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傷つき傷つけて理想への逃走
電車で揺らぐ景色に君は何を見、何を想うのか

嘆きの想い出、喜びの記憶
笑顔の想い出、綻びの偽り
自傷の想い出、微かな幸せ

電車の窓の外で
繰り広げられる ....
 雨よりも痛い針がある。
 夜よりも鋭い刃物がある。
 憂鬱が、
 僕の胸を刺す。
 時計が十時の鐘を打つ。
   今日、僕は眠った。
   やさしい人は、
  誰も、どこにもいない。
夕暮れていく空の
侵略される白と
紫が混ざり合うように

中途半端なまま心は
形を変え続けて年を重ねる

不意に感じる虚無へのやり場のない焦燥感
孤独への抵抗の微熱が
私の中ではあの ....
遠くに見える軒先の明かりは
線香花火の様に見えました
それは小さく {ルビ朱=あか}く
瞬きをする度に{ルビ滲=にじ}んで
まるで線香花火の様でした

どこかで歌う声は{ルビ囁=ささや}き ....
ちらつかず
そ、と留まっている、あれは
振り払えぬ外灯を振り払わず
硝子に帯びたままの、あれは
蛾だよ
その在り処では
既にひとつの夏が締めくくられている
夏ではない今となっ ....
夏は滅びを垣間見せるから
静かに優しく笑っていて

愛してくださいなんて云わないから
だから どうか 死なないで

音のない哀しみは雨

微速度撮影で人生を撮ったとしたら
壊れ始めは ....
九月に
花咲くものもあるのだ
愚直な風と雲と
肌さわる空気

苦しみのさなかにもある
はたとした気づきの殴打
群青の宙の下
張りつめる呼気

言ってしまうと
軽々しく浮いていく
 ....
......。.............。.............。.........................。...........................。
嘔吐した百合の咲く ....
大地が少し傾く
燃える石が転がってくる
それから大地がもう少し傾く
水が
 そこからすべての記憶を失って都合の良い
 道筋例えば直線的に焼かれた草原のような
 あ

 水だ
 透明だ ....
こどものような
貴方の身体の
その場所だけ 大人

ちいさな
ふたりの引力が
つり合っている
静かな
力で

薄衣を剥ぐように
ふたりは
孤独に没頭する

求めること
与 ....
落日の音がした

ごとりと 夜の底を叩いて

日の落ちる音が響いた

繰り返す目覚めに溜息して

むせ返る生活の臭いに眉を寄せた

「しあわせをきめるのはだれ?」

加 ....
青く深く沈む空に身を任せながら風をなぞっていた。
吸い込まれるのは透明で重く沈む染み渡る空気。
物理的身体はゆっくりと闇に腐蝕されながら段々と溶けてゆく。

そ し て、

朱く詰まったそ ....
溢れるほど、満ち足りた言葉に、埋め尽くされて、
わたしは、天空を飛翔する鳥のように、
爽やかなひかりの音階の裾野に舞い降りる。

花々は寄り添い、一面を、湿潤な色香の帯を輝かせて、
痩せ ....
橋の欄干に彫った文字が消えかけている
この川は海につながっているから
流してしまったのだろう

メッセージはやがて雨になって降ってくる
その雨を避けるようにして
僕は家に帰ろうとする
幸 ....
波や風は待つものなのよ、と
長い髪を旋律で
砂浜の反射が切り抜いて
細めた視線の届く先に
僕の胸は高鳴る
星座盤の小さな窓から見たように
君のことを知ったかぶりしていた
そんな気がすると ....
理屈と 屁理屈のあいだの 屁のような境目から
真っ赤な彼岸花の 真っ黒な瞳が ちら と こちらを向いたので
他愛ない八月の噂話など もう どうでもよいのです
薄く紅を引いたあなたは 日傘で上手に ....
燃える赤
のたうつ龍
たやすく消える命
背中合わせの 安心と不安

だから{ルビ恐々=こわごわ} 手なずけて
太古から人は
ご機嫌を取りながら
仲良くも 儚く

迷い道の向こう
 ....
のっぺりとした日常に
私は何のビジョンも描けないまま
とりあえず今日の仕事を片付ける
意味など求めるのは野暮なこと

仕事帰りは1人家路を辿る
どこにも寄り道もしないまま
寝 ....
 黒揚羽 日に咲く羽音 染めてありし世



         零の



( 、血のうずく
私を見つめる
その目は
黒く透けていて底もなく
ゆらぎもせず
胎内で夢を見ていた ....
奏でる音で
 
眠りを誘い
 
ピアノ線で
 
肉を切り裂く
 
 
黒光したホントの心
 
ピアノが奏でる裏側の
 
ピアノが奏でる罪のうた
 私は赤い太陽をみた
 それは
 戦場か
 酩酊か
 醒めたくも
 醒めやらぬ憂鬱の眠りのなかだった。
 それは
 文字どおり赤く巷を照らしていた。
 神々しい輝き、
 それゆえに街 ....
淡く背に触れ
手は消える
ふとふりかえり見るそのときに


手のひらの街
晴れ伝う水
まだらのひと


かけちがえた
ひとつのボタンだけが支えのように
光ともうひと ....
 今日もまた日は西より出で東へ沈み
 私の憶い出は汚れた鉄格子の窓を進む。
 雲を破る白い太陽の光は
 さびしく僕の感傷をあぶり出す。
 この部屋に居る僕の心を
 広場の噴水に残された少女の ....
歯を食いしばる不快な音が
右脳の片隅に微かに聞こえる
何に憤ってるのだろうか
正体など掴めないまま

煮沸する心境が垣間見た証
怒りであるようで少し違う
哀しみに似ているけれど
疲労の ....
五線譜を奏でる
雨の音

雨の雫と鍵盤が
世界を奏でる


終わらない神の謡

鳴りやまない奇想曲


季節外れの奇想曲
クレヨンの記憶を透視して心酔する
実景を曲解することで救済を求める
孤独に凍える青年の無防備な嘲笑は
赤みを帯びて夜に没する

 ―赤いランドセルの中身が飛散したある朝に
 純粋すぎる挨拶 ....
 道すがら、死体に出会う。
 何か不思議なことがありそうだ。

 虫どもの蝟集して、離散する
 万華鏡。

 夏の大気は、夕暮れの香水。
 その{ルビ路傍=ミチバタ}のあかい華。
 ....
 
 雨が私らを嘆かせる。
 つまらぬ遊びにあけ暮れて、
 消えた灯たちは私らの思い出に
 幾重にも滲んで映る、
 明日も
 明後日もない、
 今日こそは優雅に雨は
 私らの心に引火す ....
そのコトバを読むために

生まれてきたのだと
思う瞬間がある、

ぼくは
現在、
救われているのだと、、、

コトバが

ぼくを
洗脳していくかのように

その一行を
む ....
 夢のような 心軽さで
 私は窓辺にたっていた
 黄色い{ルビ灯=あかり}が漏れていた

 やみがたい 私の心のすき間から

 疲れた{ルビ貴女=あなた}のしぐさのひとつひとつが、
 ....
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