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流れついたものが
砂になりながら
岩とこだまを見つめている
鉄の文字 糸の文字
海をつなぐ
むらさきの道


夜の上に呼ばれ
夜の上に呼ばれ
いつのまにかもどり 忘れる ....
無人のメリーゴーラウンドが回る、回る
そして無人の回転する木馬たちの鞍上から
無数の笑い声が、余韻を残しながら
ぐるぐると揺らめいている
めくるめく酔いと共に
木馬たちが夜の大空へ一斉に駆け ....
地下鉄の暗い窓越しに、目を瞑ったと、音楽が聞こえた。

確かに、聞いていたはずの音楽が、より一層聞こえた。
聞こえる音楽の間で、さらにに目を瞑った。
音は、見えなかった。顔に刻まれつつある額の ....
俺を忘れてくれますか

ただ息がとまるのを

待つだけの身です

吹雪も永久ではありません

黄ばんだ夕日の

いずれ餌食になるわけですから


やさしく取り囲む

偽善 ....
俺はただ激しいだけで重みがない
そんなことずっと前から分かっていたはずなのに
信じたくなくて

俺には帰る場所が無い
飲めもしない酒を無理矢理飲んで
順風満帆な自分を演出してきた

空 ....
そこにあるそれ 取ってくれないかな
 返事はなく

そこのその黒いの 取ってちょうだい
 沈黙ののち夜を迎え入れる

それやあれでは分かるはずもなし
無人の箱に放り投げたことばに 返事が ....
死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニスト

ひとから愛を引き出して


古いピアノたたかれている

旧ソビエトの優雅なさ迷い


死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニス ....
もうおしまいさ
君はタバコに火をつけた
僕はそれをただただながめてる

君は一人呟く
俺の人生なんていつも
負けてばかりの捨石さ

なぁ そうなんかなぁ
どうなんだい

なぁ も ....
夢の中で口付けても
隣で眠るきみの唇は乾いたままだ

いつか
きみの背中がぱっくり割れて
そこからシロツメクサがぽろぽろとこぼれてくる
夢を見たことを
思い出したけれど

やっぱりき ....
町はやはり動いて


流れて
流れて
この固い冬もいつかわすれて
また息をする
そのときある風景を吸い込んで

流れ消えてゆく落ちた葉の
葉脈は細緻で
伸びていった先よりも
う ....
いつも誰かが口笛を吹いている
長い廊下に響き渡る
外は晴れ
青空には適度に雲が浮かぶ

見たくも無いものばかり目に入ってしまう
聞きたくも無い音ばかり耳に入ってしまう
外は晴れ
青空に ....
日常。

私の航海は5人。
家族が5人、でぼくは生きている。

暗闇に
白い一本のラインが見える。
それは
隙間からこぼれる光だ。

こぼれる光しか、
光と認識し ....
乾いた音
とは何か
湿った音
について
考えてみたこともない
のに
乾いた音

銃声を
安易に表して
それで
銃弾が撃ち出されたことを
描写できたと思って
いるわけだ
 ....
そびえる山の向こうの山模様

鳥、または忘れられた鳥

珠玉、飽きられたそれ


怪人たちの忙しい、何も起こらない毎日過ぎ過ぎる 怪奇の
背中まわり込むまでの歩行と ....
どれでけ不幸になれば
喜んでもらえるのだろう
どの位傷付けば
気付いてもらえるのだろう

彼はいったんだ
「全部で3回あった」
ナイフで刺すように
指を指すんだ
呪いの様に
自分の ....
私の影がそろりと
地表から剥がれる時
私はやはり独りで
遠く空を見上げているのだろう

そして夜毎夢の中で
出逢う死者たちは
いつもと同じ柔らかな手を
差し伸べるだろう

けれど彼 ....
悪い噂。そんなこと、信じたくもない。
壁に背中をくっつけた恰好で、絶望が、
逆立ちしているなんて。

見なくても分かる事といったら、
降っていた雨が、雪に変わった事くらい。
というのも、既 ....
その少女は
「触る手」が大嫌いでした。

いつもいつも逃げ続け
大人になっても
怯えていました。

ある日
とても信頼しているひとが言いました。
「キミが自分を傷つけても
 もしも ....
夜毎、彷徨い叫ぶ人々のために
砂漠にはリンゴの木が植えられた
その木には
赤い赤い実がなるという

ごらん、
リンゴの血が滴るのを
あれを苦しみの美という
木枠の純粋な匂いの内部に原始的なストロボの衣擦れを伴い
カラフル挿入を楽しむ彼
平衡感覚と投射されたとろける日差しの帯域に触れて
銀色のシェル纏うリズミカルが爪を置き去りにした水浸しで
 ....
{引用=
2005.10/23





灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった

その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意 ....
いくら文字を綴ったって
孤独が紛れなかったろうよ
一晩中女を抱いたって
治まらなかったろうよ
酒を飲んだって
呑まれてたろうよ
クスリをやったって
死んでたろうよ

何 ....
雨が落ちる

光が走る


亡き人にはもう会えない
くり返す波に
届かずじまいの手を思うとき
ようやくかぜを
聞いた気がした

この世にひとつの
具象のような


二本のあしで
すれ違えるものを
まちがえながら
ここにいる
 ....
興醒めした夜のひび割れから
奴の鎮魂歌が聞こえる
よせやい
まだ早いぜ

ただ夜に紛れて
お前の様に美しく拗ねて見たかっただけさ

世間の事なんか何も知っちゃいないで
独り口笛吹いて ....
隠せない傷跡を見られたとき
後にうまく接することはできないだろう

人との出会いが生み出すメリットとデメリット

両者が生み出す不協和音と神


寂しがりやな僕には
音楽を聴かずには ....
もえる火の中でインクの文字が黒く浮きでたと思うや、寸時ののち、
ひときわ赤くかがやいた。一瞬、炎がわたしの心臓を、わしづかみ
にしようと触手をのばしたけれど、ここまでは届かなくて、わずか
に頬の ....
満月を射殺した晩
僕らは冷たい身体を寄せ合い眠る

まどろみは狂気の中に在って
僕は貴方の中に居る

弾倉を回転させ月の欠片を6つ
装填したら
僕と君の心臓に狙いを

月は満ち、欠 ....
南米帰りの友人が
土と光の匂いをまとい
訪ねてきた日のこと
土産は
幾つもの見知らぬ異郷のお話と
太陽神のペンダント
パタゴニヤの荒野では
荒らしに行き暮れ
アンデスの稜線で
ピトン ....
【Vermilion】

熱帯夜
切れ切れに見た


それは鮮やかな
夕暮れの朱

軽い知恵熱

黄昏時には
人が狂うって
そんなことは
露知らず ....
キクチさんの自由詩おすすめリスト(1317)
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王国- 吉岡ペペ ...自由詩608-2-11
ロストキャンバス- 鋼鉄漢自由詩108-2-11
紙吹雪放たれて- text自由詩108-2-11
優雅なさ迷い- 吉岡ペペ ...自由詩308-2-10
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シロツメクサ- ユメアト自由詩308-2-9
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