すべてのおすすめ
私は現在。
湾刀の先で風を切る一隻の、ゴメ
一隻の ゴメだ
これは帰れないみちのりであって
忘れていることなど何もない、道

ここに道があるからあるいて行く
あそこにはたどり着けないとし ....
ガストで
ましろいA3のコピー用紙に
ボールペンで
いままで実行してきた戦略を書き連ねていた
そうやって戦略を練り直していた

斜めまえのテーブルで
四人の若者たちがくだらなかった
三 ....
芸術家の名刺には絵が描いてあったらいいのに

プログラマーの名刺には数学が仕組まれていたらいいのに

ミキシングエンジニアの名刺からサウンドが出たらいいのに


釣り竿と漁師、それと船
 ....
淘汰の漏れ

受け入れられずに

個を主張し続ける

我々は連鎖

願いではない
 
看板によると高井戸の線路の脇の神田川は
源流から5.5km程下ったところだそうだ。
水面には川沿いの遊歩道から桜並木が暗い影を落とし、
時折濁った水の中で丸々と太った真鯉が
その堂々たる腹を反 ....
暗い地平の
遥か向こう
白く光る湖
空をかける
黒い群れが
夕陽を遮る
赤赤と沈む
失語の湖水
夜明けのダイナーにはウエイトレスひとり
明るくならない大きな窓に消えきれない街灯が映り
昨日の夜の残像みたいに向かい合うカラダの
そぞろなタマシイふたつと
それぞれの眠れない夜を過ごしてきたお ....
海に刺されたその日
雲は裏切り
風は行き過ぎた

生意気な
月が笑うた次の日
一緒になって笑う
星達が


  いい加減
  頭にきたので
  砂を
  生贄とした


 ....
太陽が燃え尽きて 辺り一面闇に覆われて
手の平の中の明かりを自ら消してしまったんだ

遠い空に祈りを込めて 流れ星は砕け散って
涙が育てた優しさの花を自ら摘み取ってしまったんだ

平和な世 ....
海図を広げ ありえぬ海域をめざす
日没には出発せねばなるまい
もはやこの港も甘い乳色の波が立っている

錨を上げ 滑らかな鉄にしがみつく牡蠣をとる
晩餐に間に合うように
夜が帆にも甲板にも ....
手、に
繋がれるようにして
あの丘、の存在する、現象の側面に
咲く一面の菜の花の、群衆
触れてはいけない、母の言い付けは破られて
指先は、きりりと痛む

それら、の一面の
膨れ上がる群 ....
授業中
屋上でトランジスタラジオ聴いてた誰かは
出張先で
セックスフレンドと寝てる
隠し事がでっかくなっちまう
考えることがまたひとつ増える

Re:なにかあったの
というサブジェクト ....
ここ数日の晴れ間が穏やか。
さんさんと陽光の降りそそぐ。

影を濃くするのは、私のみではなく、
炭酸がのどをシュワシュワと通りすぎる。
はて、宇宙の寒さは星の光を清らかにする

白い指先 ....
神話は 連行せず
閲覧室の平らかなテーブルへ と
招致する。

組んだ腕に身を預け 上から
覗き込む。さて ──


「・・・こいつら、馬鹿ばっかりだ。」
何の為に生きて
何の為に死ぬか
分からないまま
死んでゆく

一万年後には
誰も私の事を知らない
一億年後には
人類は存在しない。

宇宙から見たら
人間なんて
砂粒にも満たな ....
医学部旧舘の地下資料室の
うっすらと埃をかぶった棚の上に
直径30センチ高さ50センチほどの
広口のガラス瓶に入って
私たちの未来が眠っている

かつて光にみちていた
その眼は堅く閉 ....
カギはかけてないのに

なんでだれも入ってこないの


ユーアーウェルカム

発音は完璧なのに



帰国子女の
「チュッパチャップスなめるとRの発音が良くなるよ」 ....
ぼくは、綻びかけた水
燃え渡る花、降りしきる炎 それでも
常に飢えていて
誰かの 立っている処からは
分かれはじめた
友だち達
いま 遠く港の閉じていくのが
みえるでしょう
ぼく達に、 ....
震えが刳り貫かれる必要性について
痛点を分離させ
糸へ蒔かれた通過達は
濁った改良剤を編み込む
常にその逆はその爪を覆う
そう語るのは常に
浅い結節を睨みつけている動物
片隅と呼ぶにはあ ....
帰るところがないので
人を殺してきた君と二人で
月のない夜に 逃げた

