で必死で逃げようともがく姿
生きようとしている命を奪う権利は僕にはない
傍にあった釘で羽根を樹に打ち付けた
あまり暴れると ....
   月ではまだ
   冬の初めで季節が
   止まっているようだった


   浅い眠りの合間に
   この頃よく、夢を見る
   凍えたままの月面で
   あなたをこの腕で抱き ....
自己中心的な誘惑が犠牲者を笑う。
君のエゴに付き合っている暇は無い。
不信が蔓延すれば昼の太陽は姿を消す。
月夜だけが、力を与え、僕は虫の声に満足するだけ。
姿が異型となり変態する。
それは ....
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に

私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって


晴れた日の
 ....
闇に灼けた丘の上から見下ろしていた

都市銀河が燃えてゆく

尽く

熱に凪ぐ雑草が足元を切りつけて

素足にさくりと 生傷ができる

寝起きで目をこすっている妹が

泣き出し ....
緩やかに影を退く。
垂直に流れ落ちる彼は、
嫉妬深く、
それを許さない。

磔にする。
彼は強く抱き締め、
絶え間なく貫き、
すべてを磔にする。

 ....
おれたちは
美しいとさえ言えるほどの偶然の果てに出会って
互いが失ってきたものを取り戻そうとしている
時には痛みをおぼえるほどの激しさで


おれたちは震えていた
互いの眼を覗きこみなが ....
この胸に 宿る
逸らしたくなる程の光
見えるか?
雨上がり 青い空に

思いのまま
翔る鳥
雲をくぐり抜け
螺旋を描いて舞い上がる

眼に見える 幽玄の橋
七色で 透き通って
 ....
し と
くちびるに露をあて
朝の光を遅らせる
草の根元の幽かな揺れに
応える静かな笑みがある


雨の日
葉を持ち
あふれるうたの指揮をする
道のうた 流れに映るうた
 ....
正そうか
絶望だとも思ったあの感情の中に

糺そうか
舌鋒だとも捉えたあの感情の中に

ただ そうか
切望だとも感じたあの感情の中の

虚言で湛えた虚像を断ち切り

質して

 ....
乱暴に抱きしめたら
壊れるかもしれない

だけど、
それでも優しくなんかしないのは
きみの目に映る
ぼくの顔が
あまりに醜いからだ

なにも悪くないきみなのに
ぼくは憎たらしい ....
夜の街 爛れた皮膚に
舐めまわす猫の舌
黒ずんだ河 溺れ回る星々の
虚しさを大声で叫ぶ

ノートの上
無数の赤い虫を
叩き潰して書きなぐる
夢見心地 愛の詩

夜の喧騒
沈黙は煩 ....
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました


あ、
そういえば、
非常階 ....
土砂と一緒に寄宿舎へ放り込まれる。夜、内側からそれを壊したいと思う。それとは夜のことを指す。剥がれない指紋。
食事をする。破壊のために。
できれば透明な人間が最高気温の数に等しい沸点にめり込んでい ....
黒い兎が哂う満月の夜
誰一人いない 独房
何をすれば、出してくれる?
何を引き換えに、愛してくれる?

涙は滴り落ち
黒い大地は流された涙の為の器官のように


白く侵食する朝焼けの ....
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ

物語がわからなくても
知ったかぶりで綺麗だねと
僕は何度も
言うのだろう

  地上の流れ星はいつも
  赤 ....
足元は、崩れている。 
真っ直ぐ歩くことも{ルビ覚束=おぼつか}ず、
肩が揺らいでいる日々。 

( ぼくの脳内には
( 壊れたリモコンが内蔵されている 

胸を張れども三日坊主。 
 ....
『すこしだけ』

『ひとことだけ』

ちいさく幼い言葉をかわして

あの人はずっと遠くに行ってしまった

真珠を通す音だけが聞こえるような

目をとじただけのあかるい闇に


 ....
窓を閉め切った真夏日に
枕に
むせ返る香水の薄靄に
顔をうずめて
真っ白な交わりを

まだ梅雨は帰らない

降りそそぐ
部屋中のアクロソーム
その先体構造に侵されて

私、 ....
キクチさんの自由詩おすすめリスト(1317)
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