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真っ直ぐな群衆の視線のような泉が、
滾々と湧き出している、
清流を跨いで、
わたしの耳のなかに見える橋は、精悍なひかりの起伏を、
静かなオルゴールのように流れた。
橋はひとつ ....
巡り合った
ばかりで恋する人に逢う
約束をしたけれど
それから 
まだ逢えてはいない
恋する人からは
祈りをもらって
そんな小さな
祈りの中に
まもなく
沈黙する
夜は始まる
 ....
練習船
黒い尖塔
木馬の何頭かを失ったまま
メリーゴーラウンドは廻転している

空はいつでも鋭角
時折少年が墜落してくる

旗竿の上で
燃え尽きる旗
その下でそれでも昏い宴はつづく ....
頬づきの
われた視線 くびる

つけた 前髪敷く

地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸

つつぬけの
息 熱く ガラスに

かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ....
友達
いらない
僕の心臓ぐらい

家族
なくていい
僕の存在ぐらい

恋人
手切れ金の代わりに
性器をあげるよ


残ったものは餌にでもなればいい
たゆたう水、ゆらぎり。
荒れた部屋(生活感はある。)
きみのことばはいつもゆめみがち。

「たったひとつほしいもの」はいつもたくさんで、
雨水、涙音、浸水。

いつだって僕はここ ....
深夜の小型ナイフの誘惑
それを振り切って走る
傷口の疼きを無視して
このままどこまでも駆けていきたいと願う

しかし私の足は脆弱だ
メロスの勇敢さも持ち合わせてはいない
かつて ....
君は僕の鏡みたいに
世界を映す
微笑み返せよ 世界に
鮮やかな色はもう始まっているんだ
取り戻せないんだ

手を伸ばしても
触れられないものも有るだろう
僕が手に入れたものは
君だけ ....
国境を越えた辺りで
煙草に火を点けた
ダーツの矢さえ有れば生きてゆけるから
ガソリンが切れそうなことなんて
然して問題じゃ無い

ブーツが汚れて
真っ直ぐ進んだ先に雨雲が見えたんだ
雷 ....
 



 
人が何かを捨てるのはね、
もっと大事なものを拾いたいときなのよ、
捨てる勇気もないのに拾いたいものばかり思うって、
それは夢とは言わないわ、

妄想というのよ。

 ....
夏の余韻を確かめるために
線香花火を燃やしているらしい
懐中電灯が無くちゃ
何も見えないような夜の中
笑い声と破裂音が響く

車輪の音に泣き声さえも掻き消されそうな
高架線の下で
生ま ....
鏡を見ると耳がない

ああ、なんて愚かなんだろう
僕はいつの間にか落としてしまったのだ

どの路地にも落ちているたくさんの耳
あの中に僕のも落ちているんだ

耳とは喧嘩したことさえなか ....
星をしいし奉りて
繁茂の青い原を這い

この血は
痩せた醜い
器に
灯る燈よ

暗闇に啼かす事も
声高なうすい羅列さえも

この皮膚が
焦げ付く匂い
今際に
咽る喉と

 ....
鋭角的な警鐘が
残像する
私の眺めのどこかに いつも

おそらくあの時から
導音を失った私の音階
私はそれを
探しているのか
いないのか
果たして探すことを許されているのか?

 ....
R105の白線の向こう側には星が転がっている
青い看板は海
赤い瞬き
眠りに就く信号機
灯を浴びて君は泳いで躍る

月は水面に揺れ
ピンクの文字は雲
朝焼けが訪れ
東の空から黒が逃げ ....
真夏の夢境
世界は犇めき息を詰め
滲む極彩は忍び笑い

真夏の夢境
誰もが皆夢うつつ
急ぎ足の天体は僕らに嫉妬

真夏の夢境
毎日が盛宴
倉皇たる情操に振り回され

真夏の夢境 ....
百階建ての溜め息から
僕は世界を見渡して
君の孤独も誘う

孤独のスープにアマリリス

君の頬を穏やかに伝う宇宙に
僕はまた心を奪われてしまった
あかりを 消して
ひらいたら きずあとを
指で なぞって
たがいの からだを
すみずみまで 読む
臨界点ならとうに越えた
 さぁ
 夜がくるよ


さよなら お月さま
俺は、あんたに届かない


こうばしいパン
かぐわしいコーヒー
光が蔭る砂時計とともに
ひまわりの形をした ....
自傷癖の空が

今日も散り散りに裂けようとして

寝ぼけた街に青が降る

==========

怪我した空を治してあげるのと

青い髪の少女の手には

赤いペンキとビスケット ....
いくえにも
かさなった
ゆらぎ
輪をかいて
后は
たおれる

フラッシュに焼かれ
切り花が飛び散って
できるなら
このまま
目覚めたくないと
願っても

民が呼ぶ
夢 ....
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
水面に爪先から降りる人に
絵に描いたような翼は
?無い?

静かに波紋を拡げ
音も無く沈む背中を
?眺める?

ゆっくりと確実に
淡々と逃げるように
?価値も時間も?

背景は ....
髪と声をほどきひもとき
あなたから生まれ出るものを
得ることなく得ようとしている
羽と鱗が 同じもののようにまたたく


夕日と虹といかづちを
分けることができないまま
 ....
眠らない街に迷い込んだ。
極彩色の光が淀んだ空気に鈍く映る。
目を覚まさない空を見上げた。
止まったような時間の中に濁りきった月が浮かぶ。

人を貶めて誰かの影に怯え廃れた約束に縋りつく。
 ....
この瞬間に降っている雨粒を
どこまでも遠くへとつないでいく
知らない街のマンションの屋上で
雨粒は途切れていた
雨が降っていない街の
日差しはとても悪意に満ちて

雨が降っていても
雨 ....
この世界に殺されてはいけない

殺された自らの亡骸は
負け犬を見る様な目つきで
見られるからだ

世界は強大な狂気の塊

殺された自らの亡骸は
音も立てずに廃水の海へと
放り込まれ ....
骨だけになったさかなのように
あいつらはしんでる

疲れちゃって ねえ
なんもないの ねえ
気づいちゃったの?
わかってるの?

細胞が分裂
小刻みに震えるからだ
あたま 割れ ....
細腕を背中に絡め
まどろみぬ遥けき
人と思ひたれども
艶容の君し一目見
忍ばぬ花の蕾むや
あるとおもひけり
 叩きつけた拳は、ざっくりと裂けた。引き
抜くと何かが落ちて、コンクリートを叩く。
歯だ。血塗れの口を押さえのたうち回る一人
目の腹に、つま先を食い込ませる。骨の ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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