君の瞳の中を悲しげに
放し飼いにされた電子ペットが歩く
気が狂いそうなほど優しい君が
気が狂いそうなほど哀れに見え ....
その部屋は森の中にある
白いアルベルベッロを思う
しとやかな蔵

水たまりを避け
ガラスの食堂を潜ってしまえば
水面への口笛を湛えた淵が

鳥が浮かぶ

きっとそのうち
梅雨の濃 ....
今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる

爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い

音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
 ....
今、東京の夜にいます。
赤羽橋に着きました。

ふと、顔を上げてみたならば、
東京タワーが見えました。

何、となく引き寄せられはじめ、
そちらに向かって行きました。

なかなか近付 ....
より深い夜に 私がいた事を 神も目の見えぬ日に
浅い酩酊のために 貴方は 怒りを おいてしまい
母の 恋に 私は 泣きました

その夜は ひどく 永遠に包装され
空は ありません
犬がいて ....
{引用=
 どんなことばも拒絶して、きみは一心に運命の壁を叩いている。その運命の意味 をきみは知らない。だが、きみの心は叩くことを命じる。それが、心の意味であるかのように。


 悲劇はいつも ....
裏返しのミラーボールが
わたしを残して膨張し続け
鋭利はない、
鈍器もない、
じゃうじゃうの手足しかない、
わたしはわたしを壊そうとする
怖そうなわたしを壊そうと
するのにわたしを壊せな ....
 太陽を解体した
 肉と光沢だった
 肉は森になり
 海と川は光沢から作られた

 太陽のあった場所は
 瞳に焼き付き
 ずっと円く光って照らした
 
 そういうものだっ ....
電車が
夜になると光るのは
恋をしているからよ

夜の街を
急ぐように駆け抜ける列車の
まっすぐな光の筋

あのカタブツが
淡く夜光するさまは
なんともいじらしい

だから ....
もちろん、知っていることだ。
同様にしてそれらは嘘。歩道橋の上、
先制する構えをとる。で、
教えを施そうとする。無視する人込みにも、
気にしてはならない。
お釈迦様がそういっていたではないか ....
いつしか、
風のように地面を忘れてしまう
飛ぶでもなく、舞うでもなく
深海のようではなく墜落する
白夜の季節、朝焼けと夕焼け
始まりも終わりもない不安な砂時計
いつでも途中であきらめてしま ....
キクチさんの自由詩おすすめリスト(1317)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
亡命者- こしごえ自由詩5*09-7-1
ストラテジィ、ガストで- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-1
「名を突き刺す」と書いて名刺- ひとなつ自由詩6*09-6-11
奇妙な鳴き声の猿- 徘徊メガ ...自由詩509-6-11
視聴覚混濁- taznu自由詩109-6-4
- フクスケ自由詩109-6-4
Burn.- 芳賀梨花 ...自由詩1*09-6-4
- 北村 守 ...自由詩5*09-5-15
アフターダーク- 1486 106自由詩3*09-5-3
黄昏丸航海日誌- 非在の虹自由詩309-5-3
一面、の- 霜天自由詩309-5-3
トランジスタラジオ- 吉岡ペペ ...自由詩809-5-3
光沢- こしごえ自由詩8*09-4-8
だってよく似ている- 吉岡孝次自由詩209-4-4
人生なんて- ペポパン ...自由詩10*09-4-4
ホルマリン漬けの未来- 瓜生嶺人自由詩509-4-4
チュッパチャップス- カチキ自由詩309-3-25
トロワ- 梶谷あや ...自由詩609-3-20
安易- 井岡護自由詩2*09-3-14
月の輪郭- 自由詩109-3-3
アンナ- しべ自由詩409-3-3
喫茶店- しべ自由詩509-2-24
東京タワー- 邦秋自由詩409-2-24
何回目かの夜に- 奥津 強自由詩209-2-22
意味についての断章_- るか自由詩7*09-2-19
鑑別〜till_the_winter_me_do_part〜- 伊月りさ自由詩5*09-2-5
ひかりのことを、- 水町綜助自由詩609-2-4
夜光列車- RT自由詩709-2-4
秘術にはまだ寒い- ブライア ...自由詩109-1-18
極夜、瞳のおくで- たりぽん ...自由詩509-1-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44