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くぐり抜けていく
いつも裸足だ
闇のそばでは

どうして自分だけは
かわらなくていい、などと
つぶやいていたのだろう

   ああ、それはちがうよ
   タングステン
   熱で溶 ....
右の瞼を落として閉じた世界を観る



正方形に区切られた場所で



時折触れる温かさに怯え



地球儀にバラバラの心を溶かした



過去



 ....
夜は耐え切れない
幾千幾万と千切れ降り注ぐ夢
このちっぽけな時間が手を伸ばし
歌うコップ一杯の空

何が白紙の無限性だろうか
人身事故が小躍り 
それは定めだった
お前らはヒト
 ....
昼間の熱気を忘れさせた
この静かな夜に
懐かしい音を聞いた

吹き抜ける風とともに
時間が意識を
失っていくようだ

波の音は止まることなく流れ続け
私だけを孤独にさせた  ....
アドリアの真珠
烏羽玉
饒舌な罪

無限階段
閉鎖
欺かれた空間

尾を咥えた蛇

厳かな闇
畏怖された光
美しい入り江

消し去られた物語


テ ....
人間たちの祭の日に
僕は六本木の裏通りで踊っていた

そこのタトゥーの娘は
まだ信じてる
愛は麻薬より優しいと

行き場のない欲望が
地下水と交わって
この街を押し流すときも

 ....
塗りたくられた絵画
すべてを飲み込んで渦巻いた月が
見つめる 人間の生活

回転する夜
静かなんかじゃない蒼々として
酒気帯びの河原を歩く
運命の赤い虫

何も語らず折れ曲がり
 ....
水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。

私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ....
いつか誰もいなくなってしまう
そんな気がする それでいいよ
涙がでた もう誰も僕に触れてはくれないから
おもちゃの拳銃をこめかみにつけた
引き金ひいた

とびちった火花が 部屋の ....
身が沈みそうなベッドで
あたしは願う
あたしは天井を見上げながら
ひたすら願う

「世界が終わればいい」

何度も口にしてきた
何度もあの人に願った

「この引き裂かれる音が世界の ....
この汚レ物の景色の
またと見ない サヨナラだけの
日々の連絡と
グロッキーな夜明けと
どうしようもない欠伸、そして
冷えきって
重たくなった女の
尻と魔術と




 ....
終わりなきデジャヴュの牢獄で
嘘つきが細胞を蝕んで
穴だらけ
生温かな雨が溶かす真っ白な天井に
出口なんてない

手のひらで コロコロと

海の向こうの偏執狂が叫んでる
捏造の凱歌
 ....
また会いましょう)


その黒髪の薫りは
つげの櫛に波立つ海原であった
その深海にひそむつめたさのかたちに
ささえられている波が
{ルビ風色=ふうしょく}の移行を生んでいた
静まったか ....
歪んでいく
美しい命の誕生
我を忘れ快楽を得た結果
歪んでいく
尊い命の誕生

我を忘れ快楽を得たせいで
理性を失った人が
欲望だらけの街が
純粋な時間を
快楽を得る事に
使い果 ....
空は何時か
還る人の為に在りますから

行き詰まって

流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態

曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから

間接は曲が ....
絡みつく蛇たちの螺旋の夜
巧みに縺れあう虚無と/いのち
淫らな匂いのする、耀う肌の粘りに
虹色の鱗は冴ゆる星の瞬きを映す
やがて消失する碧暗い空にむかって
聳える漆黒の怪奇な木々は
だらし ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
            輪廻の等級を破砕させ並走する
            熱の一筋の恥ずべき白光を呷っ
            て徐々に薄くなってゆく唇

            成り ....
 さて君の心のうちは傷になるほどよくわかったが、
 それでも君は奪えまい
 その匂いと
 ふたつの瞳
 君のこしらえた憶い出は
 思い出すほど麗しい
 そして君にはおぞましい
 晩年 ....
シュヴァルツェ・カッツを追いかけて太陽を見失う。
別にどうでも良いのだけれど。

