すべてのおすすめ
虚無の話をしよう
これが体内に巣食ってしまうと
人生が終わる
生きるってエネルギーの消費なんだ
虚無は
エネルギーを吸い取って
どこかへ捨ててしまう
生きるための意志
生きるた ....
彼の目を損ったものは歩み、
空の人物を喫割けてサラダが噴く様ならるで
転落の瞬間の懲罰に怯える蛙牲を次々と破裂させる爆薬、ボケ老人の木端微塵となりてしめへりこんなもののなにがおもしろいんです
寿 ....
抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で
森へ入る
口を開けて
空へ昇る
口を閉じて
消灯の無い世界に
漠然と不満があって
服 ....
海の匂いがする
そしてあなたの匂いがする
海はさざ波一つなく
空から降り注ぐ
まばゆい光を乱反射して
ところどころに見えない部分ができている
あなたは微笑む
僕は海に手を入れるけど
何 ....
革命はピンボール
現実はノイズ
空白はエピローグ
静寂はナイフ
(1、2、3…)
空は墜落する もう手遅れ
聞こえない 聞きはしない
羊は沈黙する
終末を知っているから
100まで数えたなら
さよならを教えて
全て捨てて ....
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
燃料の切れかけた
船に乗っている。
僕たちはみんな
行き先を知らない。
遠くでサイレンが鳴っている。
もっと遠くでは、
銃声が聞こえるだろう。
絶望を信じてたって
何にも変わらないんだ
僕らの前にあるのが
巨大な壁だとしたって
使い古された未来に
希望なんか抱いてみたり
まだ追い付けない過去に
訣別を迫ってみたり
大海 ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In ....
僕らを白く包んでしまうなら
いっそそのまま
すべてを連れ去っていってください
髪といわず
肌といわず
唇といわず
肉といわず骨といわず
こころも、愛も
届かない ....
街の灯がまた今日を弔うように
一つ、また一つと灯り
夕景は影を朧に消していく
名残惜しそうに街が死んでゆく
薄暗いベンチの隅に捨てられた
誰かの指のような子供の笑い声
今日も死ぬ前 ....
こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
どこかの外れのような野原に
ひっそりとメリーゴーランドはあった
白い馬にまたがると
むかし死んだ友だちが背中を押してくれる
メリーゴーランドがきれいな音楽とともに
ゆっくりと回り ....
一列の線を生身の地平線がひく
彼らの背後に太陽は沈みゆく
弧を描かぬ兵士達の垂直な銃剣
眠ったままの銃口は朱雲をうつす
悲しみにむかうあなた達よ
惚けてしまった私は胸の渦巻きを知らない
柱 ....
さよなら、が
きすの合図だった。
僕らのルール。
噛み砕いたあめだまを、
口移し。
きみが笑う。
繋いだ手、
泣きながら握る
別れよ、て
僕から言うよ。
最後のきすは
....
あの星とこの星とを繋ぎ、ぼくと踊ろう。
星を録音した60分のテープを永延と流し
て。光って、また消えてゆく、星の数を一
緒に数えてください。銀色の円盤が、光っ
ては消える。夜が深まり、息を深く ....
燃えている
縁石の終点に
黒い羽が溜息をつく夕暮
空の家路は幽玄に。
私は 夜へと
瞬く
視線は途切れ途切れに
冷えていく
支柱にからんでいる
朝顔は枯れてゆく
深く 夜へと
実 ....
僕
の断面の誰かの白の
形の声の葉
の言の終わりの牢屋
8mmフィルムに映し出された青い空を
精液で汚して
町の中をまわる電車に
逃げ込みました
逃げ込んだ先は年老いた少年の
末期でした
野良犬は小便を垂らして
猫たちは決して譲らず
許 ....
流されることのなかった涙は
夜になると人知れず空に抜け出し
宇宙のどこかで
ひとつの星に結晶する
僕らは手を伸ばしても
その涙をぬぐうことが出来なくて
だから
ただ夜の空白をなが ....
切り倒したばかりの白木 刳り貫いて
船をつくろう 船をつくろう
亡くなった人の骸を入れるため
船の棺に入れて 愛しい亡骸を入れて
白浜へ挽いていこう 海まで挽いていこう ....
モノクロームの
夢を見た後は
必ず
部屋に月がぶら下がっている
月は
蛇みたいに
神秘的だと思う
胸の空白に
薄い風が吹いている
風で砂漠の砂が
少し飛ぶと
君の心に
届く ....
しろい顔したぼくが
うつっている
写真の空に
雲ひとつなく
みんなは誰ひとり言葉を
もたず
ぼくだけが思い出を
録音している
星の表面から中心へ
引きよせられた
明日なんて 落下し ....
夏のあの日に舞い戻り
やり直そうと
君に言った
君の手が白くなるまえに
繋いだ手が雪にふれて
離れてしまう前に
君をぎゅっと
掴んでいたかった
なぜ 笑ってるの
無言の君の写 ....
朝日に曝される夕べの残滓
そんな粗雑もたまにはいいか
長い目で見るって
時間レベル?
たましいレベル?
生きているうちに結実するものなんて
成功か失敗しかないと思う ....
どっかの世界の廃校に
1人のカラスと1人の死体と1人の人間
ほこりと湿気とパステルカラーな思い出がまじって
視界をぼかす。
誰のせいだ?
いつの間にか水の中でえら呼吸
真っ白い雪は夏に ....
防砂林ごしに轟音がしていた
飛行機の離発着のような音だった
愛人と犯罪を完遂したあと
手をつないで夜の海岸に出た
防砂林をぬけると
轟音の正体はやはり海だった
死ぬ ....
最終電車。降車する人の群れ。渋谷駅へ向かうホームの光は消されている。
最終確認をする駅員の姿。
電車から降りる。込み合った車内ではうまく呼吸が出来ない。人の波から外れて、立ち止まり、呼吸をする ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44