瑞瑞しい指先は白く膨張した溺死に似ていた。
あの日の笑顔に似ていた。
あの日に失った太陽に似ていた。

 ....
その場に、
軽やかな羽があって、

水に、
必要な、
生きるために必要な栄養があっても。


僕は動かない。
ましてや、毒蛇の授業参観であっても、
僕は動かない。
刻の針を手折って

真っ暗な夜に祈った

振り切れた僕達は

唇を塞ぎ合って祈った


壊れた針がすっ、と尾を引いて

宵を流れていく


叶うならばひとつだけ
 ....
遊び外れた迷い途中
光彩の獲得が至上の命題であると引力に負けて

自らの光彩を知るに
暗闇へ隠れてみたりで

問いかける景色も
答えなる景色も 求め歩み歩まず、

細々とした日々 ....
 
 光に飢えて
 死んだ薔薇。

 僕の{ルビ瞳=め}は唖になった。
 食卓に赤い{ルビ染点=しみ}
 ところどころに、
 あの 暗い日の 思い出が
 甦る。

 ああ、与えてよ ....
見守る藍を
この藍を
遠くあなたの空に
降り注ぐ 
夜のためいき に代えて
 詩が何処へ誘うというのか、
 行きつく処といえば、せいぜい
 薔薇の砂か 酒瓶の底だろう

 私達はいま この安宿で
 たしかに褥のうえに居る
 そうして眠る、嘘つきながら
 
 夜 ....
死体になることも出来ない
朝の、調子はどうだ、と聞かれても
貝殻になりきれない私では
考えているからと、通り過ぎるしかない

美しくありたい
ほんの、時々でいいからそう思って
張り詰めた ....
今日の雨は哀しい音で泣くから
傍に居て欲しいと、思うんだよ。

頭をぎゅう、と締め付ける雨の響き方が
やけにゆっくりで
あのイントロに似ている、と思ったりする。

死は矢張り誘惑で
言 ....
灰色の空を{ルビ背景=うしろ}に
 黒い背広を着た男、
 街燈の、直立不動の寂しさに、
 北風に、灯は揺れる・・・・・・・その昔、
この道を{ルビ通=かよ}った男が
 そこに見た嘘の女を
 ....
            降り与えられ

            続ける
            
            雨が与えられ

            去らぬまま

   ....
キクチさんの自由詩おすすめリスト(1317)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
でたらめな星の水族館- たりぽん ...自由詩17*06-11-4
『モリヌークスの瞳で』- しろいぬ自由詩406-10-28
ハルシオン- チェザー ...自由詩406-10-28
波音- れるむ自由詩306-10-28
「認識」- 月焦狼自由詩5*06-10-27
ルシファー- 佐羽美乃 ...自由詩206-10-27
夜は、まわされて- チェザー ...自由詩406-10-21
海の宴- チェザー ...自由詩806-10-20
ベルベット- Kj自由詩106-10-19
願う- ごまたれ自由詩106-10-18
これ- ヨルノテ ...自由詩406-10-14
掌中狂舞- チェザー ...自由詩306-10-13
(変転する、)黒髪- こしごえ自由詩17*06-10-5
我を忘れ快楽を得た過ち- RAVE自由詩2*06-10-4
独り言- 吉田ぐん ...自由詩1506-10-4
「_」- atsuchan69自由詩10*06-10-3
青い声が聴こえる日___デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*06-10-2
余光- 静山和生自由詩106-10-2
がらくた箱- 白雨自由詩5*06-10-1
シュヴァルツェ・カッツ- 朽木 裕自由詩3*06-9-30
と、いう真実- ブライア ...自由詩2*06-9-28
『』- しろいぬ自由詩206-9-28
帰々星- ヨルノテ ...自由詩2*06-9-25
涸れた水差し- 白雨自由詩306-9-25
私の愛し方- 松嶋慶子自由詩3*06-9-22
愛と夜の私達- 白雨自由詩406-9-20
トーン- 霜天自由詩1106-9-20
雨よりはやく- 朽木 裕自由詩4*06-9-19
氷った街角- 白雨自由詩6*06-9-19
散/水- 静山和生自由詩106-9-18

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